リヨン×バイエルンは、オリッチ選手がハットトリックの活躍を見せたバイエルンがリヨンを圧倒した。バイエルンの決勝進出は9季ぶり。
バイエルン×インテルの注目の1戦は第1戦同様、守りを固めたインテルが連覇を狙うバルセロナの攻撃を終盤の1点にしのいで退けた。インテルの決勝進出は38年ぶり。
【欧州CL準決勝第2戦結果】
バイエルン 3−0 リヨン
(2試合合計4−0)
(得点者)
前26分 オリッチ(バイエルン)
後22分 オリッチ(バイエルン)
後32分 オリッチ(バイエルン)
バルセロナ 1−0 インテル
(2試合合計2−3)
後39分 ピケ(バルセロナ)
<コメント>
ヨーロッパクラブチャンピオンを決める欧州チャンピオンズリーグのファイナリストが決まった。
まずバイエルン×リヨンの一戦は、オリッチ選手がハットトリックを決める活躍を見せ、地力に勝るバイエルンが第1戦に続いて勝利を収めた。一方、この大会でレアルマドリードを破り注目の的となったリヨンだったが、バイエルンと相対した2試合はその時のような強さは感じられなかった。ホームでの第2戦ははクリス選手の退場による数的不利もあって地の利を生かす事が出来ず、ここで姿を消す事となった。
そして、昨シーズンの国内リーグチャンピオン同士の対決となったバルセロナとインテルの第2戦。ホームでの第1戦でゴール前に「鉄の壁」を施したインテルのディフェンスは、カンプ・ノウでも健在だった。前回以上に相手にボール支配権を相手に与え、とにかくゴールを割らせない戦術で、バルセロナの猛攻を終盤の1点に抑えた。モウリーニョ監督曰く、「最も美しい敗戦」とこの試合を評していたが、まさにその通りだったと言えるだろう。これほど称賛される負けも珍しいよう気がする。
一方、連覇の夢破れたバルセロナ。「カンプ・ノウで盛大なパーティーを」と関係者もサポーターも意気込んで臨んだ2戦目だったが、最後までインテルの鉄の壁を破る事は出来なかった。メッシ、イブラヒモビッチなどきら星の如く輝く攻撃陣をもってしても、連覇と言う偉業を達成する事の難しさを実感させらされる試合だった。
さて、決勝の地であるサンチャゴ・ベルナベウに駒を進めたインテルとバイエルン。決勝トーナメントが始まる前、この組合せを予想出来た人はさほど多くなかったのではないだろうか。スペインの強豪もプレミア勢も残らなかったファイナルの舞台。攻撃力のあるバイエルンに対し、モウリーニョ監督は再び鉄の壁で対抗するのか。(今度は一発勝負なので、それだけでは勝利を手繰り寄せる事は出来ないのだが…。)バルセロナ時代の師弟対決となる戦いに注目したい。
→バルセロナ時代の師ファンハール監督率いるバイエルンにインテルのモウリーニョ監督はどんな戦術を仕掛けるのか興味深い、と思う方はクリックをお願い致します。