2010年09月02日

早速始まった「ちょいワル親父」のJ行脚!! 片手に選手名鑑、片手にナビスコのお菓子?(そんな訳ないか!!) 【サッカー ナビスコ杯準々決勝など】

   サッカーのJリーグ・ヤマザキナビスコ杯準々決勝第1戦が1日、各地で行われ、先日就任会見を行ったザッケローニ日本代表監督も視察に訪れた。
  ホーム&アウエー方式で行われる準々決勝。アジアチャンピオンズリーグに出場した為、準々決勝からの登場となったクラブの内、昨年と同じ顔合わせとなった鹿島アントラーズ×川崎フロンターレは、ホームの鹿島がマルキーニョス選手等がゴールを挙げ、2−1で川崎を下し初戦をモノにした。サンフレッチェ広島×ガンバ大阪はアウエーのG大阪が1−0で広島を下した。
  一方、予選リーグを突破組は、FC東京×清水エスパルス、ジュビロ磐田×ベガルタ仙台の対戦が行われ、昨年この大会を制したFC東京は1−1で清水とドロー、磐田は2−1で仙台を下した。

  ナビスコ杯準々決勝第2戦は8日に行われる。


【ナビスコ杯準々決勝第1戦結果】
鹿 島 2−1 川 崎F
広 島 0−1 G大阪
磐 田 1−0 仙 台
FC東京 1−1 清 水

左側がホームチーム

<コメント>
  Jリーグ、天皇杯と並びに国内3大タイトルの1つに数えられるJリーグカップ、通称ヤマザキナビスコ杯。予選リーグを勝ち抜いた4チームにアジアチャンピオンズリーグ出場により予選を免除された4チームを加えた計8チームによる決勝トーナメントが始まった。また、この日は日本代表監督に就任したザッケローニ氏がFC東京×清水戦を視察に訪れ注目を集めた。
  
  先日行われたザッケローニ監督の就任会見を見たが誠実そうな人柄で、取り敢えず日本人に受け入れられ易いタイプの指導者だと感じた。(勿論、結果を出してこそではあるが。)それにしても、白のシャツにジーパンの出で立ちで視察とは、さすがファッションにうるさい国出身の人物である。その格好はさながら「ちょいワル親父」言った所か。同じような着こなしの出来る日本の指導者はちょっと見当たらないような気がする。

  今年のナビスコ杯。決勝トーナメントに勝ち残っているクラブの顔触れを見ると、予選突破組は清水を除き、Jリーグで下位に低迷しているクラブである。果たして勝ち進んでタイトルを獲得し、後半戦に差し掛かったリーグ戦に弾みをつける事が出来るか。それともリーグ上位のクラブが実力を発揮するのか。それとW杯の陰に隠れて話題にすらならなくなっかたが、今シーズンのアジアチャンピオンズリーグに出場した日本のクラブは、全チーム姿を消している。アジアにおけるリーグのレベルが停滞しつつある事も忘れてはならないだろう。

  さて、初仕事を終えたザッケローニ氏。この後もJ行脚が続くようだが、理想とするサッカーを実践してくれる選手を発掘する事が出来るか。同氏が指揮を執る10月のテストマッチでどんな色を見せてくれるのか。初采配を振るう姿を見るのが今から楽しみである。











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2010年08月30日

イタリアの名将を船長に迎え、いよいよ(ようやく)スタートする「新生ジャパン」!! 【サッカー 日本代表監督】

  日本サッカー協会は30日、日本代表の新監督がユベントス前監督のアルベルト・ザッケローニ氏(57歳)に決まったと発表した。同氏は31日に東京都内で記者会見する。イタリア紙によると2年契約で、2年の延長オプション付き。9月の2連戦(4日・パラグアイ戦、7日・グアテマラ戦)に向けた事前合宿に参加する。また、日本代表の外国人監督は6人目となるが、イタリア人が指揮するのはこれが初めてとなる。

  ザッケローニ氏は代表監督の経験はないものの、セリエAの名門ACミラン、インテル、ユベントスなどを指揮した経験を持ち、ミランを率いた1998−99シーズンにはセリエA優勝も果たしている。


【ザッケローニ氏の略歴】
◎ウディネーゼ(1995年〜1998年)
   ビアホフ(当時ドイツ代表)、アモローゾ(同ブラジル代表)らを擁し一地方クラブをリーグ3位に導き、翌シーズンからACミランの監督に就任した。

◎ACミラン(1998年〜2001年)
  就任して最初のシーズンに、ビアホフ、ボバン(当時クロアチア穂代表)らを擁しスクデット獲得。しかし、翌シーズン出場したチャンピオンズリーグで1次リーグで敗退。国内リーグも3位に転落した。その後、3−4−3システムを持論とするザッケローニ氏に対し、4バックを採用するよう指示したACミラン会長ベルルスコーニ氏との間に対立が生じ、2000−2001シーズンの途中で解任された。

◎SSラツィオ(2001年〜2002年)
  2001−2002シーズン途中から指揮を執った。ミラン時代とは違い4バックにも対応するなど柔軟な采配を見せたものの、国内リーグ6位と結果を残す事が出来ず、シーズン終了後に解任された。

◎インテル(2003年〜2004年)
  2003-2004シーズンの途中から指揮を執った。国内リーグ4位と翌シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を獲得したが、フロントの信頼を勝ち取る事までには至らず、シーズン終了後に辞任した。

◎トリノFC(2006年〜2007年)
  2年のブランクを経て監督に就任。当時、W杯ドイツ大会日本代表だった大黒選手が在籍していた。躍進を期待されたが、下位に低迷しシーズン途中で解任となった。

◎ユベントス(2010年)
  3年のブランクの後、2009-2010シーズン途中より監督に就任した。沈滞していたチーム状態を浮上させる事を期待されたが、結果的には失敗し国内リーグ7位に終わった。チャンピオンズリーグ出場権を逃し退団することになった。

<コメント>
  混迷を極めたサッカー日本代表次期監督問題。スペイン人の大物指導者の名前が浮かんでは消え、最後も契約合意に達したのがペケルマン氏なのかザッケローニ氏なのか、スポーツ紙によって見出しが分かれたが、最終的にはイタリアの名将、ザッケローニ氏が次期日本代表監督に就任すると言う事で決着した。

  これまで名前が挙がったのが殆どがスペイン出身の指導者だっただけに、結果を聞いて意外な気がした。先日、代表発表の会見に出席した原技術委員長の疲労に満ちた表情が外国人指導者を招聘する事の難しさを物語っており、日本が南アフリカ大会でベスト16に進出したとは言えまだ世界から、特にヨーロッパからは、まだ「サッカー発展途上国」と認識されていると言う事を改めて思い知らされた。

  上に書いたようにザッケローニ氏は、これまでの日本代表監督と比べても申し分ない経歴の持ち主である事は確かだ。これまでの選考過程を見ると決して本命ではなかったのかも知れないが、イタリアでは異質と言える、ザッケローニ氏が標榜する攻撃的なサッカーは2014年W杯ブラジル大会に向けてそれを目指す代表のコンセプトとも合致し、当時世界最高峰と称されたセリエAで弱小クラブを3位に導いた手腕も評価されたのだろう。9月4日、7日に行われる再出発となる親善試合にベンチには座らないものの、お披露目が出来ると言う事で協会側としては一応、格好を付けた形となった。

   しかし輝かしい経歴がある一方で、これまでの外国人監督と違い日本を含めてアジアに余り精通していない事、契約期間が短い事(2年プラスオプション2年と言う話が本当ならば)、ACミランを退いてからは、これと言った実績を残していない事(イタリアでは既に「過去の名将」と言われているらしい)等、不安材料も無い訳ではない。特に契約期間が事実だとすると、最初の2年はアジア各国が相手であるケースが多くなるが果たして対応出来るのか。オプション2年のイニシアチブが協会側にもし無いのだとすると、同氏が残した産物を生かせないまま、違う指揮官でW杯ブラジル大会を迎える可能性もある。日本が世界で戦う為に、ザッケローニ氏がどのような「武器=(戦術)」を引っ提げ、サポーターに見せてくれるのか。まずは明日(31日)の就任会見でどのような事を語るのか。興味を持って聞いてみたい。
   
  何はともあれ次期日本代表の指揮官はようやく決まった。これからアジアへ、そして世界へ向けて「ザッケローニジャパン号」の航海が始まる。











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2010年08月27日

船長なき船出!! 新たな船は無事進水出来るのか?  【サッカー 新生日本代表発表】

  日本サッカー協会は、27日、キリンチャレンジカップ2010のパラグアイ戦、グアテマラ戦に出場する日本代表23名を発表した。
  W杯メンバーからは、代表引退の意思を表明している中村俊輔選手(横浜F・マリノス)、故障中の大久保嘉人選手(ヴィッセル神戸)らが外れ、香川真司選手(ドルトムント/ドイツ)、乾貴士選手(セレッソ大阪)ら若手がメンバー入りした。
  海外組からは、本田圭佑選手(CSKAモスクワ/ロシア)ら8名が招集された。

  キリンチャレンジカップ2010のパラグアイ戦は9月4日に横浜国際競技場で、グアテマラ戦は7日に長居スタジアムで行われる。


【パラグアイ戦、グアテマラ戦日本代表メンバー】
◎GK
楢崎正剛(名古屋グランパス)
川島永嗣(リールス/ベルギー)

◎DF
中澤佑二(横浜F・マリノス)
田中マルクス闘莉王(名古屋グランパス)
駒野友一(ジュビロ磐田)
岩政大樹(鹿島アントラーズ)
栗原勇蔵(横浜F・マリノス)
長友佑都(チェゼーナ/イタリア)
槙野智章(サンフレッチェ広島)
内田篤人(シャルケ04/ドイツ)

◎MF
橋本英郎(ガンバ大阪)
遠藤保仁(ガンバ大阪)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
松井大輔(グルノーブル/フランス)
今野泰幸(FC東京)
長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)
藤本淳吾(清水エスパルス)
細貝萌(浦和レッズ)
本田圭佑(CSKAモスクワ/ロシア)
乾貴士(セレッソ大阪)
香川真司(ドルトムント/ドイツ)

◎FW
岡崎慎司(清水エスパルス)
森本貴幸(カターニア/イタリア)

太字はW杯南アフリカ大会代表メンバー


<コメント>
  次期監督問題で揺れるサッカー日本代表。W杯後、最初の公式戦となるパラグアイ、グアテマラ戦のメンバーが決まった。海外組を含むW杯南アフリカ大会代表メンバーをベースに新メンバー数名を加えた新生日本代表。代表監督が決まらない事で当初、選手を送り出す事に難色を示していたナビスコ杯で勝ち残っているクラブからも選出された。W杯南アフリカ大会が終わって日が浅い事から、その時と大幅な変更がないのは当然の事かも知れない。それとFWの人数が少ないのが気になるが、本田選手を再びFWで起用或いは1トップの布陣を念頭に置いているのだろうか。

  選手側からしてみれば、監督不在でチームコンセプトがはっきりしない中での試合。どこにモチベーションを持っていけば良いのか難しい試合になりそうだ。救いはパラグアイのメンバーの半数がW杯経験者と言う事で、一応リベンジの舞台は整ったと言う事だろうか。

  4年後のブラジル大会に向けて船長不在の中で迎える船出の時。幸先良いスタートを切る事を期待したい。

 






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2010年08月25日

迷走する「次の船長」選び!! 取り敢えず原ジャパンの誕生?   【サッカー 次期日本代表監督】

   サッカーの次期日本代表監督の人選が難航している問題で、日本サッカー協会の原強化担当技術委員長は24日、交渉経過について東京都内で記者会見し、9月4日のパラグアイ戦と7日のグアテマラ戦の指揮を原技術委員長が代行として務めることを明らかにした。
   原技術委員長はこれまでの交渉でギリシャ1部リーグのオリンピアコス監督に就任したバルベルデ氏と、スペイン1部リーグのレアル・マドリード前監督ペジェグリニ氏に断られたことを明かした上で、複数の候補者から最終回答を待っている現状を説明した。
   また、2012年ロンドン五輪出場を目指すチームは、日本代表コーチを務める日本人指導者が率いるとの考えを示した。 

<コメント>
   W杯南アフリカ大会でベスト16入りし次に期待が持てる結果となった事もあり、「ポスト岡田」が誰になるのか注目されたサッカー日本代表。岡田監督が退任した時は、お盆を過ぎた頃に新監督、代表メンバーも決まり、パラグアイとのリベンジマッチの舞台が整うだろう、と思っていたサポーターは多かった。まさか、新生○○ジャパンの船出が迫ったこの時期になっても船長が決まらない事態になるとは・・・。
 回答待ちの候補者がいるとは言え、最終的にどのように決着するのか見通しが立たないこの段階で述べるのは適切ではないのかも知れないが、ここまで長引くと外国人監督ありきで始まった今回の監督の選考は最初から無理があったような気さえする。
   歴代の外国人監督は、短命に終わったファルカン氏や、W杯日韓大会の時に指揮を執ったトルシエ氏を除けば、日本のクラブに何らかの形で関わった経験を有した人物である。トルシエ氏にしても名古屋を指揮したベンゲル氏の推薦があり就任している。

  今回の事態は、日本がW杯で目覚ましい躍進を遂げたとは言え、サッカー界の中心であるヨーロッパから見れば日本はまだまだ僻地であり、W杯での成績はあくまでサプライズの一つだったに過ぎないと言う印象を持たれていると事を改めて浮き彫りにしたと言える。日本に縁もゆかりもないヨーロッパ出身の指導者が年単位となるであろう長い期間、中心から外れる事はかなり勇気がいる事であり万が一、失敗すればキャリアに大きな傷が付くと受け取られているのだろう。
 W杯ブラジル大会までは4年あるが、9月の2試合の後もテストマッチが組まれ、来年はアジア杯、ブラジル大会予選と代表のスケジュールもびっしりと組まれている。他国の代表は既に次の目標に向けて始動している。
  理想を追い求める事、それに適う監督を選ぶ事は確かに重要だ。そう言う点では、交渉の手法に問題はあったにしろ、原技術委員長のこだわる姿勢は評価出来る。しかし時間が限られている以上、どこかで一旦区切りを付けなければならないのも事実だろう。これ以上進展が見込めないのであれば、当面はアジア各国が相手と言う事を考え、時間の掛かる大物釣りよりも、まずは選手を熟知しているJクラブ指導経験者に任せると言う手があっても良いような気がする。代表の体制が決まらないと影響を受けるのは、Jリーグ、ナビスコ杯、天皇杯とタイトなスケジュールをこなす中、選手を送り出すクラブであり、何より選手自身である。選手、クラブ、協会に軋轢が生じるような事態だけは避けるよう(既に協会に不信感を抱いているクラブもあるようだが)、協会が危機感を持って対応して欲しい。











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2010年08月16日

週替わりの天下の座!!駿府→尾張と来て次は何処?  【サッカー JリーグJ1第18節結果&次期代表監督】

  サッカーのJリーグJ1の第18節が13〜15日行われた。
  熾烈なトップ争いを演じている清水エスパルスと名古屋グランパス。名古屋はW杯日本代表の玉田選手の2ゴール等で浦和を下したが、横浜FMと対戦した清水は、同じく日本代表だった横浜FM中村選手のFK等で2失点を喫し敗れた。
  この結果、名古屋が清水をかわして今シーズン初めて首位に立った。3位の鹿島アントラーズはFC東京と引き分け。無敗の快進撃を続けてきたアルビレックス新潟がモンテディオ山形に敗れ、無敗記録は11試合で途絶えた。 
  JリーグJ1は名古屋、清水、鹿島の3強を川崎、大阪勢が追い上げる展開となっており、上位争いは混戦になりつつある中で8月17日、18日に19節を迎える。 


【JリーグJ1第18節試合結果】
山形 1-0 新潟
神戸 0-0 湘南
清水 1-2 横浜FM
仙台 1-3 G大阪
鹿島 1-1 F東京
名古屋 3-1 浦和
大宮 0-0 磐田
京都 0-1 C大阪
川崎F 2-0 広島

左側がホームチーム

【J1順位表(8月15日終了時点)】
1名古屋   38
2清 水    36
3鹿 島    35
4川 崎   32
5C大阪   30(得失点差+11)
6G大阪   30(得失点差+10)
(中 略)
14大 宮   18(得失点差−4)
15磐 田   18(得失点差−8)
16仙 台   14
17湘 南   13
18京 都   10

チーム名右側の数字は勝ち点


<コメント>
  サッカーのJリーグは折り返し地点を過ぎて後半戦に突入した。この後の十数試合で、優勝争い等、色んな運命が決まる。

  清水エスパルスがトップに立ち始まった後半戦。だが、その天下は短く隣県の県庁所在地をホームタウンとしている名古屋グランパスがその座を奪った。上記2クラブと鹿島アントラーズに加えて川崎フロンターレ、CG大阪の関西勢も迫って来ており、優勝争いは混沌となりつつある。

   第18節で目立った活躍をしたのが、先に行われたW杯南アフリカ大会で日の丸を付けて戦った岡田ジャパンのメンバー。追われた古巣との対戦に思いを馳せた闘莉王選手、南アフリカの地で余り輝けなかった玉田、岡崎選手が得点を決めて次の代表に向けてアピールした。そして南アフリカ大会を最後と位置付けながら代表チームの方針転換もあってか、活躍の場を与えられなかった横浜の中村俊輔選手が久々に輝きを見せた。試合開始早々の先制点のアシスト、そして試合を決めたFKと、黄金の足はまだ錆び付いていないと言う所を見せ、首位の清水を沈めた。
  
  W杯終了後、代表から退く事を示唆した中村選手。ピークは過ぎてしまったのかも知れないが、まだ老け込む年齢でもない。代表監督の方針次第でまだ活躍の場があるような気がする。もう一度代表に名を連ねる位の活躍を見せて欲しい。
 
  ところでその次期日本代表監督。予想以上に難航しているようで、協会も人選等で見通しが甘かった事を認めた。9月4日のパラグアイ戦は代行監督になる模様である。W杯で決勝トーナメントに進出し、高まった機運に水を差す結果にならなければ良いのだが・・・。






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2010年08月13日

各国代表始動!! いよいよ始まった「Road To Brazil」!! 【サッカー 国際親善試合】

  サッカーの国際親善試合が10日、11日と各地で行われ、2014年W杯ブラジル大会へ向けて各国が始動した。
  先月行われたW杯南アフリカ大会で共にグループ最下位と言う不本意な結果に終わったフランスとイタリアは共に敗れ、新体制のスタートを白星で飾る事が出来なかった。
  この他W杯南アフリカ大会の3強、王者スペイン、2位オランダ、3位ドイツは何れも引き分け。ブラジル、アルゼンチンは白星スタートとなった。
  代表監督問題が大詰めを迎えている日本代表は9月4日に横浜で行われるパラグアイ戦で2014年W杯に向けてスタートを切る。


【主な国際親善試合結果(10、11日実施分)】
コートジボワール 1−0 イタリア
ブラジル  2−0 アメリカ
メキシコ  1−1 スペイン
ウクライナ 1−1 オランダ
アルゼンチン1−0 アイルランド
イングランド2−1 ハンガリー
ノルウェー 2−1 フランス
デンマーク 2−2 ドイツ

<コメント> 
   サッカーのW杯が終わっておよそ1ヶ月半が過ぎた。大会前、或いは大会期間中は連日のようにニュース等で取り上げられていたが、大会が終わった今、その事を話題にする記事を目にする事は無くなった。各国代表は既に4年後の大会に向けて始動しており、ついこの間終わったばかりの宴はまるで遠い昔話だったかのようである。

  11日は国際Aマッチデーだった事もあり、世界各地で親善試合が行われた。南アフリカで受けた屈辱を晴らすべく、指揮官始めスタッフを一新したイタリアとフランスは、初陣を飾る事が出来なかった。
  この他EURO2012が終わるまでは同じ体制と思われるW杯王者スペイン、2位オランダ、3位だったドイツは何れもドロー発進となった。
  この時期、ヨーロッパ各国は国内リーグ戦を控えており、どの代表チームもベストのメンバーを揃えてのW杯明け初戦とはいかなかったようだ。4年後或いはEURO2012へ向けて暫くは現有メンバーを使いつつ、新戦力を発掘する作業が続く事になるだろう。

  一方、来月4日にパラグアイとのリベンジマッチを控える日本代表。ここに来てようやく新たな指揮官の顔が見えて来た。どうやら来週発表されるようである。噂されているスペイン人が就任すれば、岡田ジャパンが指向したディフェンス重視のサッカーから脱却し、攻撃型のチームを目指す可能性が高い。徐々にだとは思うが、メンバーも入れ替わるだろう。果たして次の代表に誰が選ばれるのか。

  世界中の人々が熱狂したW杯南アフリカ大会が終わっておよそ1ヶ月半。アジアでは早くも次の開催地であるブラジルを目指す戦い(W杯アジア3次予選)が来年9月から始まり、ヨーロッパでもブラジル大会を占う上で重要なEURO2012予選の熱戦の火蓋が切られている。長いようであっという間に過ぎるような気がする4年。その時世界の中心に位置するのはどの国なのか。そしてニューヒーローは誕生するのか。「Road To Brazil」はもう始まっているのである。

















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2010年08月10日

ついに首位交代!! こちらも熱いぞ!!Jリーグ 【サッカー JリーグJ1】

  サッカーのJリーグJ1は折り返しとなる第17節が7日、8日行われた。
  首位攻防戦となった清水エスパルス×鹿島アントラーズの1戦は、2−1で清水が勝利を収め、13節で譲った首位の座を奪い返し再びトップの座に就いた。一方、鹿島は13節以来守り続けてきた首位の座から3位に転落した。この他、FC東京を下した名古屋グランパスが2位に躍り出た。

  サッカーJリーグJ1は18節が13日〜15日に各地で行われる。

【サッカーJリーグJ1第17節結果】
大 宮 3−0 湘 南
京 都 0−2 新 潟
清 水 2−1 鹿 島
仙 台 0−1 横浜FM
山 形 1−0 磐 田
広 島 0−2 G大阪
C大阪 0−0 川 崎
神 戸 1−0 浦 和
FC東京 0−1 名古屋

左側がホームチーム

【サッカーJリーグJ1順位表(第17節終了時点)】
 1 清 水  36
 2 名古屋  35
 3 鹿 島  34
 4 川 崎  29
 5 新 潟  28
(中 略)
16 仙 台  14
17 湘 南  12
18 京 都  10

チーム名右側の数字は勝ち点

<コメント>
  サッカーJリーグJ1は折り返しとなる第17節が7日、8日に行われた。これに関する記事を夜中に更新しようとしたが、メンテナンスに入ってしまった為、この時間に更新する次第である。
  
  甲子園球場では夏の全国高校野球が連日熱戦を繰り広げているが、JリーグJ1も首位争いを中心に熱い戦いが繰り広げられている。
  第17節注目の1戦となった清水エスパルス×鹿島アントラーズの1戦はホームの清水が多くチャンスを作って接戦を制し、第13節で奪われたトップの座を奪い返した。
  一方の鹿島は大事な首位攻防戦を落とし、13節から16節まで守っていた首位の座から陥落し3位となった。オリベイラ監督が前節退席処分に伴うベンチ入り停止となった上にマルキーニョス選手が負傷交代となった事が最後まで響いたと言えるだろうか。
  ただ名古屋グランパスを含めたトップ3の勝ち点差はそれぞれ1ずつ。その下に位置するC大阪や負けない新潟が虎視眈々と加わろうとしている上位争い。残留争いが懸かる下位も勝ち点差が詰まっており今後、上位も下位も後半戦に向けて更に熱い戦いが続きそうだ。我が故郷がホームタウンのベガルタ仙台がJ1に残れるかも個人的には気になる。

  ところで話は変わるが、大物も含めて色々と名前が取り沙汰されているが、未だに決まっていない「ポスト岡田監督」。9月4日のパラグアイ戦等、今年の国際Aマッチデーは他にも親善試合が組まれるようだが、果たしてベンチでタクトを振る指揮官が誰になるのか。かなり気懸かりな事態になりつつある。










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2010年07月27日

4年後の宴を目指し、再び始まった「研鑽の日々」!!  【サッカー JリーグJ1など】

  サッカーのJリーグ第14節が24日と25日、第15節の一部の試合が27日行われた。
  14節で勝利を挙げた鹿島アントラーズは27日行われた新潟戦で勝ち切れず2−2のドロー。一方、終盤に追い付いたアルビレックス新潟は9戦負けなしで暫定7位に浮上した。  
  鹿島を追う清水エスパルスは同じく27日行われたC大阪で3−2と勝利を収め、鹿島との勝ち点差を1とした。
  この他ではJ2降格圏内と不振にあえぐ京都は加藤監督を解任し、元日本代表で現在コーチを務めている秋田豊氏を新監督とする事を発表した。28日の浦和戦(西京極)は秋田氏が代行として指揮を執る。試合後に監督就任の記者会見を行う。
  
  サッカーのJリーグJ1は28日、15節の残り6試合が行われる。

【サッカーJリーグJ1第14節結果】
浦 和 0−1  広 島
磐 田 2−3 鹿 島
C大阪 3−0  山 形
仙 台 2−3  新 潟
横浜FM 1−0 G大阪
名古屋 3−3 清 水
湘 南 1−3  FC東京
神 戸 3−1 大 宮
川 崎 1−0  京 都

【同15節結果(27日分)】
仙 台 1−1  広 島
鹿 島 2−2 新 潟
清 水 3−2  C大阪

【JリーグJ1順位表(暫定)】
1  鹿 島   31
2  清 水   30
3 ☆名古屋  26
4 ☆川 崎   24
5  C大阪   23(得失点差+7)
6  広 島   23(得失点差−1)
(中 略)
15 仙 台    14
16☆湘 南   12
17☆大 宮   10(得失点差−8)
18☆京 都   10(得失点差−10)

チーム名右側の数字は勝ち点。☆印は27日現在15節未消化チーム。
  
<コメント>
  スペインのパスサッカーが成就して幕を閉じた、世界中の人々が熱狂したW杯南アフリカ大会。ベスト16と言う成績を残した日本代表も1つの区切りを迎えた。国内ではJリーグが再開し4年後の檜舞台を目指す選手達の戦いが始まった。
  W杯終了後、日本代表に名を連ねた選手の中で世界から注目を浴びる選手が出て、川島選手や長友選手らが実際に海外移籍を実現させた事は今後を考えると喜ばしい事ではあるが、やはりJリーグを活性化させる事も重要である。お隣り韓国代表のように、代表メンバーの殆どが海外で活躍する選手と言うのも悪くないのだが、心情的には国内の選手が海外で活躍する選手を脅かすぐらいの存在になって代表に名を連ねて欲しいと思う。次の代表にどんな選手が食い込むのか。今から楽しみである。
そして注目される次の指揮官。色々と名前が取り沙汰されているが、日本以外の国からもオファーが殺到していると噂されているチリ代表監督のビエルサ氏はそのまま続投の様子。「戦術マニア」と言われる同氏の心を掴む事は出来なかったようである。各国が新体制を発表している中、そしてジーコ氏、オシム氏監督就任の時と比べると少し時間が掛かり過ぎているような気がする日本代表監督の選考。9月4日に新生日本代表の親善試合であるパラグアイとの「リベンジマッチ」が予定されているが、それまでに間に合うのか少々心配である。

  さてW杯期間中ストップしていたJリーグ。順位が頭の中からスッポリ抜け落ちてしまった為、おさらいしてみると、今シーズンは上位も下位も勝ち点がそれほど離れていない。まだ折り返し点も過ぎていない今の時点で順位云々語る段階ではないのかも知れないが、最終節までスリリングな展開になる事を期待したい。








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2010年07月13日

チャンピオンズリーグの借りは返した!! by 「無敵艦隊」feat.バルセロナ   【サッカー W杯南アフリカ大会決勝】

  サッカーのW杯南アフリカ大会決勝が11日(現地時間)、ヨハネスブルグのサッカーシティースタジアムで行われ、スペインが1−0でオランダを下し初のW杯タイトルを獲得すると共に8カ国目のW杯王者となった。
  オランダの警告覚悟の激しいディフェンスに手を焼いたスペインだったが、延長後半11分にイニエスタ選手が放ったシュートがゴールネットを揺らし、そのまま逃げ切った。
  一方、3度目の決勝進出となったオランダだったが、悲願の世界一のタイトルは手に届かなかった。
 
  次回のW杯は2014年ブラジルで行われる。南米での開催は1978年のアルゼンチン大会以来、36年ぶりで南半球での2大会連続開催は初めての事となる。




【W杯決勝結果】
スペイン  1−0  オランダ
(得点者)
延後半11分  イニエスタ(西)

<コメント>
  対戦相手のディフェンスに苦しみながらも勝ち進み、大会終盤にようやく「らしさ」を取り戻したヨーロッパチャンピオン、スペインと勝ち抜く為に美しいサッカーを捨て、現実的なサッカーで決勝にコマを進めたオタンダとの一戦は、P.K戦の匂い漂う延長後半にイニエスタ選手のゴールでスペインが均衡を破り、そのまま逃げ切った。これまで世界一のタイトルに手が届きそうで届かなかった無敵艦隊は、ついに「無敵」の称号を獲得した。

 今回のスペイン代表の多くはバルセロナに所属している選手である。バルセロナと言えば、W杯前に行われたヨーロッパチャンピオンズリーグ準決勝で「現実主義」のモウリーニョ監督率いるインテルに持ち味のパスワークを封殺されヨーロッパクラブチャンピオンのタイトルを逃した苦い経験を持つ。その影響なのか堅守速攻が今大会の主流となり、特にグループリーグではファンを魅了するサッカーを見る事が少なかった。W杯を境にその後の戦術のトレンドか決まると言われるが、スペインがパスサッカーを貫き通し頂点に立った事は見ている側にとっては良かったのかも知れない。
  世界一の懸かる度決勝戦。独特な雰囲気の中、相手の激しいディフェンスに苦しみながらも試合の主導権を握り華麗なパスワークで何度もオランダゴールを襲った。結果的に最小得点での決着となったが、慎重になる傾向にある最近のW杯決勝と比べると見応えのある内容だったと思う。ただ、願わくばもう少しクリーンな試合が見たかったと言う思いがあったのも確かであり、その点を考えると3位決定戦の方が見ていてスカッとした気分になっただろうか。
  ヨーロッパを制し、世界を制した無敵艦隊。長らく越えられなかった山を越えた事で2年後、4年後も主役となり得る存在となるだろう。果たして今後どんなチームになり、新しい選手が出てくるのか楽しみである。


【勝ちにこだわり、「パーフェクト」でここまで来たが…】
 トータルフットボール。往年の名プレーヤー、クライフ氏が提唱した戦術の名称であり、オランダサッカーの代名詞となっている。諸説あるが、ポジションにとらわれず流動的な動きで相手の布陣を崩すと言うのが一般的定義で、プレッシングサッカーもそこから派生したものである。ピッチの端から端までを使い流れるような攻撃が、これまでのオランダのサッカー だった。今大会も前線にタレントが揃い攻撃的なチームではあったが、これまでのチームとはどこか違うような気がした。先行し、試合を優位に進めると中盤で守備ブロックを築く手堅いサッカーを各試合でしていた。ファンマルバイク監督が事ある毎に語っていたが、とにかく勝ちたいと言うのがオランダ代表の共通認識であり、サポーターからも概ね受け入れられているようだった。その通り予選、本大会と引き分けすらないパーフェクトな成績を残して決勝の舞台にコマを進めた。そして久々に巡って来た世界No1獲得のチャンス。スペインのパスワークを分断すべく、警告覚悟の激しいディフェンスで挑んだ。醜いサッカーでも良いから勝ちたい、と言う意識を前面に押し出した
  しかし、三度世界一の称号を得る事は出来なかった。決定的なチャンスも何度かあったが、スペインのゴールを割る事は出来ず、警告覚悟のディフェンスが裏目に出て退場者を出した直後に失点した。W杯の神様が、イエローカードを乱発するオランダに下した罰のようにも思えた。最後の最後で負ける事の惨めさを知ったオランダ。この後どんなサッカーを志向するのだろうか。
 
  ブブゼラ、ジャブラニ、最後はタコの予言まで飛び出したW杯南アフリカ大会は幕を閉じた。2014年のブラジル大会でどんなチームや選手が主役を担うのか。そして世界から振り向いてもらえる位置に戻った日本は、世界と比較してどのような位置で4年後を迎えるのか。
その時が来るのを楽しみに待ちたい。


【日本の成績は9位】
  国際サッカー連盟(FIFA)の小倉純二理事は13日、W杯南アフリカ大会で日本は参加32チーム中9位になることを明らかにした。今月末にもFIFAから正式に発表される。

 同日に南アから帰国した小倉理事によると、5位以下の順位は、準々決勝敗退4チーム、1回戦敗退8チーム、1次リーグ敗退16チームそれぞれの中で、1次リーグからの勝ち点の合計で決める。日本は勝ち点7(PK戦で敗退したパラグアイ戦は引き分け扱い)で、決勝トーナメント(T)1回戦で敗退した8チームの中では最高になるため、9位になるという。同じく決勝T1回戦で敗退した韓国は勝ち点4で15位になる。

 1次リーグで敗退した2006年ドイツ大会では28位。小倉理事は「日本の戦いぶりは世界でも高く評価されていた。アウェーの大会でのベスト10入りは誇らしい」とし、「現在45位のFIFAランクもかなり上がるだろう」と話した。














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2010年07月11日

地上波での放送がなかった、白熱の3位決定戦!! 【サッカー W杯3位決定戦】

   サッカーのW杯南アフリカ大会は現地時間の10日、3位決定戦のドイツ×ウルグアイが行われ、ミュラー選手等のゴールでドイツがウルグアイを下し、2大会連続で3位となった。
  試合はドイツが前半19分、シュバインシュタイガー選手が強烈なミドルシュートを放ち、GKがはじいたところにミュラーが詰めてドイツが先制した。その後一進一退の攻防となり2−2の同点で迎えた後半37分、CKからケディラ選手が頭で押し込み勝ち越した。
  一方、今大会古豪復活を印象付けたウルグアイは、後半6分にフォルラン選手が豪快なボレーシュートを決める等、追いすがったが及ばなかった。

  世界中の人々を熱狂の渦に巻き込んだW杯南アフリカ大会も残す所あと1試合。決勝のオランダ×スペインの試合は11日20時30分(現地時間)、ヨハネスブルグのサッカーシティで行われる。

【3位決定戦試合結果】
ドイツ  3−2  ウルグアイ
(得点者)
前19分 ミュラー(独)
前28分 カバーニ (宇)
後 6分 フォルラン(宇)
後11分 ヤンセン(独)
後37分 ケディラ(独)

<コメント>
  先月開幕したサッカーのW杯もいよいよフィナーレが近付いて来た。先月の今頃は大会が始まるのを指折り数えて楽しみにしていたが残り試合が少なくなり、W杯に出場した選手の移籍話やリーグ戦再開の話(W杯以後、メディアの取材を全て断った本田選手が所属するCSKAモスクワは10日にリーグ戦の試合が再開し、本田選手も11日に合流するとの事。)を聞くと、一抹の寂しさを感じる。

  大会が行われる毎に不要論が囁かれる3位決定戦は、今大会、準決勝でオランダに善戦する等、古豪復活を印象付けたウルグアイと、スペインにEURO2008でのリベンジを果たす事が出来なかったドイツとの対戦。この3位決定戦は地上波、BSでの中継が無かった。もし3位決定戦がスペイン×オランダだったら、抗議の電話が殺到したかも知れない。決勝と比べると注目度は確かに低いが、Liveで見たいと言うサッカーフリークはいたと思う。

  と言う訳で、スカパーに入っていない小生はLiveで見る事が出来ず、インターネットでテキスト速報を振り返り、さっき試合のダイジェストをニュースで見た次第である。
  オランダ戦は出場停止で出場出来なかった「話題の人」スアレス選手が復帰する等、ほぼベストメンバーで臨んだウルグアイに対し、同じく出場停止でスペイン戦を欠場したミュラー選手は復帰したものの、チーム内に風邪が蔓延したドイツはメンバーを入れ替えての対戦。得点王を争うクローゼ選手も背中を痛めスタメンに名を連ねる事は無かった。
  
  そんな一戦は互いに点を取り合う見応えのあるゲーム内容だった(ようだ)。ドイツのミュラー選手、ウルグアイのフォルラン選手が得点を上げ、得点王争いトップに並んだ。3−2となった試合終盤、ウルグアイはFKのチャンスを得たが、フォルラン選手が放った弾道は惜しくもバーにはじかれ、自身の得点王争いトップの座とガーナ戦のような運が転がり込んでくる事はなかった。
  一方のドイツは、次のドイツ代表を担うであろうミュラー選手等の活躍で今大会最後の試合を白星で飾った。決勝トーナメントに入ってからの勢いをスペインに止められ、失意の中で迎えた3位決定戦だったが、選手の気持ちは切り替わっていた。さすがゲルマン魂と言えるだろうか。不振と言われた欧州勢だったが、結局は上位3カ国を欧州勢が占める結果となった。エジル、ミュラー選手と言った若い選手が主力となる2014年のブラジル大会での活躍が楽しみだ。

  W杯南アフリカ大会は決勝戦を残すのみとなった。決勝戦は果たして点の取り合いとなるのか。それとも守り合う慎重な試合運びとなるのか。4年の1度のサッカーの宴が間もなく幕を閉じよとしている。














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2010年07月08日

百発百中、恐るべしタコのお告げ!!タコに踊らされ、ラテンの血が騒いだか?「無敵艦隊」!!  【サッカー W杯準決勝】

  サッカーのW杯南アフリカ大会は準決勝2試合が6日、7日(現地時間)行われ、オランダとスペインが勝利を収め、共にW杯初優勝を懸けて11日(現地時間)の決勝戦で対戦する事になった。

  南米の古豪、ウルグアイと対戦したオランダは前半18分、DFのファン・ブロンクホルスト選手の強烈なロングシュートで先制した。前半終了間際に追い付かれたが、後半25分にスナイデル選手、28分にロッベン選手が立て続けにゴールを決めると粘るウルグアイを振り切った。
  また7日行われたスペイン×ドイツは、持ち味のパスサッカーでドイツのディフェンス陣を翻弄したスペインが後半28分、CKからDFのプジョル選手が頭で合わせて先制点を奪い、そのまま逃げ切った。

  この結果、欧州以外の大陸で行われるW杯で史上初めてヨーロッパからチャンピオンが、また8カ国目の新しい優勝国が誕生する事になった。

【W杯準決勝試合結果】
オランダ  3−2  ウルグアイ
(得点者)
前18分 ファン・ブロンクホルスト(オランダ)
前41分 フォルラン(ウルグアイ)  
後25分 スナイデル(オランダ)
後28分 ロッベン(オランダ)
後47分 M・ペレイラ(ウルグアイ)


スペイン 1−0  ドイツ
(得点者)    
後28分 プジョル(スペイン)

【今後の試合予定】
◎3位決定戦
ドイツ×ウルグアイ(10日20時30分 ポートエリザベス)

◎決勝戦
オランダ×スペイン(11日20時30分 ヨハネスブルグ)

※日時は現地時間。日本との時差はおよそ−7時間

<コメント>
  大会が始まって、勝利チームを次々と当てる事で話題になっているタコの「パウル君」。対戦国の国旗が立てられた2つの箱のどちらの箱のふたを開けるかで勝利チームを予想するのだとか…。で、スペインとドイツのどちらの箱を開けたかと言うと「スペイン」の箱だったとの事。
  ところで、この「パウル君」。住み家はドイツの水族館と言うから、予想通り敗者となってしまったドイツサポーターは心中穏やかではないだろう。大会終了後、サラダにされてしまうのでは、と言う噂も飛び交っている。
 
 さて試合の事に話しを戻して・・・。この試合のポイントとして、スペインは不調のF・トーレス選手の起用法、ドイツはミュラー選手の穴埋めと言うような事を前回の記事で書いたが、それが勝負の行方を左右する大きな要因となった。
  スペインのデルボスケ監督は、我慢して先発で使い続けて来たF・トーレス選手に見切りをつけ、ペドロ選手をスタメンに起用し、中盤を厚くした布陣が見事に当たった。それまで影を潜めていた華麗なパスワークが甦り、ここまで堅固なディフェンスを見せていたドイツを特に後半に入ってから翻弄した。得点こそ、セットプレーからプジョル選手の相手の嘘を突く飛び込みヘッドによる1点だけだったが、随所に「らしさ」が見えた会心のゲーム運びだったのではないだろうか。今大会は苦しみながらも勝ち進み、ようやくエンジン全開となった無敵艦隊。ヨーロッパNo1に続くビックタイトルが見えて来た。
 一方、決勝トーナメントに入り調子を上げてきたドイツは、前半こそ相手の攻撃の芽を摘み取り機をうかがったがチャンスを作る事が出来ず、試合後クローゼ選手が語っていたように、後半は威力を増したスペインの素早いパス回しの前に守備に追われる時間が多くなり、それまで猛威を奮った「高速カウンター」を繰り出す事が出来なかった。結果は1点差だったが、攻守のバランスを崩した試合運びとなり、点差以上に敗北感を味わう内容だったと言えるだろう。
  前回大会に続き3位決定戦に回る事になったが、充実感一杯のウルグアイ相手にゲルマンの魂は折れる事なく戦いの場に立てるだろうか。
     
  さて決勝の組合せはオランダ×スペインとなり、アルゼンチン、イタリア、イングランド、ウルグアイ、ドイツ、ブラジル、フランスに続くW杯8カ国目の優勝国が誕生する事になった。果たしてどちらの国がその座に就くのか。共に攻撃的なサッカーが持ち味なだけに面白い試合になりそうだ。
  それと併せて注目されるのが得点王争い。ベスト4に進出した4カ国の対象者全てに獲得の可能性があるだけに(ドイツのクローゼ選手は欠場すると言う噂もあるようだが…。)、誰が得点王になるのか注目したい。














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2010年07月07日

次の行き先はヨハネスブルグか?ポートエリザベスか?「W杯」を巡る戦いはいよいよクライマックスへ… 【サッカー W杯準決勝進出チームの横顔2】

  W杯南アフリカ大会準決勝。7日にダーバンで行われるドイツ×スペインはEURO2008の決勝と同じカード。その時は1−0でスペインがドイツを下しているが、果たして今回はどうなるか。


【EURO2008決勝の再現!! ドイツ×オランダ】
◎ドイツこれまでの戦績 
(1)グループリーグ・・・グループD1位
・4−0オーストラリア
・0−1セルビア
・1−0ガーナ
(2)決勝トーナメント
・1回戦   4−1 イングランド
・準々決勝  4−0 アルゼンチン
   
  グループリーグでセルビアに敗れたものの、終わってみれば厳しいと言われたグループを1位で突破したドイツ。圧巻は決勝トーナメントに入ってからの戦いぶりである。共に過去のW杯で因縁のあるイングランド、アルゼンチン相手に4得点ずつを奪って問題なく退けた。組織的なディフェンスから威力あるカウンター攻撃で得点を奪うパターンが機能する等、攻守のバランスが良く準決勝に進出した4チームの中では最も安定した戦いを繰り広げていると言って良いだろう。イタリア、フランスが早々と大会を後にする等、ヨーロッパのサッカー強国のパフォーマンスが今ひとつだったが(と言っても結局ベスト4の内、ヨーロッパが3つを占めたが…)、、ゲルマン魂が折れる事はなかった。
前回大会に続く得点王とW杯通算ゴールの記録更新を狙うクローゼ選手、若き司令塔エジル選手を中心とした攻撃力と組織的な守備力で無敵艦隊相手にどこまで迫れるか或いは越えるのか、注目したい。

◎スペインこれまでの戦績 
(1)グループリーグ・・・グループH1位
・0−1スイス
・2−0ホンジュラス
・2−1スペイン
(2)決勝トーナメント
・1回戦   1−0 ポルトガル
・準々決勝  1−0 パラグアイ
  
  優勝候補の一角に挙げられながら出だしでいきなりつまずいた「無敵艦隊」スペイン。その後もEURO2008で見せた華麗なパスワークは影を潜め相手ディフェンスを崩すのに苦労している感があるが、それでもここまで勝ち上がるのは地力のある証拠だろう。再びドイツの挑戦を受けるスペイン。悲願のW杯優勝に向けて、ここが最大のヤマと言える。

  スペインはビジャ選手が5試合で5得点と好調な反面、F・トーレス選手が精彩を欠いているのが不安材料。デルボスケ監督がどんな選手起用をするのか注目したい。一方のドイツもエジル選手と共に今大会ブレークしたMFミュラー選手を出場停止で欠く事がどこまで影響するのか。
  EURO2008の時はスペインに軍配が上がったが、今大会の両チームの戦いぶりを見ると力は互角と見てよいだろう。1つのきっかけが試合の行方を大きく左右するような試合展開になると思われる。
  ポイントとしては、ボール支配率が高くなると予想されるスペインは決定力の高いビジャ選手にどうやってボールを運ぶか。一方のドイツは、組織的な守備でスペインのパスワークを分断出来るか。そしてEURO2008決勝の舞台を知らないエジル選手が中盤から決定的なパスを前線に繰り出せるか、と言う事になるだろうか。何れにしても激しい試合になる事が予想される。














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2010年07月06日

次の行き先はヨハネスブルグか?ポートエリザベスか?「W杯」を巡る戦いはいよいよクライマックスへ… 【サッカー W杯準決勝進出チームの横顔1】

  W杯南アフリカ大会も残すところ後4試合(準決勝2試合、3位決定戦、決勝戦)となった。日本代表はベスト16で姿を消し、準々決勝辺りから試合間隔が空いた事もあってか、マスコミ等の報道も一時期のフィーバーぶりから幾分熱が冷めてしまった感がある。活躍した選手がどこに移籍するのかに話題が移ってしまっているが、世界NO.1が決まる瞬間を見たいサッカーフリークにとってはこれからがクライマックスであり、試合が昼間行われようが夜中行われようが関係ないだろう。(ちなみに残り4試合は日本時間で未明に行われる。)

  さてベスト4に勝ち残ったのはオランダ、ドイツ、スペインの欧州勢に南米勢から唯一勝ち残った古豪ウルグアイ。果たしてファイナリストに名乗りを上げる国はどこになるのか。


【悲願の初優勝か?古豪復活か?オランダ×ウルグアイ】
◎ウルグアイこれまでの戦績 
(1)グループリーグ・・・グループA1位
・0−0フランス
・3−0南アフリカ
・1−0メキシコ
(2)決勝トーナメント
・1回戦   2−1 韓 国
・準々決勝 1−1 ガーナ
   (P.K4−2)

  最近のW杯を振り返ると、ベスト4の一角に前評判が決して高くなかった国が食い込む事がある。日韓大会のトルコ、韓国、フランス大会のクロアチア、アメリカ大会のブルガリア等。第1回大会優勝を含め、2度の優勝を誇る古豪ウルグアイが今回のそれに当て嵌まると言うのは失礼なのかも知れないが、プレーオフを行ったり来たりした末にW杯に出場している昨今の成績を考えると、今回のベスト4進出はある意味サプライズである。強力2トップが機能すればと言う条件付きでグループ2位で突破する、と大会前の記事で書いたが、ここまで勝ち進むとは思わなかった。
  チーム躍進の立役者は全7得点の内、3得点ずつ挙げているスアレス選手、フォルラン選手。元々、ディフェンスには定評があっただけに、後はいかにして得点を奪うかでこのチームの浮沈は決まるだろうと思っていたが、ここまでは歯車が上手く噛み合っている。グループA本命のフランスが自滅して大会を去った事でグループ1位の座が転がり込みヨーロッパ、南米の強国との対戦を避けて勝ち上がる運にも恵まれた。今大会初となる強敵との対戦。果たしてガーナ戦でスアレス選手が払った代償は大きかったと言う事になるのか。それともベスト8で勢いが止まった南米勢最後の砦を守れるか。


◎オランダこれまでの戦績
(1)グループリーグ・・・グループE1位
2−0 デンマーク
1−0 日 本
2−1 カメルーン
(2)決勝トーナメント
・1回戦   2−1 スロバキア
・準々決勝  2−1 ブラジル

  前にも書いたが、堅守速攻のスタイルが流行った今大会にあって、あくまで攻撃主体のサッカーを貫いているオランダ。今大会、得点王の可能性もあるスナイデル選手を筆頭に怪我から復帰したロッベン選手、ファンペルシー選手が繰り出す破壊力のある攻撃は前評判通り、その威力を十分発揮している。決勝トーナメント最初の関門だった優勝候補筆頭のブラジルを捩じ伏せた事で更に勢いを増すだろう。
    過去のW杯ではグループリーグで強さを見せる反面、一発勝負の決勝トーナメントで弱さを見せ、常に優勝「候補」で終わってしまっているが、強力な攻撃陣が好調な今大会は決勝戦或いはその先を狙えるチーム状態にあると言える。

  両チームとも出場停止や怪我等により先発メンバーが変わるが、ダメージが大きいのは攻撃の核であるスアレス選手が欠場するウルグアイの方だろう。それだけに形はどうあれ、是が非でも先制点が欲しい所である。ウルグアイが先制点を取れば面白い展開になると思われる。逆にオランダが先制点を奪うようだと、スアレス選手を欠くウルグアイ攻撃陣が、今大会意外とディフェンスも安定しているオランダのゴールをこじ開けるのは容易ではないだろう。














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2010年07月03日

南米の雄は姿を消したが、古豪が勝ち残ったベスト8の戦い!! いつまで続くW杯「南アフ【メ】リカ大会」   【サッカー W杯準々決勝】

   サッカーのW杯南アフリカ大会は2日、準々決勝2試合が行われ、オランダとウルグアイが勝利を収めベスト4にコマを進めた。

  注目の一戦となったオランダ×ブラジルは、前半10分にロビーニョ選手がゴールで先制点を奪ったブラジルがその後も試合を優位に進め前半を終えた。しかし後半8分に相手のオウンゴールで同点に追い付いたオランダが息を吹き返すと、後半23分にスナイデル選手が決勝点を決めて逆転し「王国」ブラジルを下した。一方のブラジルは前回のドイツ大会に続く準々決勝敗退。王国の威信を取り戻す事は出来なかった。

  もう1試合、ウルグアイ×ガーナは、後半10分フォルラン選手のFKで追い付いたウルグアイがその後のガーナの猛攻を凌ぎ切った。延長でも決着しない激闘の試合はP.K戦にもつれ込み、ウルグアイがガーナを下し40年ぶりにベスト4に進出した。一方、ガーナの敗退によりアフリカ勢は姿を消した。


【準々決勝試合結果(2日分)】

オランダ   2−1  ブラジル

ウルグアイ  1−1  ガーナ
    (P.K4−2)

<コメント>
  W杯南アフリカ大会もいよいよ佳境に入った。日本を応援する為のW杯は終わってしまったが、これからが「本当の戦い」となる。2日行われた準々決勝2試合は、まさに国の誇りを賭けたと言っても過言ではない試合内容だった。

  まずはブラジル×オランダ。今大会のブラジルは、それまでの華麗な個人技を駆使するのではなく、守備からカウンターと言う規律を重視するドゥンガ監督の性格を表すようなサッカーで南アフリカに乗り込みここまで勝ち進んで来た。
   一方、スナイデル、ロッベン、ファンペルシー選手と言った前線の選手が中心の、ブラジルとは対照的に攻撃的なサッカーを志向するオランダ。
  前半先制したブラジルがその後も試合を優位に進めた。オランダのW杯初優勝の野望はこのステージで潰えるかと思われた。
  ところがオランダが同点に追い付いた辺りから試合の風向きが大きく変わった。それまで、一糸乱れぬ規律を堅持していたブラジルに乱れが生じた。息を吹き返したオランダ攻撃陣を食い止める事が出来ず逆転を許すと、焦りからか強引なプレーが目立ちオランダのゴールネットを揺らす事は出来なかった。1990年大会以降、開催地がヨーロッパ以外の大会では必ずW杯を手にしていたサッカー王国。ヨーロッパの強豪国が次々と敗退する中、安定した戦いぶりを見せていたが思わぬ所で脆さを露呈し、前回のドイツ大会に続いてベスト8で姿を消した。自国での開催となる2014年に失った威信を取り戻す事は果たして出来るのだろうか。
  一方王国を下し、悲願のW杯初優勝に一歩前進したオランダ。攻撃サッカーに欠かせないロッベン選手も復帰し役者は揃った。堅守速攻がトレンドとなっている今回のW杯。攻撃を主体とする独自のスタイルでこの後どこまで勝ち進むだろうか。

  そしてウルグアイ×ガーナ。注目度はブラジル×オランダよりも落ちるが、それと遜色ない見応えのある試合だった。特に延長に入ってからは、まさにこれがW杯と言う攻防だった。延長終了間際、一気呵成に攻撃を仕掛けるガーナと、それを凌ぐウルグアイ。そして延長終了間際のP.Kのシーン。目が離せない展開が続いた。終了間際に得たP.Kを外したガーナのギャン選手だがP.K戦の最初に出てきて決めた精神力はさすが、と思ったが、その後出て来た選手がウルグアイのG.Kムスレラ選手に止められ勝利の女神はガーナに微笑まなかった。
  一方、40年ぶりにベスト4にコマを進めた古豪ウルグアイ。完全アウエーの中での戦いを強いられたが、色んな意味で「上手かった」のは南米特有のメンタリティがもたらしたものだろうか。
  
  ブラジル敗退で南米勢の勢いもここまでかと思われたが、古豪ウルグアイが勝ち残った。準々決勝の残り2試合も、あっと言わせるドラマが起きそうな予感がする。














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2010年07月02日

「9−0−1」からの脱却が、更なる代表飛躍のカギ!!  【サッカー 日本代表まとめ】

  残念ながら日本代表の今大会でのW杯ベスト4への挑戦は終わった。一度は消えかかったベスト4の舞台が、試合をする毎に再び姿を現したかのように思えたが、一気にその舞台に立てるほどW杯は甘くないと言う事を改めて思い知らされた。

   しかし大会前の惨憺たる内容を考えるとよくここまで立ち直った。これは負け続けた事で選手が危機感を共有し腐らず前を向き続けた事、そして各国の選手が怪我等コンディションの調整に苦しむ中、戦線を離脱する者を出さなかったチームスタッフの献身的なサポートによる所が大きい。それに輪をかけたのが初戦のカメルーン戦で勝利を収めた事。チームに自信が戻ったのと同時に結束力と言う「武器」を身に着けた。試合後の選手のコメント、パラグアイ戦後の表情、振る舞いからもそれが見て取れた。ブラジル戦後、どことなく白けたムードがあった4年前との大きな違いである。改めて選手、チーム関係者に敬意を表したい。

   一方で日本のサッカーは、これで世界に近付いたのかと問われて素直に「ハイ」と返事して良いのか、と言う気もする。今回の成績を受けて、岡田監督を称賛する声が目立つようになった。確かに試合に対する勝負勘、名声があっても方針に合わない選手を切り捨てる非情さは、勝負師たる指揮官には必要な要素であり、それらに長けていた事は評価出来る。
  しかし代表メンバーも決まった本大会直前になって戦術を変更する大博打を打つ等、迷走した事も無視出来ない。冷静になって考えると、これまで出場したW杯で2006年のブラジル戦以外、ディフェンスが完膚なきまでに叩きのめされた試合は余りなく、今までもディフェンスはそこそこやれていたと思う。
  今大会は長年、懸案となっていた守備からいかに得点を奪うかがテーマだったが、それを戦術面から明確に示す事は出来ず、攻撃に関しては選手の能力に頼った感は否めなかった。結局「負けないサッカー」=「守備重視」のサッカーに方針を転換し事が上手く運んだが、「勝つサッカー」が出来なければ決勝トーナメントは勝ち進めない事も改めて分かった。結果論だが今回はベスト16が限界だったのかも知れない。
  振り返ってみれば2006年に世界との壁を思い知らされ、更に今大会の前に負け続けた事で失望感が漂った。その反動で「ベスト16」と言う成績は見栄え良い感じがするが、厳しい言い方をすれば2002年W杯終了後の状態に針が戻っただけのような気もする。やはりベスト8に入ってこそ、針を進めた=世界に近付いたと言えるのではないだろうか。ベスト8に入れば、グループリーグの第1ポットに入るのと同等の価値がある。岡田監督が「あと1試合やらせたかった。」と悔しがった言葉の裏には、そんな思いもあったのだろう。しかし、本人が認めているように指揮官にそこまで導く力は無かった。賛否両論あると思うが、個人的には監督就任時に壮大な目標を掲げながらそれが出来なかった指揮官を美化して取り上げる事に少し違和感を覚える。

  パラグアイ戦終了後の各選手のインタビューで、決勝トーナメントを勝ち抜く為に何が必要かと言う問いに、個々のレベルアップと答える選手が多くいたが、確か2002年の時も同じような答えを口にする選手が多くいたような気がする。本当の意味で世界に近付けるかは、今後日本代表がどんなサッカーを志向しそれに沿った指揮官を招聘する事が出来、強化方針が立てられるかに懸かっている。逆に今回の成績にあぐらをかいているようだと、再び2006年のような悲劇が起こりかねない。前回のアジア杯でシード権を失った事で、今回のW杯本大会の為のテストマッチが制限された事を考えると、まずは失ったアジアチャンピオンの称号を取り戻す事から始まるだろうか。

  個々のレベルアップと言う意味では、海外に出るチャンスがある選手はどんどん海外に出るべきである。世界のサッカーの中心がヨーロッパにある以上、そこで各国の代表クラスの選手と競い合う事がレベルアップへの近道だと思う。(その場が今のJリーグに存在しないのは残念な事だが…。)

  大会前の強化試合で某監督は、日本のシステムはまるで「9−0−1」だとコメントした。守備的だと言いたかったのだろう。その戦術からどれだけ脱却できるか。サポーターも今度はグループリーグ突破は勿論、決勝トーナメントで勝ち進む姿を想像しつつ代表を応援するはずである。次の日本代表がW杯決勝トーナメントで1つ2つ勝つ為の術を会得して4年後を迎える事を期待したい。








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2010年07月01日

決勝トーナメントに進出して、改めて浮き彫りになった「勝ち抜く」為の課題!!  【サッカー W杯決勝トーナメント】

  サッカーW杯は29日、決勝トーナメント1回戦が終了しベスト8が出揃った。出場5カ国全てがグループリーグを突破した南米勢は、4カ国がベスト8に進出する躍進ぶりを見せた。
  一方、史上初のベスト8進出の期待が懸かった日本代表はパラグアイと対戦し、延長戦を含めて120分で決着が付かず、もP.K戦の末、惜しくも敗れた。

  南米勢×欧州など他地区の対戦となる準々決勝。ベスト4を南米勢が独占する可能性もある戦いは7月2日、3日(現地時間)に行われる。

【日本×パラグアイ 試合結果】
パラグアイ  0−0  日 本
    (P.K5−3)

【準々決勝組合せ】 
◎7月2日
ウルグアイ(A組1位)×ガーナ(D組2位) 
オランダ(E組1位)×ブラジル(G組1位)

◎7月3日
アルゼンチン(B組1位)×ドイツ(D組2位)
パラグアイ(F組1位)×スペイン(H組1位)

<コメント>
  日本×パラグアイ戦が行われたロフタス・バースフェルド競技場は、約100年前に出来た南アフリカで最も古いサッカースタジアムである。コンクリート造りのその競技場は、真新しさはないものの重厚感があり、長年アパルトヘイトで苦しんだこの国にもサッカーが根付いていた事がうかがい知れた。
   その伝統ある競技場で行われた、共に初のベスト8を懸けての戦い。最後は幸運がパラグアイにもたらされ、勝って世界を驚かすと言う岡田ジャパンの野望は、残念ながら達成されなかった。

   この大会で得た収穫と、今後日本が世界で勝ち抜く為にクリアしなければならない課題が凝縮された内容だったと思う。
 互いにチームカラーが似ている事もあり、試合は終始重苦しい雰囲気に包まれた。そんな中、この大会で世界基準の国と対戦しても通用する事を示したディフェンスはこの試合でも概ね機能していた。後半はあわや、と言うシーンもあったが組織が大きく乱れる事はなかった。
  それに対してデンマーク戦で積極的な姿勢が見えた攻撃は、決勝トーナメントの重圧からかあまりそれが見られなかった。グループリーグであれば90分が終わった時点で勝ち点1が貰えるが、白黒付けなければならないこのステージでは、積極的に攻撃する事がどれだけ大事なのかを改めて痛感させられる事となった。
  
  シュート数等のデータが示す通り、個々の技量の差はあったにせよ、チームとしての差は余りなかった。結果的に120分の戦いで優劣が付かなかった試合で、どちらが「優」でどちらが「劣」だったのかは言いづらいが、現実にはパラグアイが次のステージに進み、日本が南アフリカを後にする事となった。両者の差を敢えて挙げるとするならば、W杯で何度もグループリーグを突破し、南米予選でブラジルやアルゼンチン等の強豪国に揉まれた「経験」から得たであろう試合運びの手堅さ、したたかさと、銃弾に倒れたチームメートに対する思いを持つパラグアイが、日本代表の「勝ってもう1試合戦いたい」と言う思いを上回ったと言う事になるだろうか。そこに運も巡って来たのかも知れない。

  最後に、岡田監督は試合の終盤阿部選手を下げて、この大会で本来採用するはずだった(したかった)布陣で点を取りに行ったが、次の代表では中心的な存在になるであろう森本選手を1トップに、本田選手を本来のポジションに戻す布陣を見たかったと個人的には思っている。フランスW杯本大会最後の試合で当時「日本のワンダーボーイ」と言われ将来を嘱望された小野選手を送り出したように、次の大会での日本代表の将来像を見たかった。膠着した展開では起用しづらかったのかも知れないがギャンブルで始まった今大会。最後、そこに賭けてみるのも手だったような気がする。

  4試合を戦って2勝2敗で4得点2失点。世界に衝撃を与えた「SAMURAI BLUE」の戦いは幕を閉じた。4年後のブラジル大会では、今度こそ勝ち続けて世界を驚かせる「SAMURAI BLUE」を見たいものである。














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2010年06月28日

スーパーゴールあり、幻のゴールあり…いよいよ始まった「本当の戦い」!!【サッカー W杯決勝トーナメントなど】

  サッカーのW杯南アフリカ大会は決勝トーナメントに入り、ウルグアイ、アルゼンチン、ドイツ、ガーナがベスト8にコマを進めている。現時時間の28日、29日に1回戦の残り4試合が行われベスト8が出揃う事になる。韓国が敗れ、アジア勢で唯一残っている日本の運命は果たして・・・・。

  グループリーグがクライマックスを迎えた先週後半から、仕事やら子供の学校行事やらで多忙になり、ブログの更新は勿論の事、W杯をLiveでテレビ観戦する事も出来なかった。昨日(27日)、日本×デンマーク戦含めて録画しておいた数試合を一気に見た後、夜にドイツ×イングランドを見た次第である。

  まず日本代表の話から。決勝トーナメント進出を懸けて迎えた大一番、デンマーク戦。結果は既に報道されている通り3−1で日本が勝利を収め、国外で行われるW杯で初めてグループリーグを突破した。
  引き分けでも良かったこの試合だが、勝ちに行く姿勢が随所に見えた事、そして勝ち点3を獲得した事は評価して良いだろう。特に本田選手と遠藤選手が決めた得点は、今大会FKでの得点が少ない事を考えると価値あるゴールを言える。3点全てが流れの中から取れたら更に良かったが、それは贅沢な注文だろうか。
  内容が良くても結果を残す事が出来なければ、「強烈な印象を残して…」と言うフレーズで少しの間は人々の記憶に残っても、いつしか忘れ去れてしまうのがW杯である。
  今回、岡田監督が、W杯を勝つ事を目的に方針転換した「守備重視」と言う戦法がW杯終了後、世界と対峙する時の日本のサッカーのスタイルとして妥当なものなのかどうかと言う議論が、いつかなされなければならないと思うが、日本は「美しいサッカー」を追い求めるレベルにまだ達していない。まずは結果を残さなければ世界に認めて貰えない段階である。ここまで来たらのパラグアイ戦で勝利を収めて、スペイン或いはポルトガルと言った世界トップクラスのチームと同じ土俵に立った時、どんな戦いをするのか、是非見たいものである。

  
【南米強し!!決勝トーナメント】
  出場5カ国全てがグループリーグ突破を果たした南米勢。アルゼンチン、ウルグアイがまずベスト8に勝ち進み、もう1チームベスト8のイスが保証されている。(ブラジルとチリが対戦する為。)

  ウルグアイ×韓国の試合で印象に残ったのが、ウルグアイの全得点を叩き出したスアレス選手。1点目の相手ディフェンス陣の死角から抜け出す動き、2点目の針を穴を通すようなシュートと技術の高さを見せ付けた。韓国は、ウルグアイ攻撃陣から崩されるシーンが少なく何度か得点のチャンスもあったが、結果的にスアレス選手1人にやられた格好となった。

  そして因縁の対決、ドイツ×イングランドである。2点を先制されたイングランドが1点を返し、攻勢に出ようとした所で44年前の「疑惑ゴール」を思い起こさせるようなシーンがあった。ランパード選手の放ったシュートは入ったと思われた(実際に入っていた)が、ノーゴールの判定。「幻のゴール」となり、試合の流れは一気にドイツに傾いた。勝負事に「タラ」、「レバ」は禁句だが、あのゴールが入っていれば、もっとスリリングな展開になっていた可能性もあるだけに、試合後の会見でカペッロ監督が怒る気持ちも分かる。プレーするのも人間。裁くのも人間。そこにドラマが生まれるのだが、今回の件を「ドラマ」と言うフレーズで片付けてしまうのは、悲劇の主人公となったイングランドの関係者にとっては酷な気もする。一方、44年前に悲劇の主人公だったドイツ関係者(当時は西ドイツ)にとっては「お互い様」と言う事になるだろうか。

  勝ったドイツの次の対戦相手は、こちらも「疑惑の判定」があったアルゼンチン。果たして今度はどんなドラマが生まれるのか。アルゼンチンのベンチには、現役時代に数々のドラマを生み、今大会一挙手一投足に注目が集まっているマラドーナ監督がいるだけに、何か起こりそうな気がする。


【決勝トーナメント1回戦結果】
ウルグアイ  2−1  韓 国 
ガーナ    2−1  アメリカ
ドイツ    4−1  イングランド
アルゼンチン 3−1  メキシコ
オランダ 2−1  スロバキア

(2)ブラジル(28日)チ リ
(3)日 本 (29日)パラグアイ
(4)スペイン(29日)ポルトガル

【決勝トーナメント準々決勝組合せ】
◎7月2日
16時00分オランダ×(2)の勝者(ポートエリザベス) 
20時30分ウルグアイ×ガーナ (ヨハネスブルグ)

◎7月3日
16時00分ドイツ×アルゼンチン (ケープタウン)
20時30分(3)の勝者×(4)の勝者 (ヨハネスブルグ)

日時は現時時間。日本との時差はおよそ−7時間




















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2010年06月22日

閂(かんぬき)はヒビが入り、母国の威信は揺らぎ、無敵艦隊の大砲も不発!!サッカー強国の運命やいかに?  【サッカー W杯グループリーグ】

 サッカーのW南アフリカ大会グループリーグはグループF〜Hの計6試合が20日、21日と行われ、これで各国2試合を終えた。

  グループFでは、前回大会優勝のイタリアはニュージーランド相手に先制点を許す苦しい展開を強いられた。前半29分にイアキンタ選手がP.Kを決めて同点に追い付くと、その後も怒涛の攻撃でニュージーランドゴールを襲ったが、ゴール前を固めた相手ディフェンスを崩し切れず、1−1の引き分けに終わった。イタリアは2試合連続のドロー。一方、ニュージーランドはスロバキア戦に続いて勝ち点を獲得した。

  この他グループGではブラジルがコートジボワールを3−1で下しグループリーグ突破を決めた。ポルトガルは7−0の大差で北朝鮮を下しグループリーグ突破に大きく前進した。
  
  グループHではスペインが2−0でホンジュラスを、とチリがスイスの高い壁を崩し1−0でそれぞれ下した。一方、前回大会から続いていたスイスの連続無失点試合は「5」でストップした。

  W杯グループリーグは22日から最終節が行われ、25日に決勝トーナメントに進む16カ国が出揃う。


【グループルーグ結果(20日、21日分)】

◎グループF
イタリア  1−1  ニュージーランド

パラグアイ 2−0  スロバキア

◎グループG
ブラジル  3−1  コートジボワール

ポルトガル 7−0  北朝鮮

◎グループH
スペイン  2−0  ホンジュラス

チ リ   1−0  スイス

【グループF順位表】
1パラグアイ     4(得失点差 +2 総得点3)
2イタリア      2(得失点差  0 総得点2)
3ニュージーランド 2(得失点差  0 総得点2)
4スロバキア    1(得失点差 −2 総得点1)
 
  最終節の組合せはパラグアイ×ニュージーランド、イタリア×スロバキア。現在首位のパラグアイがグループリーグ敗退となる条件は、自身がニュージーランドに敗れ、イタリアが勝った場合。これまでの試合内容やニュージーランドとの力関係を考えると、上記が当てはまるとは考えにくい。決勝トーナメント進出はほぼ当確と言って良いだろう。
  残る1枠はどうなるか分からない。決勝トーナメント進出への選択肢が多いイタリアが有利ではあるが、勝ち切れないこれまでの試合ぶりを見るとスロバキアにも突け入るスキは十分ありそうだ。相手チームに研究されているのかどうか分からないがイタリアの2失点は何れも、これまで閂(かんぬき)の番人として君臨したカンナバロ選手が絡んでいる。スロバキアもそこを突くのか注目される。
  ちなみに2試合とも同じスコアで引き分けだった場合、ニュージーランとイタリアとの間でくじ引きによって残り1枠が決まる、非情なシナリオが用意されている事も付け加えておく。


【グループG順位表】
1ブラジル      6(得失点差+3  総得点5) 
2ポルトガル     4(得失点差+7  総得点7)
3コートジボワール 1(得失点差−2  総得点1)
4北朝鮮       0(得失点差−8  総得点1)

  ブラジルの決勝トーナメント進出と北朝鮮のグループリーグ敗退が既に決まっている。
  残り1枠はポルトガルとコートジボアールとの争いとなるが、北朝鮮戦で大量点を挙げたポルトガルが有利。コートジボアールはドログバ選手ら攻撃陣の大爆発とブラジルの大勝利を信じるしかない状況となっている。


【グループH順位表】
1チ  リ     6(得失点差+2  総得点2)
2スペイン    3(得失点差+1  総得点2)
3スイス     3(得失点差 0  総得点1)
4ホンジュラス 0(得失点差−3  総得点0)

  現在トップのチリと2位スペイン、スイスとホンジュラスがそれぞれ最終節で対戦する。引き分けでも決勝トーナメント進出が決まるチリだが、攻撃大好きのビエルサ監督が守りに入る戦術を選択するとは思えない。一方、これまでの相手が守備一辺倒でフラストレーションが溜まっているスペインにとっても望む所だろう。共にブラジルの影がちらつく両チームにとって1位突破が目標となる事を考えると、グループリーグでは数少ない或いは、唯一の点を取り合うゲームになるかも知れない。
  しかしそんな展開になる時に限って、いつの間にか3位のスイスが1枠を確保していると言うシナリオになるものである。グループHの各国のチームスタッフは携帯電話等、通信機器が手放せない最終節となるだろう。

<コメント>
   南アフリカ各地で熱戦が繰り広げられているW杯も全64試合のの内、32試合が終わり折り返し地点を迎えた。22日からグループリーグ最終節が始まり、次のステージに進む16ヵ国(オランダとブラジルは進出決定済み)と、不本意ながら南アフリカを去る16ヵ国(北朝鮮とカメルーンは敗退が決まっている)とに仕分けられる。

  ここまでの戦いぶりを見ると、南米勢の好調ぶりと欧州のサッカー強国の不振と言う構図が浮かび上がる。地元アフリカ勢も目立つような活躍をしていないが、選手の大半がヨーロッパのクラブで活躍している事を考えるとここに含まれるだろうか。)

  南米勢は既にブラジルが決勝トーナメント進出を決めており、他の4ヵ国も今のところグループトップに位置しており、出場国全てがベスト16に残りそうな勢いである。
  ブラジルやアルゼンチンは別格だが、他の3ヵ国も攻撃陣に有能なタレントがおり、実力通りの活躍を見せている。「モウリーニョシンドローム」と言うべきか、守備重視と言われる今大会において、チリの攻撃的なサッカーは良い意味で異質であると言え、退屈な試合が多かった中で観ている人々の心を引き付けている。また、今回は高地での試合について話題になる事が多いが、南米予選で南アフリカよりも標高の高い所で戦っている事が、経験が少なく付け焼き刃的な対策で挑んでいる他の国と比べて有利に働いているような気もする。

  これに対して欧州のサッカー強国で既にグループリーグ突破を決めているのは、攻撃サッカーを標榜するオランダのみ。他のシード国は当落線上で喘いでいる。かつてW杯でこんな事があっただろうか。特に前回優勝のイタリアとイングランドに至っては未だに勝利なしと事態は深刻でありチーム内の不協和音も聞こえて来ている。
  今大会のテレビ中継で「ブロック」と言うフレーズをよく耳にするが敵陣にブロックを作られては、さすがの強国も攻め手を欠き苦しむと言った所か。特にパスで相手を崩すチームは、相手が前に出てこないのだから辛い。そう言った意味では大会直前に守備重視に舵を切った岡田ジャパンは、流れにうまく乗ったと言えるだろう。

 さて仕分けの作業が粛々と、グループによってはドラマチックに展開される1週間。どのチームが生き残るのだろうか。




















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2010年06月20日

次こそ「絶対に負けられない戦い」!! 「岡田丸」の羅針盤は正しい方向に導く事が出来るか?【サッカー W杯グループリーグ】

  サッカーのW杯南アフリカ大会グループE第2戦が19日行われオランダ×日本は1−0でオランダ、デンマーク×カメルーンは2−1でデンマークがそれぞれ勝利を収めた。
  この結果、オランダの決勝トーナメント進出とカメルーンのグループリーグ敗退が決定した。残る1枠を第3戦で対戦する日本とデンマークで争う事となった。日本は勝つか引き分けで決勝トーナメント進出が決まる。
  また同じ19日に行われたグループDのガーナ×オーストラリアは1−1のドロー。この結果、グループDは4チーム全てに決勝トーナメント進出の可能性が出て来た。


【W杯グループリーグ結果(19日分)】
◎グループD
ガーナ(4)  1−1  オーストラリア(1)

◎グループE
オランダ(6)  1−0  日 本(3)

デンマーク(3)  2−1  カメルーン(0)

カッコ内の数字は勝ち点。太字は決勝トーナメント進出決定国。

【グループD順位表】
1ガーナ     4 (得失点差+1  総得点2)
2ドイツ      3 (得失点差+3  総得点4)
3セルビア    3 (得失点差 0  総得点1)
4オーストラリア 1 (得失点差−4  総得点−4)

  グループDは数字の上では4チーム全てに決勝トーナメント進出の可能性があるが、得失点差を考えるとオーストラリアを除く3チームの間で争われる事になるだろう。
  ガーナは引き分け以上で決勝トーナメント進出が決定。ガーナ×ドイツが引き分けた場合、セルビアが決勝トーナメントに進むにはオーストラリアに3点差以上の差を付けて勝つ事が必要。ドイツは勝でばO.K。敗れた場合はセルビア×オーストラリアの結果次第。


<コメント>
  初戦のカメルーン戦で勝利を収めた日本代表の第2戦は優勝候補にも挙げられているサッカー強国オランダ。今大会は「ポット1」のいわゆるシード国の苦戦が目立っているが、その波に乗ってジャイアントキリングを成し遂げられるか注目された。

  結果は1−0。敗れはしたものの2位の座を確保した事や相手との力関係を考えると、岡田監督は悔しがっていたが想定の範囲内の結果と言えるだろう。

  この日も第1戦同様、ディフェンスは機能していた。スナイデル選手などオランダの強力な攻撃陣を複数の人数でケアしチャンスを摘み取った。試合の終盤に迎えたピンチもGK川島選手がゴールを許さずにしのいだシーンを見て、次々と追加点を奪わひ弱さを露呈した4年前からチームが成長したと感じた。だた、得点を挙げられたシーンは足が止まり誰もチェックに行く事が出来なかった。一瞬のチャンスを見逃さなかったオランダのスナイデル選手はシュートの内容を含めてさすがである。このレベルのチームとの対戦では一瞬たりとも相手を見失ってはいけないと言う事だろう。

  ある程度通用したディフェンスに対して、やはり攻撃はまだまだと言わざるを得ない。確かにオランダ以上にチャンスを作り、あわやと言うシーンもあったがそこで決められない所に、チャンスを作る事が出来なくても巡って来たワンチャンスを逃さない世界との差があると言える。攻撃する姿勢が見えても決めるべき所で決めなければ勝つ事は出来ない。
  
  先制点を挙げた後のオランダの時間の使い方も上手かった。追加点を取られる事を恐れてか、プレッシャーは掛けるがボールを取りに出る事が出来ない日本を見越して上手くボールを回していた。実力が上のチームに先制点を取られるとやはり苦しい。オランダにとっては決して満足の行く内容ではなかったと思うがそれでも結果を残し、予選に続いて最初にグループリーグ突破を決めた。

  さて、日本代表の命運は最終戦のデンマーク戦に託される事になった。数字の上では引き分けでも決勝トーナメント進出が決まるが、これまでの2チームに比べるとディフェンスが良いチームなだけに(カメルーン戦では時折集中力を欠くようなシーンも見られたが)、そう簡単に事は運ばず1つのミスが試合の結果を大きく左右する痺れる戦いになるだろう。まず先制点を許す事は絶対に禁物である。デンマークはカメルーン戦でエースのベントナー選手が得点を挙げる等、チームの状態も上り調子になりつつある。オランダ戦で逃したチャンスを今度こそモノにしないと結果はついて来ないだろう。これまで経験した事がないであろうプレッシャーが選手にのしかかると思われるが、それに打ち克ってチャンスをモノにする事が出来るか。オランダ戦を意味ある敗戦とする為にも結果を残して欲しい。

  ドイツ大会で惨敗してから4年。日本のサッカーがこの先、世界と渡り合う事を許されるのか。それとも4年前に続きやり直しを命ぜられるのか。日本サッカー界の運命を決める日が近づいている。

















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2010年06月19日

苦境に立たされるヨーロッパのサッカー強国!! 波乱の匂い漂うグループリーグの結末は・・・?【サッカー W杯グループリーグ】

 南アフリカで熱戦が繰り広げられているサッカーのW杯グループリーグ。グループAでは、前回のドイツ大会準優勝のフランスがメキシコに2−0で敗れグループリーグ突破が厳しくなった。
  
  またグループDでは、この試合で勝てば決勝トーナメント進出へ大きく近づくはずだったドイツが、セルビアに1−0で敗れ勝ち点を伸ばす事が出来なかった。一方、セルビアはこの試合で敗れればグループリーグ敗退第1号の可能性もあったが勝ち点3を獲得し、決勝トーナメント進出の可能性が出て来た。

  グループCでは、アメリカが0−2の苦しい状況から土壇場に追い付き2−2のドロー。一方、勝てば決勝トーナメント進出第1号だったスロベニアは前半のリードを守り切れなかった。
 

【グループリーグ試合結果(18日分)】
◎グループC
スロベニア(4)   2−2  アメリカ(2)

イングランド(2)  0−0  アルジェリア(1)


◎グループD
セルビア(3) 1−0  ドイツ(3)

カッコ内の数字は勝ち点。


【グループA順位表】 
1ウルグアイ  4(得失点差+3  総得点3)
2メキシコ    4(得失点差+2  総得点3)
3フランス    1(得失点差−2  総得点0)
4南アフリカ  1(得失点差−3  総得点1)

  グループA最終戦の対戦カードはウルグアイ×メキシコ、フランス×南アフリカ。ウルグアイとメキシコが引き分ければ、両国が決勝トーナメント進出。フランスが決勝トーナメントに進出するには、南アフリカを2点差以上で下し、且つメキシコがウルグアイに2点差以上で敗れた場合等。この場合でも総得点で不利な状況のフランスは、勝ち残れない可能性がある。
  メキシコもウルグアイもリスクを負わない戦い方をする可能性が高い。仮にグループBで1位突破の公算が高いアルゼンチンの影がちらついたとしても大差は付かないだろう。フランスはかなり厳しい状況に追い込まれた。


【グループC順位表】
1スロベニア  4(得失点差+1  総得点3)
2アメリカ    2(得失点差 0  総得点3)
3イングランド 2(得失点差 0  総得点1)
4アルジェリア 1(得失点差−1  総得点0)

 イングランドがあっさりグループリーグ突破するのかと思われたが、現時点でスロベニアがトップ。一転して4チーム全てに突破の可能性がある大混戦となった。最終戦の対戦カードはイングランド×スロベニア、アメリカ×アルジェリア。実力的にはイングランド、アメリカが突破する可能性が高いが、逆に引き分け以下ならどちらかが敗退するだけに(この場合だと総得点でイングランドが不利か)、勝たなければならないと言うプレッシャーをどう跳ね除けるか。スロベニアは引き分け以上で同国初の決勝トーナメント進出が決まる。 


【グループD順位表(暫定)】
1ドイツ      3(得失点差+3  総得点4) 
2ガーナ      3(得失点差+1  総得点1)
3セルビア    3(得失点差 0  総得点1)
4オーストラリア 0(得失点差−4  総得点−4)

  ガーナ×オーストラリアの結果次第だが、勝ち点6で3チームが並ぶ可能性もあるハイレベルなグループとなった。


<コメント>
  勝てばグループリーグ突破へ大きく近づくドイツ。一方この試合を落とせば、帰り支度をしなければならない可能性もあったセルビア。190cm、2mとバスケットボールのチームではないかと思うような身長の高い選手が揃った両チームの対戦は、イエローカードが何枚も飛び交う、まさに意地と意地とがぶつかり合う激しい戦いとなった。
  
  負ければ「THE END」の可能性もあったセルビアは、中盤の人数を厚くしした事が結果的に奏功した。前半からドイツに厳しいプレッシャーを仕掛けて、今大会注目の選手であるゲームメーカーのエジル選手に仕事らしい仕事をさせなかった。後半は人数の少ないドイツに押し込まれるシーンが目立ったが、GKストイコビッチ選手を中心に守り切り貴重な勝ち点3を獲得。グループリーグ突破に望みを繋いだ。

  一方のドイツは攻撃の中心の1人、クローゼ選手の退場が響いた。後半は少ない人数で攻勢に出て、ポドルスキー選手を中心に何度もセルビアゴールを脅かしたが、とうとうネットを揺らす事は出来なかった。「不屈のゲルマン魂」の言葉の通り、とにかくどんな苦境に立たされてもグループリーグでは負けた事がないドイツだが、1986年のメキシコ大会以来のグループリーグでの黒星となった。
  最終戦は地元ガーナとの対戦。この後行われるオーストラリア×ガーナの結果次第では、安泰と思われていたグループリーグ突破が大きくぐらつく可能性も出て来た。点取り屋を欠き、多くの選手がイエローカードを抱える中で行われる最終戦で「ゲルマン魂」は発揮されるだろうか。

  この日はグループCでイングランドもアルジェリア相手に勝利を収める事が出来なかった。世界屈指のサッカー強国が苦境に立たされている。

















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