前半バルセロナに先制点を許したものの、すぐさまスナイデル選手のゴールで追いたインテルが、後半にも2点を追加しバルセロナを退けた。
一方、バルセロナは先制したものの自陣を固め、ロングボールを前線に放り込むインテルの戦術に苦しめられ、特徴である流れるような攻撃が出来なかった。
インテル×バルセロナの第2戦は、バルセロナの本拠地、カンプ・ノウで28日(現時時間)行われる。
また、準決勝のもう1試合、バイエルン×リヨンの第1戦は21日、ミュンヘンで行われる。
【欧州CL準決勝インテル×バルセロナ第1戦結果】
インテル 3−1 バルセロナ
(得点者)
前19分 ペドロ(バルセロナ)
前30分 スナイデル(インテル)
後 3分 マイコン(インテル)
後16分 ミリト(インテル)
<コメント>
アイスランドで起きた火山噴火の影響で、敵地ミラノまでバスによる長時間移動を強いられたバルセロナの選手、関係者。距離にしておよそ1,000キロ。日本で言えば、東京から福岡辺りまで陸路で移動した事に等しいだろうか。気の遠くなる話である。それでもグアルディオラ監督や選手から、その事を言い訳にするようなコメントは試合が始まる前も終わってからも聞かれなかった。当然の事とは言え、さすがプロフェッショナルである。
しかし、相手がイタリアの強豪とは言え、バルセロナが3失点を喫すと言う信じ難いシーンを見ると、やはりその影響が少なからずあったような気がする。それに輪を掛けたのが、インテルのモウリーニョ監督がその影響が出る事を見越したのか、ホームでの試合でありながらバルセロナにボールの支配権を譲って守りを固め、奪うと執拗にロングボールを放り込んで相手の特徴を消すと共に体力を消耗させると言う戦術を採った事である。バルセロナの流れるような攻撃は次第に影を潜めていった。モウリーニョ監督の策士ぶりも垣間見えた試合だったと言えるだろうか。
かくして、リーグチャンピオン同士の第1ラウンドは鮮やかな逆転劇でインテルが勝利を手にした。バルセロナが、決勝に進出するにはカンプ・ノウで2点取り、相手を完封する事が最低限の条件となる。アウエーで取った1点が救いだった、と言える結果になるのか。それとも、このまま沈んでしまうのか。チャンピオンズリーグ初の連覇に向けて、王者が正念場を迎えようとしている。

→バルセロナ×インテルの第2戦が今から楽しみだ、と言う方はクリックをお願い致します。