【屈辱の0−10・・・フェイエノールト(エールディビジ)】
かつてPSV、アヤックスと並び国内リーグ3強の一角を占めていたフェイエノールト。元日本代表の小野選手(清水エスパルス)在籍時にはUEFA杯を制した名門である。しかし、財政難に陥ったここ数年は目立った成績を残せず、今シーズンも下位に低迷(15位)。2部降格の可能性すらある。先日行われた対PSV戦。国内のファンが注目した一戦で0−10と言う記録的大敗を喫する等、国内、ヨーロッパを席巻した姿は今はどこにもない。(これはフェイエノールトに限らず、残りの2強にも言える事かも知れないが)。新しい者が頭角を表せば古い者が退くのはサッカーに限った話ではないのだが、オランダのサッカーを支えた名門。せめて2部降格だけは免れて欲しいのだが・・・。
余談だが、オランダと言えばW杯南アフリカ大会での準優勝が記憶に新しいが、主力選手の殆どは国外でプレーしている。代表チームの栄華とは裏腹に、資金面では国外のビッククラブにはかなわず、トッププレーヤーとして成長した選手を引き止める事が出来ない国内リーグの衰退も一方で見え隠れしている気がする。
【名門がまさかプレミアから消える事はないと思うが・・・リバプール(プレミアリーグ)】
リバプールと言えばマンチェスターUやチェルシー等とイングランドプレミアリーグで4強を形成し、チャンピオンズリーグを何度も制するなど言わずと知れた名門として君臨してきたビッククラブである。ところが昨シーズンは不振に喘ぎ、チャンピオンズリーグの出場権を失うと、今シーズンもプレミアリーグでこれまでの所、上位に上がる事が出来ず降格圏内を彷徨っており、買収問題などサッカー以外の事で話題となっている。シーズンかは始まったばかりであり、上位との勝ち点差はさほど開いていない。ジェラード(イングランド代表)やトーレス(スペイン代表)と言った各国代表プレーヤーが揃っているだけに、奮起を期待したい所である。
この他にもセリエAのローマ、ブンデスリーガのバイエルンと言った国内リーグを代表するクラブが上位に顔を出せずにいる。近年、上位の顔触れがほぼ固定化しつつあった欧州各国リーグ。来年の春を迎える頃には、お馴染みの顔触れが上位を賑わすのか。それとも勢力図がガラっと変わるのか。各国のリーグ戦は中盤戦に差し掛かろうとしている。

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