2着、3着には共にディープインパクト産駒のリアルインパクト、リベルタスが入り、1番人気に支持されたサダムパテックはスタートでの出遅れが響き4着に終わった。
2010年秋のGTシリーズもいよいよ最終章。来週26日にグランプリレース、有馬記念が中山競馬場で行われる。
【第62回朝日杯FS競走成績】
1着 グランプリボス デムーロ 1分33秒9
2着 リアルインパクト ベリー
3着 リベルタス 福永祐一
4着 サダムパテック スミヨン
5着 リフトザウイングス ルメール
<コメント>
来年のクラシック戦線を占う意味で重要なレースとなる朝日杯FS。今年は21世紀最初の名馬と言っても過言ではないディープインパクトの最初の仔がデビューする年であり、今まで以上に注目された2歳戦線。
そのディープインパクト産駒も出走した2歳王者王者決定戦を制したのは、最後の直線での叩き合いを制したグランプリボスだった。父は短距離戦線で活躍したサクラバクシンオー産駒。レース後、管理する矢作調教師が語っていたが血統的背景から最大目標はNHKマイルカップになりそうだ。
そうなると否でも応でも期待してしまうのが2着、3着に入ったディープインパクトの仔。特に2着に入ったリアルインパクトが内ラチをスルスルっと抜けてきた時には「もしかして・・・」、と思ったファンは多いのではないだろうか。今回は残念ながら戴冠とはならなかったが、来年のクラシックレースでの活躍がますます楽しみになってきた。無事に一冬越して欲しい。
今年のGTレースは審議となるケースが多いと言う事はジャパンカップの結果に関する記事でも書いたが、このレースも審議となってしまった。掲示板に載った馬に騎乗した騎手の内、4人が外国人ジョッキーだった。今回のレースのパトロールビデオを見たが降着の裁定が下されるか否か微妙な感じがした。外国人騎手から見て日本のジャッジは厳しい、と言う意見もジャパンカップ後に出た。
今回、着順自体はお咎めなしとなったがレースの進め方に関する認識の違いを浮き彫りにする結果となった。勝利ジョッキーインタビューでのデムーロ騎手の神妙な顔つきが象徴するように、後味の悪いレースとなってしまったのは経験の浅い2歳の馬がもたらした結果とは言え残念である。
さて、次回はいよいよ1年納めのレース有馬記念。近年稀に見る豪華なメンバーが揃いそうな今年のレース。牝馬の域を超えた牝馬が前走の雪辱を果たすのか。それともハイレベルと言われる3歳勢が主役を担うのか。ファンは勿論、普段は関心がない人もこのレースだけはと日本中が注目するグランプリレース。是非、審議なしのスッキリした形で最後を締めて欲しいものである。
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