第1試合は、初回に先制点を挙げた東海大相模がその後も追加点を奪うと、投げては一二三投手が九州学院打線を3点に抑え寄せつけなかった。
続く第2試合は接戦の末、報徳学園が継投で逃げ切り新潟明訓を下した。
大会14日目となる20日は準決勝2試合。興南×報徳学園、成田×東海大相模の試合が行われる。
【大会第13日試合結果】
◎準々決勝
東海相模 101 020 024 |10
九州学院 000 000 030 | 3
報徳学園 001 000 010 | 2
新潟明訓 000 000 010 | 1
【大会第14日対戦カード】
◎準決勝
1.興 南(沖縄)×報徳学園(兵庫)
2.成 田(千葉)×東海大相模(神奈川)
<コメント>
深紅の大優勝旗を懸けた92回目の「筋書きのないドラマ」、夏の全国高校野球も残す所、あと2日となった。既に一部の地区では来春のセンバツ大会を目指す戦いが始まっている。例年以上に暑かった今年の夏。そしてこの後も残暑厳しい日が続くと思う。しかし毎年の事ではあるが夏の高校野球の終わりが、少しずつ秋の訪れを感じさせるような気がして何となく物悲しい気分になる。
ある地方新聞のコラムに、かつて何度も甲子園で采配を振るい準優勝の経験もある元指導者の方がこんな事を語っている記事を見つけた。
夏の大会を勝ち抜く条件は組合せ、それも対戦相手ではなく日程。具体的には第4試合の多い少ないが左右するそうだ。第4試合は、前の3試合の進み具合を見ながら調整する必要があり、長時間の緊張を強いられ、かなり重い負担になると言うのである。負けたら終わりの一発勝負。確かに一理あるような気がする。
そこでベスト4に進出した高校のこれまでの戦績を調べてみると、昨夏も甲子園を経験している興南は4試合中2試合で第4試合が割り当てられていたのはさておき、夏の甲子園大会を経験していない選手が殆どの他の3校は、成田が4試合中1試合、他の2校(東海大相模、報徳学園)は経験せずにベスト4にコマを進めた。単なる偶然かも知れないが、深紅の大優勝旗を手にする為には日程の運不運も関係すると言う事だろうか。
さて、頂点まで残す山はあと2つ。踏破に挑む4校は、興南42年ぶり、成田58年ぶり、東海大相模40年ぶり、報徳学園29年ぶりと何れも久し振りのベスト4進出となり、オールドファンにとっては懐かしい顔触れが揃った。終わりに近付いている「筋書きのないドラマ2010夏」。果たしてフィナーレは、どのようなシナリオになるのだろうか。
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