注目の年度代表馬には、ヴィクトリアマイル、天皇賞・秋を制したブエナビスタ(牝5歳)が選出され、これで2008年、2009年のウオッカに続いて3年連続で牝馬が受賞する事となった。
その他、最優秀3歳牡馬は皐月賞、有馬記念を制したヴィクトワールピサ、最優秀3歳牝馬は7年ぶりに牝馬3冠を達成したアパパネが受賞した。
【2010年度JRA賞各賞】
・年度代表馬・最優秀4歳以上牝馬・・・ブエナビスタ(牝4歳)
・最優秀2歳牡馬・・・グランプリボス
・最優秀2歳牝馬・・・レーヴディソール
・最優秀3歳牡馬・・・ヴィクトワールピサ
・最優秀3歳牝馬・・・アパパネ
・最優秀4歳以上牡馬・・・ナカヤマフェスタ(牡4歳)
・最優秀短距離馬・・・キンシャサノキセキ(牡7歳)
・最優秀ダートホース・・・エスポワールシチー(牡5歳)
・最優秀障害馬・・・バシケーン(牡5歳)
馬齢は2010年現在のもの。
<コメント>
有馬記念で繰り広げられた激闘の興奮冷めやらぬ中、JRAから昨年活躍した馬に対して各賞が発表された。
牝馬3冠を達成したアパパネや皐月賞、有馬記念のタイトルを獲得したヴィクトワールピサ等が順当に選出された。
そして注目の年度代表馬はブエナビスタ。GT2勝(+幻の1勝)。遠征したドバイでも活躍する等、すっかりJRAの顔となった。とても牝馬とは思えない走りもそうだが、秋3戦のローテーションは、以前なら牡馬が王道を歩む時のものである。それを何事もなかったっかのようにこなした精神力も立派である。同馬が何度代表馬に選ばれる事に異論を挟む者はいないだろう。
これで牝馬の年度代表馬選出は3年連続。クラシック戦線が終わると、牡馬と同じ土俵に立つ事から、以前は牝馬が勝つと大きく取り上げられる事もあった。しかし、ブエナビスタに続いて活躍が期待できる牝馬がこの後も控えている事から、この傾向はしばらく続くと思われる。既にそうなっているような気もするが牝馬が牡・牝混合戦で勝っても誰も驚かないだろう。
最近、大人しい若い男性を「草食系」と称するが(馬は草食だが・・・)、馬の世界でも牡馬は大人しくなってしまったのだろうか。牝馬の活躍は競馬界を華やかにするのは確かだが、そろそろ競馬界を盛り上げるような牡馬が現れて来ても良いような気がするが・・・。

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