2010年05月02日

KKコンビ擁するPLを破り優勝した「あの高校」が四半世紀の時を経て… 昭和のノスタルジーを感じる瞬間!!  【高校野球 春季大会】

  好投手、島袋投手擁する沖縄の興南高校が優勝して幕を閉じた春の選抜高校野球大会。あれからおよそ1ヶ月が過ぎ、夏の甲子園を目指すべく、選手権大会予選のシード権を争う春季大会が各地区で既に始まっている。

  先日買ったスポーツ紙の隅っこに書かれていた春季大会の試合結果の中に懐かしい高校を見つけたの紹介したいと思う。

  茨城県の取手二高。1980年代に高校野球を見ていた人ならピンと来る人も多いのではないだろうか。1984年夏の甲子園大会を熱くした高校である。監督は現在、同じ茨城県の常総学院で指揮を執る木内幸男監督。茨城弁丸出しの個性的な監督である。また近鉄で活躍した吉田選手を始め、横浜大洋(現在の横浜ベイスターズ)で活躍した、エース石田投手(故人)等、監督が個性的なら選手も個性的な選手(悪ガキ?)が多かったと記憶している。  
  1984年(昭和59年)の夏の甲子園大会は、2年生になった「KKコンビ」桑田、清原選手を擁するPL学園が優勝候補筆頭で他にも、後に阪神にドラフト1位で入団した島田投手擁する箕島など強豪校が多く出ていた大会だった。そんな中、取手二高は初戦でその箕島を破ると、快進撃を続け決勝までコマを進めた。
  決勝戦の相手は前述のPL学園。雨の中で始まった試合は、予想に反して取手二高が主導権を握り9回に同点に追いつかれたものの、延長10回表、一気に4点取って突き放し、PLを下し初優勝を成し遂げた。小細工なしの「のびのび野球」、「木内マジック」と言う言葉で形容されたチームだった。
  「のびのび野球」と言えば、PLはこの年の春の選抜でも決勝で岩倉(東京)に敗れて優勝を逃したが、その岩倉高校も取手二高と似たようなチームカラーだったような気がする。

  1984年の夏を制した取手二高だったが、木内監督が常総学院に移ってからは、目立った成績を残す事が出来ず県大会で上位に顔を出す事は殆ど無くなり、どこにでもある「公立高校の普通の野球部」となってしまった。
  そして迎えた今年の春季県大会。初戦でシード校を破るとその後も勝ち進んでベスト4に進出し、関東大会のキップを獲得した。実に26年ぶりの関東大会出場。当時の高校野球ファン熱くした「あの夏」の年以来になるだろうか。5月1日に行われた準決勝で敗れ、県大会優勝とはならなかったようだが、7月に行われる夏の甲子園大会予選でも旋風を巻き起こすのか、注目したい。


【2010年度春季茨城県大会経過(準々決勝以降)】
◎準々決勝(4月29日)
取手二   7−4 藤 代
土浦湖北  6−1 土浦日大
水戸桜ノ牧 5−3 水戸商
下妻二   9−2 古河一
勝者は関東大会進出

◎準決勝(5月1日)
下妻二  5−4 水戸桜ノ牧
土浦湖北 4−1 取手二








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posted by スポーツ職人201X at 01:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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