2010年06月03日

4年経っても閂(かんぬき)の耐性に問題なしか?それとも既に耐用年数は過ぎたのか? 【サッカー W杯南アフリカ大会グループリーグ展望】

  サッカーW杯南アフリカ大会グループリーグ展望。6回目は1958年、1962年のブラジル以来の大会連覇を目指すイタリア、南米予選でブラジルやアルゼンチンと互角に渡り合ったパラグアイ等が属するグループFの展望について書きたいと思う。


【グループF】
イタリア、パラグアイ、ニュージーランド、スロバキア


【グループリーグ日程】
14日20:30 イタリア×パラグアイ  (ケープタウン)
15日13:30 ニュージーランド×スロバキア(ルステンブルク)
20日13:30 スロバキア×パラグアイ (ブルームフォンテーン)
20日16:00 イタリア×ニュージーランド (ネルスプレイト)
24日16:00 スロバキア×イタリア (ヨハネスブルク)
24日16:00 パラグアイ×ニュージーランド (ボロクワネ)

日時は現地時間。日本との時差はおよそ−7時間

<イタリアのグループリーグ突破は堅いか?残る1枠をパラグアイとスロバキアが争う!!>   
  前回のドイツ大会に続く連覇を目指すイタリア。その後、次代のアズーリを担う選手の誕生に期待が集まったが、指揮官含め2006年大会の栄光を味わった選手が再び中心メンバーとして南アフリカに乗り込む事になった。それにしてもリッピ監督の古巣とは言え、今シーズンのセリエAで不調に終わったユベントスから多くのメンバーが選出されているのを見ると、一時期監督の好みで選ばれたと揶揄された日本と同じ匂いを感じる。(ちなみに優勝したインテルからは誰も選ばれていない。)
  今回の「カテナチオ」の番人も前回同様、ブッフォン選手(ユベントス)、カンナバロ選手(ユベントス)が務める事となる。これに数少ない「新メンバー」キエッリーニ選手(ユベントス)が加わったディフェンス陣が大崩れするシーンが想像出来ない。対戦国に恵まれた事もありグループリーグ突破は難儀な事ではないだろう。
  完成度の高いディフェンスに対して攻撃力は前回大会よりもスケールダウンしたと言われており、一発勝負となる決勝トーナメントに入ってから苦戦する可能性がある。ジラルディーノ選手(フィオレンティーナ)、イアクインタ選手(ユベントス)、ディナターレ選手(ウディネーゼ)とコマは揃っているがインパクトに欠ける。また、グループA〜Dと比べると日程的に厳しくなるのでベテランが多いチームにとってコンディションをどう維持するのかもポイントとなるだろう。
  新鮮味のなさを、チームの経験値の高さと選手のメンタルの強さでどこまでカバー出来るか。4年経ってなお、「カテナチオ」は堅牢なのか。アズーリの連覇への挑戦が間もなく始まる。

  
  南米予選3位で南アフリカ行きのチケットを獲得したパラグアイだがブラジルに1勝1敗、アルゼンチンに1勝1分と世界の強国とも互角に戦った事から決して侮れないチームである。
  伝統的にディフェンスに定評のあるチームだが、今回もその伝統をしっかり受け継いでいる。予選18試合で16失点と言う数字がその安定度を証明している。
  攻撃陣は予選でチーム最多の6得点を挙げたカバニャス選手が不慮の事故に遭い欠場を余儀なくされたのはチームにとって痛いが、サンタクルス選手(マンチェスター・シティー)、バルデス選手(ドルトムント)と他にも得点力の高い選手がおり十分穴を埋める事が出来るだろう。注目はそのカバニャス選手の代役として選出されたバリオス選手(ドルトムント)。アルゼンチンから帰化した同選手をマルティーノ監督がどのように起用するのか。
  高地で行われる事が多い今大会。高地での戦いはパラグアイ始め南米の各チームは予選で経験済みである事から、合宿で対策を取っているチームよりも有利に働く可能性がある。これまで決勝トーナメントでベスト16の壁を破れないパラグアイだが、今大会はその壁を打ち破る事が出来るだろうか。

  チェコスロバキアから分離独立後、初めてW杯の舞台に登場するスロバキア。経験という点で見劣りするのは仕方ないが、欧州予選をグループ1位で通過した事は若い選手が主力のチームにとって自信に繋がっただろう。
  22歳にしてチームの中心であるハムシク選手(ナポリ)は今大会注目の選手。他にも20代前半の若手選手がおり名前を売る絶好のチャンスとなる。
  カウンターを得意としているスロバキアだが、ディフェンスに安定感がある訳ではなく、トップ通過した予選でも各試合でそれなりに失点している。カウンターを有効に使う為にもディフェンスの精度を高める事がグループリーグ突破のカギとなるだろう。


  大陸予選とトップで通過してもW杯出場が保証されないオセアニア勢。前回大会でオーストラリアがその壁を打ち破ってW杯に出場。そのオーストラリアがアジア地区に転籍し、オセアニア地区の中心的存在となったニュージーランドが大陸間プレーオフを勝ち抜き、28年ぶりに世界の舞台に戻って来た。
  高さとフィジカルの強さが強調する材料だが戦力的には、このグループはおろか、出場32カ国の中でも最低ランクと評されている。知られている選手と言えばDFのネルセン選手(ブラックバーン)ぐらいなのでそう見られても仕方のない事だろう。しかし親善試合とは言え格上のセルビアを破った事はある意味驚きである。南アフリカはコンフェデレーションズカップでも経験済みで、その辺を本番でどう生かすか。何が起こるか分からないのがW杯。グループリーグ突破は厳しいと思うが他の3カ国の内の1カ国からでも勝ち点3もしくは1を取る事が出来れば、収穫があった大会と語られるのかも知れない。逆に勝ち点を奪われたチームは決勝トーナメント進出が遠のく結果となるだろう。


【グループF本紙予想】
1イタリア  2パラグアイ  3スロバキア  4ニュージーランド
  
 パラグアイとスロバキアは僅差の争いになる可能性があるが、守備が安定しているパラグアイを2位と予想した。スロバキアは初戦のニュージーランド戦で勢いのつく勝ち方が出来るかがポイント。

















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posted by スポーツ職人201X at 23:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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