試合はドイツが前半19分、シュバインシュタイガー選手が強烈なミドルシュートを放ち、GKがはじいたところにミュラーが詰めてドイツが先制した。その後一進一退の攻防となり2−2の同点で迎えた後半37分、CKからケディラ選手が頭で押し込み勝ち越した。
一方、今大会古豪復活を印象付けたウルグアイは、後半6分にフォルラン選手が豪快なボレーシュートを決める等、追いすがったが及ばなかった。
世界中の人々を熱狂の渦に巻き込んだW杯南アフリカ大会も残す所あと1試合。決勝のオランダ×スペインの試合は11日20時30分(現地時間)、ヨハネスブルグのサッカーシティで行われる。
【3位決定戦試合結果】
ドイツ 3−2 ウルグアイ
(得点者)
前19分 ミュラー(独)
前28分 カバーニ (宇)
後 6分 フォルラン(宇)
後11分 ヤンセン(独)
後37分 ケディラ(独)
<コメント>
先月開幕したサッカーのW杯もいよいよフィナーレが近付いて来た。先月の今頃は大会が始まるのを指折り数えて楽しみにしていたが残り試合が少なくなり、W杯に出場した選手の移籍話やリーグ戦再開の話(W杯以後、メディアの取材を全て断った本田選手が所属するCSKAモスクワは10日にリーグ戦の試合が再開し、本田選手も11日に合流するとの事。)を聞くと、一抹の寂しさを感じる。
大会が行われる毎に不要論が囁かれる3位決定戦は、今大会、準決勝でオランダに善戦する等、古豪復活を印象付けたウルグアイと、スペインにEURO2008でのリベンジを果たす事が出来なかったドイツとの対戦。この3位決定戦は地上波、BSでの中継が無かった。もし3位決定戦がスペイン×オランダだったら、抗議の電話が殺到したかも知れない。決勝と比べると注目度は確かに低いが、Liveで見たいと言うサッカーフリークはいたと思う。
と言う訳で、スカパーに入っていない小生はLiveで見る事が出来ず、インターネットでテキスト速報を振り返り、さっき試合のダイジェストをニュースで見た次第である。
オランダ戦は出場停止で出場出来なかった「話題の人」スアレス選手が復帰する等、ほぼベストメンバーで臨んだウルグアイに対し、同じく出場停止でスペイン戦を欠場したミュラー選手は復帰したものの、チーム内に風邪が蔓延したドイツはメンバーを入れ替えての対戦。得点王を争うクローゼ選手も背中を痛めスタメンに名を連ねる事は無かった。
そんな一戦は互いに点を取り合う見応えのあるゲーム内容だった(ようだ)。ドイツのミュラー選手、ウルグアイのフォルラン選手が得点を上げ、得点王争いトップに並んだ。3−2となった試合終盤、ウルグアイはFKのチャンスを得たが、フォルラン選手が放った弾道は惜しくもバーにはじかれ、自身の得点王争いトップの座とガーナ戦のような運が転がり込んでくる事はなかった。
一方のドイツは、次のドイツ代表を担うであろうミュラー選手等の活躍で今大会最後の試合を白星で飾った。決勝トーナメントに入ってからの勢いをスペインに止められ、失意の中で迎えた3位決定戦だったが、選手の気持ちは切り替わっていた。さすがゲルマン魂と言えるだろうか。不振と言われた欧州勢だったが、結局は上位3カ国を欧州勢が占める結果となった。エジル、ミュラー選手と言った若い選手が主力となる2014年のブラジル大会での活躍が楽しみだ。
W杯南アフリカ大会は決勝戦を残すのみとなった。決勝戦は果たして点の取り合いとなるのか。それとも守り合う慎重な試合運びとなるのか。4年の1度のサッカーの宴が間もなく幕を閉じよとしている。

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