<コメント>
不平不満があると怪物になってみたり、不公平な事が起きていないかどうかヘリコプターに乗って監視してみたりと最近は色んな種類の親がいると聞く。(小生の周辺にそのような人はいないのだが・・・。)
保護者が学校関係者を訴えるケースは良く耳にするが教師が保護者を訴えると言う、これまでとは反対の現象が起きた。
今回の一件。当然の事ではあるが、双方の言い分に食い違いがありマスコミも事実を多少誇張して記事にしていると思われ、更に当事者である保護者と教師がどんな性格の持ち主なのか分からないので詳しくは書かないが、既に口頭弁論で被告側が争う姿勢を見せている事から裁判で全てはっきりするだろう。
それにしても保護者は今回の事がよほど腹に据えかねていたのか、文科省や教育委員会に誹謗、中傷の文書を送ったり、教師は提訴後も担任を続けている等、お互い理解しがたい行動を取っている。当事者同士で解決する術は本当に無かったのだろうか。双方弁護士を立てた時点で既に「教師」と「保護者」の間柄ではなくなっているのだが・・・。また「学校としてコメントする事はない。」と言う学校側のコメントもあまりにドライな対応のような気がしてならない。学校としてあまり関わりたくないと言う意思表示なのだろうか。
何れにしても一番気の毒なのは、大人の醜い泥試合を見せられている学校、クラスの子供達であり保護者の子供である。9歳と言えば物事の分別が分かり始める年頃であり、地域やマスコミ報道で噂になっているであろうこの事をきっかけにいじめに発展する可能性もある。子供達が小さい心を痛めている事を大人は我に返って認識して欲しいと思うのだが、ここまで話がこじれると我に返るのも難しいのだろうか。
保護者の常軌を逸した苦情、要求に悩みこれまで泣き寝入りせざるを得なかった教師にとっては画期的な事なのかも知れないが、何か釈然としない今回の出来事である。
教育の現場で解決する事が出来ず教師に端を発すると言う、今までと違うこのケース。果たして司法はどんな判断を下すのだろうか。

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