第1試合の九州学院(熊本)×松本工(長野)は、プロ注目の柿田投手を打ち込んだ九州学院が14−1で勝利を収め2回戦にコマを進めた。
第2試合は、中川投手が14奪三振の力投を見せた成田(千葉)が関西の強豪、智弁和歌山(和歌山)2−1で下した。
第3試合は4−4で迎えた8回に集中打で突き放した八戸工大一(青森)が8−4で英明(香川)を下した。
第2日目の8日は1回戦4試合が行われる。
【第1日の結果】
◎1回戦
九州学院 332 400 020 14
松本工 000 010 000 1
智弁和歌山 000 001 000 1
成 田 000 020 00× 2
英 明 000 004 000 4
八戸工大一 000 040 04× 8
【2日目の対戦カード】
◎1回戦
北大津(滋賀)× 常葉橘(静岡)
前橋商(群馬)× 宇和島東(愛媛)
一関学院(岩手)× 遊学館(石川)
佐野日大(栃木)× 関東一(東東京)
<コメント>
各都道府県予選を勝ち抜いた49代表が甲子園球場に集い、深紅の大優勝旗を目指し熱戦を繰り広げる92回目の真夏の祭典が始まった。過去、幾多のドラマを生み出したこの大会。今年は果たしてどんな「筋書きのないドラマ」が生まれるのか。
昨日(7日)、開会式の後に行われた1回戦3試合。第1試合と第2試合では、共に予選で注目を集めた好投手が登場した。
まず第1試合に登場した松本工の柿田投手。県予選を1人で投げ抜きプロからも注目された投手だが、初めて経験する独特の雰囲気に飲み込まれたのか、本人もチームも初回から浮き足立ってミスが目立ち、勢いのついた九州学院の猛打の前にどうする事も出来なかった。開幕試合の難しさや、初の全国の舞台で序盤の入り方がいかに大事なのかを思い知らされる1戦となった。
続く第2試合では、こちらも千葉県予選で注目を集めた成田の中川投手が登場。伸びのある直球と曲がり鋭いスライダーで関西の強豪、智弁和歌山から14個の三振を奪う好投を見せ付けた。
かくして大会初日に登場した注目の好投手は明暗の分かれる結果となった。
そして第3試合で登場した八戸工大一。高校野球ファンならお分かりの方もいると思うが、今大会の前に出場した12年前に現在ソフトバンクで活躍する、当時鹿児島実のエースだった杉内投手からノーヒットノーランを喫した高校である。その後青森山田、光星学院に甲子園への道を阻まれリベンジの機会を得る事が出来なかったがそれ以来となる出場を果たし、そして甲子園初勝利を収めた。2回戦の相手は、好投手中川投手擁する成田。好投手相手にどんな攻撃を見せるのか注目したい。
いよいよ始まった「筋書きのないドラマ2010夏 〜第2幕〜」。ファンの心を打つようなプレーが多く出る事を期待したい。
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