例年各地区の展望に関する記事を書いていたが、今年は既に始まっている地方予選の模様をピックアップしつつ、代表決定までの展望について書いてみたいと思う。1回目の今回は我が故郷の宮城と、小生が居住している西東京大会。
【順当なら仙台育英と東北の一騎打ちだが…宮城】
例年、仙台育英と東北と言う全国大会で準優勝経験のある2校が圧倒的な強さを見せて決勝で対戦している。今年2校は順当に行けば決勝で顔を合わせる事になっているが、その確率は例年と比べると低いような気がする。昨年の秋季大会は両校とも出場できず春季大会で、仙台育英は優勝したものの東北は早々と姿を消し夏の予選でシード権を得る事が出来なかった。
さてベスト32が出揃った宮城県予選。ここまで頭1つ抜け出ていると言われている仙台育英、2回戦で苦戦を強いられ何とか勝利を手にした東北の両校は勝ち進んでいるが、これを追う東陵や古川学園と言った新興私学が次々と姿を消す波乱の展開となっている。
注目は春季大会で東北相手に10三振を奪って2強の内の一角を崩す立役者となった大沼投手擁する仙台一(我が母校である。)。大沼投手はこの大会に入っても2回戦でノーヒットノーランを達成するなど好調なようである。4回戦(ベスト16)で対戦する事が予想されるシード校大崎中央戦、準々決勝での対戦が予想される東北戦がヤマか。ここを越えると60年ぶりの甲子園出場も現実味を帯びてくるだろう。
【例年通り優勝争いの中心は私学か?…西東京】
1980年の国立高校以来、都立勢の出場がない西東京だが今年も優勝争いの中心は私学勢と見て良いだろう。
17日からベスト16を懸けた戦いが行われる西東京大会。選抜大会準優勝の日大三、春の都大会を制した日大鶴ケ丘、全国を沸かせた斎藤投手以来の甲子園出場を目指す早実など強豪私学が順当に勝ち進んでいる。
私学勢に押されている都立勢の中で注目したいのが、昨年夏の予選でベスト4に勝ち残った経験者が多く残り、今春の選抜大会では21世紀枠の候補にも名を連ねた日野高校。強豪私学が少ないブロックに入り、シード校の八王子が既に姿を消している事から順当に行けば、昨年に続くベスト4進出の可能性は高い。また、そのシード校八王子を下した都国分寺にも注目したい。両校は勝ち進むと準々決勝で対戦する。
【この他の地区の結果など】
◎沖 縄・・・準決勝組合せ(17日試合予定)
八重山×興南、糸満×沖縄水産
選抜大会優勝の興南のエース島袋投手と、糸満のエースでプロ注目の宮国投手がどんなピッチングをするのか。
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