最初の2セットを落とした日本だったが、第3セットから出場した栗原選手、迫田選手のアタックが決まりこのセットを奪って流れを掴むと、守備の乱れ始めたポーランドから続く第4、第5セットと連取して逆転勝利を収めた。この他のグループでは、グループDの中国がトルコに敗れる波乱があった。初戦を白星で飾った日本は第2戦(30日)でペルーと対戦する。
【大会概要】
大会は24カ国が4つのグループに分かれて総当りのリーグ戦(1次ラウンド)を行い、上位4カ国計16カ国が2次ラウンドへコマを進める。
2次ラウンドは16カ国が2つのグループに分かれて総当りのリーグ戦を行い、上位6カ国計12カ国が決勝ラウンドにコマを進める。
決勝ラウンドは2次リーグの結果で振り分けられる。2次ラウンド各グループ上位2カ国計4カ国が準決勝、同3、4位は「5−8位決定戦」へ、同5、6位は「9−12位決定戦」へ進み、それぞれトーナメント方式の試合を行い、順位を決定する。
【1次ラウンド グループAの結果(29日試合分)】
ペルー 3−0 アルジェリア
セルビア 3−0 コスタリカ
日 本 3−2 ポーランド
<コメント>
オリンピックと同様、4年に一度行われるバレーボールの世界選手権。先月イタリアで行われた男子大会に続き、女子の大会が東京で開幕した。
日本の最初の相手は高さで日本を上回るポーランド。昨年から対戦成績で分が悪い相手だけに、ここを取るか落とすかでその後の戦いにも影響して来る可能性のある大事な一戦。日本は逆転で勝利をもぎ取り、久々のメダル獲得へ向けてまずまずのスタートを切った。
第3セット途中から試合を見ていたが、どうして第1、第2セットを落としたのかと思いたくなるくらい選手の動きは良かった。特に3セット目の18点付近の長いラリーを制した事で流れが日本の方に傾いたように思う。ポーランドの高さとパワーは確かに脅威だったが、第3セットで流れを引き寄せ、その後もスピードとコンビネーションで相手の守備陣を翻弄した日本のバレーが最終的にはポーランドのそれを上回った。
真鍋監督は大会前の記者会見で、総力戦でこの大会に挑むと語っていた。この大会は短期間に多くの試合をこなすハードスケジュールである。ポーランド戦のようにフルセットの試合が続くようだと、この先苦しい戦いを強いられる事になる。試合の入り方と途中で出場する選手の活躍がメダル獲得への重要なカギとなるだろう。
この大会で最後にメダルを獲得したのが2位となった1978年。それ以来、力を付けて来た各国の後塵を拝する時代が続いている。32年ぶりのメダル獲得へ向けて、この後どのような戦いを展開するのか。2次ラウンドで敗れた男子の分も頑張って欲しい。
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