前回準優勝の川崎フロンターレは中村選手のゴール等で3−1と鹿島アントラーズを下し2戦合計4−3で準決勝にコマを進めた。
この他、清水エスパルスとサンフレッチェ広島はアウエーゴールの差で、ジュビロ磐田は7年ぶりに準決勝に進出した。前回チャンピオンのFC東京は敗退した。
ナビスコ杯準決勝は磐田×川崎F、清水×広島の組合せで行われる。
また日本代表GK楢崎正剛選手が7日に行われたグアテマラ戦の後、代表からの引退を表明した。
【ナビスコ杯準々決勝第2戦結果】
川 崎 3−1 鹿 島
(2戦合計4−3)
清 水 0−0 FC東京
(2戦合計1−1)
アウエーゴール数の差で清水の勝ち
仙 台 0−0 磐 田
(2戦合計2−1)
G大阪 1−2 広 島
(2戦合計2−2)
アウエーゴール数の差で広島の勝ち
<コメント>
Jリーグにナビスコ杯に天皇杯、そして代表戦と残暑厳しい中、過密日程となった9月上旬。春から始まった今シーズンも後半に差し掛かりタイトル獲得を目指して戦っている選手、特に南アフリカで厳しい戦いを続けてきた選手にとっては、疲労が出始める或いはピークに達する頃だろう。
さてナビスコ杯も大詰め。ベスト4が出揃った。我が地元のベガルタ仙台が敗れたのは残念だが、サッカー王国と言われた静岡の2チームが勝ち残る等、面白い組み合わせとなった。果たして国立で「静岡ダービー」が見られるのか。
話しは変わるが、先日行われたグアテマラ戦終了後、長きに渡り日本のゴールを守り続けて来た名古屋グランパスの楢崎選手が代表から退く事を表明した。第一線で戦って来たサッカー選手として年齢的にはそろそろセカンドキャリアを考える時期だが、他のポジションに比べて息の長い選手が多いGK、しかも衰えが目立つならまだしも、Jリーグトップをひた走るクラブの守護神の代表引退と言う事もあり驚いた。しかしこれは本人の決断した事であり尊重されるべき事である。W杯終了後から引き際を考えていたようだが、やはり名古屋時代の後輩である川島選手が一本立ちした事が大きな要因となったのかも知れない。これからは名古屋グランパスを日本一、アジアNo.1に導くよう頑張って欲しいと思う。(ザッケローニ監督に口説かれて翻意する可能性もあるような気がするが・・・)
一方楢崎選手と代表で長年凌ぎを削ってきたジュビロ磐田の川口選手は引き続き代表入りを目指すと言う。その川口選手が所属するジュビロ磐田は久々にカップ戦ベスト4にコマを進めた。今シーズンはJリーグでなかなか上位に進出出来ないでいるが、カップ戦でアビールする事が出来るか。
2人はフランス、ドイツW杯で川口選手、W杯日韓大会で楢崎選手と、偶然のサイクルなのかW杯で交互に日本のゴールマウスを守ってきた。南アフリカ大会では当初、楢崎選手が守るものと思われた。しかし、大会直前の合宿での川島選手の急成長により、2人とも代表メンバーには選ばれたものの一度もピッチに立つ事はなかった。
片や代表から退きクラブに貢献する道を選び、片やその座を追い求める道を選んだ。凌ぎを削ったライバルは今後、別な道を歩もうとしている。

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