2010年05月26日

屈強な男達の戦い!! グループDは混戦模様か? 【サッカー W杯南アフリカ大会グループリーグ展望】

    サッカーW杯南アフリカ大会グループリーグ展望。4回目は、W杯大陸予選をグループトップで通過したドイツ、セルビア、そして前回大会で躍進を遂げたガーナとオーストラリアが属するグループDについて書きたい思う。

【グループD】
 ドイツ、オーストラリア、セルビア、ガーナ

【グループリーグ日程】
13日20:30 ドイツ×オーストラリア (ダーバン)
13日16:00 セルビア×ガーナ (プレトリア)
18日13:30 ドイツ×セルビア (ポートエリザベス)
19日16:00 ガーナ×オーストラリア (ルステンブルク)
23日20:30 ガーナ×ドイツ  (ヨハネスブルク)
23日20:30 オーストラリア×セルビア (ネルスプレイト)

<ドイツがグループリーグ敗退と言うシナリオは考えられないが…>
  グループDは、8つあるグループの中で面白い展開になりそうな予感がするグループの1つである。どこが決勝トーナメントに進出してもおかしくないだけに、激戦が予想される。
  ドイツ、セルビア、ガーナ、オーストラリア。どのチームもフィジカルに長けており、先日行われた韓国戦を見ていると、ここに日本が入ったら、簡単に吹っ飛ばされそうな強靭な肉体を持つ猛者が揃っている印象がある。

  連続出場を続けているドイツはその間、全ての大会でベスト8以上の成績を残している「W杯成績優秀国」である。経験豊富なベテランに加え、今大会トップ下を担うと目されているエジル選手(ブレーメン)等、若手の台頭もあり今回も上位争いをする為のタレントは揃っている。EURO2008で準優勝、W杯大陸予選も無敗とここまで順調に来ている。グループリーグでよもや落ちる事はないだろう、と言うのが大方の予想だろうしそれに反論するような材料も見当たらない。
  ただ他の3ヵ国の顔触れを見ると、決して楽にグループリーグを突破出来るとは限らない。一歩間違えると、ドイツとてグループリーグ敗退の可能性すらある顔触れである。チームの大黒柱、バラック選手(チェルシー)や正GKのアドラー選手(レバークーゼン)が怪我の為、欠場する事がどこまで影響するのか。(その事が逆に団結力を高める要因ともなり得るが…。)
  仮に2位でグループリーグを抜けると決勝トーナメント初戦でいきなりイングランドと対戦する可能性もあるだけに、1位突破は譲れない所だろう。果たして不屈のゲルマン魂を持つ、今大会参加国の中でも数少ない「純国産チーム」は、どこまで勝ち進む事が出来るだろうか。カギを握る選手として、若くしてトップ下を任されるエジル選手と、所属先のバイエルンでは不振だが、代表戦になるとスイッチが切り替わるクローゼ選手を挙げておきたい。

  今大会初出場となるセルビアだが、前回大会はセルビア・モンテネグロ、その前は「東欧のブラジル」と言われたユーゴスラビアでW杯に出場している。大陸予選ではフランスを押しのけてトップ通過しているだけに「初出場」と言うと少し違和感がある。
  ユーゴスラビアから分裂した国では今回、セルビアとスロベニアが出場し、過去の大会ではクロアチアが1998年のフランス大会で3位になる等、改めて「東欧のブラジル」ユーゴスラビアの伝統が脈々と受け継がれている事が実感できる。
  上に書いたドイツが「純国産チーム」なのとは対照的にセルビアのメンバーは、そのほとんどが国外のクラブチームで活躍している。ビディッチ選手(マンチェスターU)を始めとするDF陣は全員が185cm以上、FWのジギッチ選手(バレンシア)は202cmと高さを武器にしたフィジカルの強さが売りで、テクニックに長けたユーゴスラビアとその点では違う点と言えるだろうか。
  初戦となるガーナも身体能力に優れた選手が多いが、速さに特徴があるチームである。スピードが勝るのか。それともパワーが勝るのか。初戦の結果が、セルビアがグループリーグを突破出来るかどうかのカギを握るような気がする。

  2006年のドイツ大会、アフリカ勢で唯一決勝トーナメントにコマを進めたガーナ。その時のメンバー、エシエン選手(チェルシー)、ムンタリ選手(インテル)、アッピアー選手(ボローニャ)がチームを引っ張る。更に若手注目株のアナン選手(ローゼンポリ)、アサモア選手(ウディネーゼ)の台頭はチームを更に活性化させるだろう。
  豪華な中盤に比べるとディフェンス陣の層、控えの層がやや薄いのが不安材料だろうか。大陸予選では、本大会行きを決めるまでは無失点と組織がしっかりしている事を示したが、ドイツ、セルビアと言ったグループリーグ突破に向けて越えなければならない相手にどこまで通用するか。選手起用を含めてセルビア人のライェバッチ監督の采配にも注目したい。

  前回大会で日本を奈落の底に突き落とし、イタリアを最後まで苦しめるなど衝撃的な活躍を見せたオーストラリア。アジアに転籍してからもその強さは変わらず、大陸予選もグループトップで通過した。
  キューウェル選手(ガラタサライ)、ケーヒル選手(エバートン)等、今回の主力メンバーもその時とほぼ同じであり、フィジカルの強いDF陣も健在である。上手く機能すれば、ドイツと言えどもディフェンスの網を突破するのは容易ではないだろう。
  ただW杯ドイツ大会後の4年間、新戦力の台頭がなかった。選手の高齢化と併せてその点が気懸かりであり、そこが上の3カ国と違う点で見劣りする感は否めない。選手の経験値は高いだけに、どこまでその不安材料をカバー出来るか。「サッカールーズ」が躍動すれば、このグループは混戦に更に拍車が掛かるだろう。

【グループD本紙予想】
1ドイツ  2ガーナ  3セルビア  4オーストラリア

※ガーナとセルビアは初戦の結果次第で逆転の可能性がある。オーストラリアは初戦のドイツ戦で勝ち点を挙げれば、予選突破に望みが出てくる。











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posted by スポーツ職人201X at 23:36| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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