この結果、日本がグループ1位、ヨルダンが2位で決勝トーナメントにコマを進める事になった。
サウジアラビアと対戦した日本は序盤、岡崎選手が絶妙なループシュートを放ち先制すると、その後も次々とゴールを決め、3−0とした前半で試合を決めた。後半も前田、岡崎両選手がゴールを決め5−0でサウジアラビアを圧倒した。
グループBをトップで通過した日本代表は、決勝トーナメント初戦で地元カタールと対戦する。
【アジア杯グループB試合結果(17日分)】
日 本(7) 5−0 サウジアラビア(0)
(得点者)
前 8分 岡 崎
前13分 岡 崎
前19分 前 田
後 6分 前 田
後35分 岡 崎
ヨルダン(7) 2−1 シリア(3)
グループB最終順位 1日 本(7) 2ヨルダン(7) 3シリア(3) 4サウジアラビア(0)
カッコ内の数字は勝ち点。1、2位は得失点差による。
【アジアカップ準々決勝組合せ】
◎1月21日
ウズベキスタン(A1位)×ヨルダン(B2位)
日 本(B1位)×カタール(A2位)
◎1月22日
C1位×D2位
D1位×C2位
<コメント>
グループリーグここまでの2試合際どい内容で勝ち点を拾って来た日本代表。そのグループリーグ最終戦の相手はサウジアラビア。今大会はこれまでの強さがウソのような戦いぶりで既にグループリーグ敗退が決まってはいるが、日本と共にアジアのサッカー界を牽引して来た国である。有利な状況とは言え、難しい試合になるだろうと思われた。しかし蓋を開けて見れば、やはりグリーンファルコンズ(サウジアラビア代表の愛称)は飛べないハヤブサだった。
モチベーションの低下したサウジアラビア相手に日本は岡崎選手のハットトリックを始め、ここまでスタメンで起用されながら、なかなか結果を残す事が出来なかった前田選手にも待望のゴールが生まれ計5得点でサウジアラビアを粉砕した。
やはり試合が始まってすぐに奪った先制点がモノを言った。松井、本田両選手を怪我で欠いた中で代わりに先発出場した岡崎選手が技ありのゴールをねじ込み早速起用に応え、サウジアラビアの戦意を完全に喪失させた。また、後半になると落ちる傾向にある運動量も、今回のサウジアラビアがくみし易かったとは言え最後まで衰えなかった。
前半で試合を決めた事もあり、交代枠を有効に使う事も出来た。特に次戦は出場停止となる内田選手の代わりに出場する事になると思われる伊野波選手を使えた事は大きい。噛み合わなかったチームの歯車が試合をこなす毎に徐々に噛み合って来ているような気がする。
敢えて気になった点と言えば3点取った後、相手のペースに合わせるような試合運びをした時間帯があった事だろうか。
一方、敗れたサウジアラビア。一体何があったのだろうか。直前に行われたガルフカップで燃え尽きてしまったのだろうか。監督、協会幹部解任と言うゴタゴタを起こし、らしさを見せないまま大会を後にする西アジアの盟主。このまま凋落しその地位をカタール等、後ろから追って来る他国に譲り渡す事になってしまうのだろうか。
さて、気分良く決勝トーナメントを迎える事が出来た日本代表。次の相手はホスト国のカタール。完全アウエーの状態になるのは明らかである。厳しさがなかったサウジアラビア戦のような速いパス回しは恐らく封殺され、再びアジア独特の焦れる展開が予想される。苦しみながらもグループリーグトップで通過し、アジアチャンピオン奪還へ向けて一歩前進したザックジャパンが更に歩みを進める事を期待したい。

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