パ・リーグのクライマックスシリーズファイナルステージ最終戦は19日に福岡ドームで18時から行われる。
【パ・リーグCSファイナルステージ第5戦結果】
ロッテ 0 0 0 0 0 0 3 0 2 5
ソフトバンク 1 0 0 0 0 0 0 1 0 2
(通算成績:3勝3敗)
【第6戦先発投手】
千葉ロッテ 成 瀬(13勝11敗 3.31)
ソフトバンク 杉 内(16勝 7敗 3.55)
カッコ内はレギュラーシーズンの成績
<コメント>
連日熱戦が続いているプロ野球のクライマックスシリーズ。パリーグのファイナルステージ第5戦はロッテが終盤の猛攻でソフトバンクを下し逆王手。決着は最終の第6戦に縺れ込む事となった。
このシリーズはセ・リーグ、パ・リーグとも継投のタイミング、中継ぎ陣の出来が試合の行方を決める上でポイントとなっており、そう言った意味では短期決戦の特徴が良く出ていると言えるが、この第5戦も継投のタイミング、そして中継ぎ陣の出来が明暗を分ける結果となった。
千葉ロッテの先発は久々の1軍マウンドとなった大嶺投手。継投のタイミングを見計らいながらの起用だった事は想像に難くない。一方のソフトバンク先発は大隣投手。こちらも千葉ロッテと同様、勝ちパターンである中継ぎ陣の所まで繋いでくれれば、と言う思いで首脳陣は送り込んだと思われる。結果的に負けると後がない上に先制点を奪われ、試合開始早々に継投策に切り替えた千葉ロッテに軍配が上がった。
先発が崩れても中継ぎが踏ん張って試合の終盤に引っくり返すと言うのが、クライマックスシリーズでのロッテの勝ちパターンの1つであるが、この試合も3回から登板した小野投手らがソフトバンクに追加点を許さなかった事が勝因の1つとして挙げられるだろう。2戦目、3戦目と抑え込まれ、ファーストステージで得た勢いが無くなったかに見えた打撃陣は第4戦で息を吹き返し、第5戦は終盤の逆転劇で勢いを取り戻し、とうとう最終戦まで持ち込んだ。何より今シーズンチームを支えてきた相手中継ぎ陣を打つ崩しての勝利は大きい。
一方のソフトバンクは初回の先制点以降、追加点を取れなかったのが最後まで響いた。大隣投手はロッテ打線を良く抑えていた。シーズンの成績を考えると6回から継投策となったのは妥当な判断なのかも知れないが、中継ぎ陣の出来が良くなかったのは秋山監督にとっては誤算だっただろうか。何かファーストステージで西武が継投策に失敗した第1戦とダブって見えた。(西武の場合は調子の良かったエース涌井投手を降ろした事が議論となっていたが・・・。)
さて、泣いても笑っても最終戦で日本シリーズの出場権が決まる事になった。どちらも先に点を取って試合を優位に進めたいと思っているだろう。
先発は第1戦同様、杉内投手と成瀬投手と発表された。第5戦で中継ぎ陣が打ち込まれたソフトバンクは杉内投手がどれだけ長いイニングを投げる事が出来るか。一度火が点くと手がつけられないロッテ打線を抑えるのは容易ではないような気がする。
一方のロッテ成瀬投手は中4日が2回続く事になるが、果たして疲労がどこまで回復しているか。こちらは成瀬投手の調子の見極めと継投のタイミングがポイントになりそうな気がする。
短期決戦の醍醐味をファンに見せている両チーム。最後に笑い美酒に酔いしれるのは果たして「福岡のタカ」か。それとも「千葉のカモメ」か。クライマックスシリーズ最後の試合であると共に今シーズンのパ・リーグを締めくくる試合でもある。ファンに感動を与えるような試合をしてくれる事を期待したい。
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http://umayado.blog.so-net.ne.jp/2010-10-18