首位同士の対戦となった巨人×西武は、エース岸投手の好投で西武が3−1で巨人を下し交流戦初戦を白星で飾った。
その他、オリックスが延長の末ヤクルトを下し、ロッテ、中日、日本ハムと共に白星スタートとなった。
6年目を迎えた交流戦。過去5回は何れもパ・リーグのチームが優勝しているが、今シーズンは果たしてどんな結果になるのか。6月13日まで熱戦が繰り広げられる。
【プロ野球交流戦12日の試合結果】
西武 0 0 0 1 1 0 1 0 0 3
巨人 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
【勝】 岸 6勝 1敗 0S
【負】 ゴンザレス 3勝 4敗 0S
西武が4回に中島選手の犠牲フライで逆転すると、その後もホームラン攻勢で追加点を上げて巨人を下した。先発した岸投手は4回以降、1人のランナーも許さないピッチングで巨人打線を抑えて6勝目を挙げた。
一方、巨人は先制したものの4回以降は岸投手の前に打線が沈黙した。
オリックス 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 2
ヤクルト 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
【勝】 岸田 3勝 4敗 0S
【負】 押本 1勝 3敗 0S
【S】 レスター 0勝 0敗 7S
オリックスが投手陣の踏ん張りで延長戦を制し、4月21日以来の連勝を飾った。
一方、ヤクルトは先発石川投手が8回までオリックス打線を1点に抑えていたが打線の援護無く今シーズンの初勝利はまたしてもお預けとなった。
ロッテ 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2
横 浜 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
【勝】 渡辺俊 3勝 3敗 0S
【負】 清水 4勝 3敗 0S
【S】 小林宏 1勝 0敗 8S
ロッテが大松選手、サブロー選手のホームランで得点を挙げると、継投で逃げ切った。
横浜の先発清水投手は、古巣ロッテ相手に力投したが報われず、「全球団(近鉄を含む)制覇」の快挙は持ち越しとなった。
ソフトバンク 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
中 日 0 0 1 2 0 0 0 2 x 5
【勝】 吉見 6勝 1敗 0S
【負】 ホールトン 4勝 4敗 0S
【S】 浅尾 2勝 2敗 1S
中日が3回に岩崎達選手と森野選手の連続2塁打で先制するとその後も着実に得点を重ね、昨年交流戦覇者のソフトバンクを下した。吉見投手はリーグトップに並ぶ6勝目。
一方、ソフトバンクは中軸が抑えられるなど打線が振るわず約1ヶ月ぶりの連敗を喫した。
日本ハム 0 0 0 2 0 0 0 0 2 4
阪 神 0 0 0 0 0 0 1 0 1 2
【勝】 ケッペル 5勝 1敗 0S
【負】 久保 3勝 4敗 0S
日本ハムが稲葉選手のホームランを含む2安打3打点の活躍で阪神を下し、今シーズン初の4連勝。先発のケッペル投手はエースのダルビッシュ投手を抜く5勝目を挙げた。
一方、阪神はケッペル投手に6回まで抑えられ、得点を挙げた終盤のチャンスも打線が繋がらず思うように得点を重ねる事が出来なかった。
<コメント>
このブログを開設して5年目(旧サイトを含む)。例年この時期はプロ野球に関する記事を書く事は少ないような気がするが、今年はサッカーW杯が目前に迫っている事もあり、プロ野球に関しては例年にも増して取り上げる機会が少なく、振り返るとパ・リーグ開幕の時以来取り上げていない事が分かった。今後はもう少し取り上げて行けるよう努力したいと思う。(とは言ってもW杯が終わるまではサッカー中心になると思うのだが…。)
さて、毎年恒例となっているプロ野球の交流戦が始まった。今年で6回目となり晩春の風物詩としてすっかり定着した感があるが、過去にここで勢いをつけて実りの秋を迎えるチーム、或いは失速してしまったチームなど、シーズンのターニングポイントとなるケースが多い。また、これまでは全てパ・リーグのチームが優勝すると言う不思議が現象も起きている。今シーズンの交流戦もパ・リーグから優勝チームが出るのか。それともセ・リーグの巻き返しはあるのか。
ここまでのペナントレース。セ・リーグは巨人、パ・リーグは西武と実力のあるチームがトップの座に就いている。その両チームがいきなり対戦した。巨人、西武ともシーズン序盤は投打の歯車が噛み合っての首位。特に巨人は昨年ブレークし、開幕からリードオフマンとして活躍していた松本選手を怪我で欠きながら、新人の長野選手ら代わりの選手が遜色ない働きを見せており、戦力ダウンを感じさせる事はない。連休中の阪神3連戦を落とし、首位の座を明け渡したがが、奪い返し再び差を付けている。
その阪神も開幕投手を務めた安藤投手や4番金本選手等を欠きながらのこの位置は上々の滑り出しと言えるだろうか。マートン、ブラゼルの両外国人選手が中々の活躍を見せている。
一方、阪神と初戦を戦う昨年のパ・リーグチャンピオン、日本ハムは元気なく最下位に沈んでいる。監督が変わった楽天も、岩隈、田中の両エースは奮闘しているものの、下位に低迷している。この交流戦で上昇のきっかけを掴みたい所だ。日本ハムは4連勝で浮上の兆しが見えて来ただろうか。
この他ではロッテが戦前の予想を覆し、首位争いを演じている。西村監督に代わって打順がほぼ固定された事が功を奏していると言えるだろうか。新人の荻野選手や韓国の主砲、金選手の活躍も見逃せない。
6年目を迎えた交流戦。果たしてどんなフィナーレが用意されているのか。各チームの戦いぶりに注目したい。
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