この内、既にグループリーグ突破を決めている鹿島アントラーズは韓国の全北現代に2−1で勝利を収め、6戦全勝でグループリーグを終えた。同じくグループリーグ突破を決めているG大阪は河南建業と対戦し1−1のドロー。グループ2位で決勝トーナメントに挑む事となった。
一方、前回大会ベスト8の川崎フロンターレは北京国安に0−2で敗れ決勝トーナメントに進む事は出来なかった。またACL初参戦となった、サンフレッチェ広島も最終戦を白星で飾ったものの、グループ3位に終わった。
アジアチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦は5月11日、12日に行われる。
【ACLグループリーグ最終成績】
◎グループE
1 城南一和 15
2 北京国安 10
3 川崎F 6
4 メルボルン 4
◎グループF
1 鹿島アントラーズ 18
2 全北現代 12
3 長春亜泰 3
4 ペルシプラ・ジャヤプラ 3
◎グループG
1 水原三星 13
2 G大阪 12
3 アームド・フォーシーズ 4
4 河南建業 3
◎グループH
1 アデレード 10
2 浦 項 10
3 広 島 9
4 山東魯能 6
数字は勝ち点。太字のクラブが決勝トーナメント進出。
【ACL決勝トーナメント1回戦日程】
5月11日 城南一和×G大阪
5月12日 鹿 島×浦 項
日本関係分のみ。左側がホームチーム。1回戦はホーム&アウエーではなく1試合で勝負を決める。
<コメント>
Jリーグクラブが4チーム参戦した今回のアジアチャンピオンズリーグ。東ゾーンのグループリーグが終了し、決勝トーナメントに進出する8クラブが決まった。日本からは昨シーズンのJリーグチャンピオンの鹿島アントラーズと、天皇杯覇者のG大阪の「タイトルホルダー」2クラブが勝ち残った一方で、初参戦のサンフレッチェ広島とグループリーグ突破へ最後まで望みを繋いでいた川崎フロンターレはアジアの舞台から降りる結果となった。
まず決勝トーナメントに勝ち残った2つのクラブ。鹿島は6戦全勝と昨シーズンJリーグ王者らしい戦いぶりを披露した。過密日程の中、今シーズンのJリーグでも上位に位置しており、選手層が厚いとは言え両立しているあたりはさすがと言ったところか。小笠原選手等のベテランと興梠選手や等の若手が上手く噛み合っている。次戦は前回アジアを制した浦項との対戦。オリヴェイラ監督にとっては兄弟対決となる事もあり注目されている。
Jリーグでは今一つ調子の上がらないG大阪も次のステージに駒を進めた。代表でも活躍している遠藤選手はコンディションが上がらず、欠場が続いているが、宇佐美、平井と言った若手選手が台頭してきたのは、クラブにとっては明るい材料だろうか。
それに対して広島はアジアの水に慣れたのか、リーグの後半になってようやく実力を発揮し結果的に3位となった。今回得た経験をこの後のJリーグで生かせる事が出来れば、クラブとして貴重な財産となるだろう。
そして最後まで望みを繋いだ川崎フロンターレは、北京国安との直接対決を制する事が出来なかった。中村選手が復帰したものの、アウエーの洗礼を浴びた上に稲本、鄭大世と言った主力が欠場したのが痛かっただろうか。昨シーズンに続き獲得を目指した決勝トーナメント行きのチケットだが、アウエーで勝ち点を挙げる事が出来なかった事が最後まで響き手繰り寄せる事が出来なかった。
さて、決勝トーナメントに進む鹿島、G大阪の初戦は共に韓国の強豪である。相手は手強く厳しい戦いになると思うが、(それを勝ても西ゾーンの猛者が待ち構えているのだが…。)是非、決勝の舞台となる国立競技場に姿を見せて欲しいと思う。

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