この内、第2試合の聖光学院(福島)×広陵(広島)の一戦は聖光の歳内、広陵の有原両投手の投げ合いとなったが、7回裏に振り逃げで得た1点を守り切った聖光学院が選抜ベスト4の広陵を破った。また関西勢同士の対戦となった第3試合は、ソツのない攻撃で得点を重ねた履正社(大阪)が強打を誇る天理高(奈良)を下した。
大会第7日が行われる13日は2回戦4試合が行われる。第3試合で山形中央(山形)が登場し、参加49校が全て甲子園に姿を見せる事になる。
【大会第6日試合結果】
◎2回戦
八 頭 0 0 0 0 0 1 0 1 0 2
土岐商 3 2 0 0 3 1 5 1 x 15
広 陵 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
聖光学院 0 0 0 0 0 0 1 0 x 1
天 理 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
履正社 1 1 0 0 2 0 0 0 x 4
日 川 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2
西日本短大付 0 1 0 0 2 0 0 4 x 7
【大会第5日試合結果】
◎1回戦
延岡学園 5―4 大分工
開 星 5―6 仙台育英
◎2回戦
東海大相模 10―5 水城
【大会7日目試合予定】
◎2回戦
京都外大西(京都)× 新潟明訓(新潟)
能代商(秋田)× 鹿児島実(鹿児島)
山形中央(山形)×九州学院(熊本)
成田(千葉)×八戸工大一(青森)
<コメント>
連日熱戦が繰り広げられている夏の全国高校野球大会は2回戦に突入した。
大会6日目の第2試合では選抜ベスト4、プロ注目の有原投手擁する広陵が登場した。相手は3年前のこの大会で広陵に敗れ、その時のリベンジに燃える聖光学院。
試合はエース同士の投げ合いとなる、息詰まる熱戦となった。このような膠着状態の続く試合の時に限ってあっけない形で下馬評の低いチームに先制点が転がり込んで決着するものだが、この試合も振り逃げと言う、まさに意外な形で下馬評の低かった聖光学院に先制点が転がり込んで来た。2年生エース、歳内投手がその後の広陵打線の攻撃を抑えて聖光学院がリベンジを果たした。
一方、広陵の有原投手は被安打4、無四球とほぼ完璧なピッチングだっただけに、先制点を許した「あの1球」が悔やまれる結果となった。
5日目の開星(島根)×仙台育英(宮城)でも、9回2死までリードしていた開星がまさかの落球で勝利を手にする事が出来なかった。ゲームセットの声を聞くまで、どちらに微笑むか分からない甲子園に棲む「勝利の女神」。前回の記事でも書いたが最後のワンプレー、最後の1球を大事にする事の大切さを実感させられる試合が続いている「筋書きのないドラマ2010夏」なのである。
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