ベスト8が出揃った選抜高校野球大会は31日、準々決勝4試合が行われる。
【第82回選抜高校野球大会準々決勝組合せ】
第1試合 敦賀気比(福井)× 日大三(東京)
第2試合 広 陵(広島)×中京大中京(愛知)
第3試合 興 南(沖縄)×帝 京(東京)
第4試合 大垣日大(岐阜)× 北 照(北海道)
<コメント>
全国各ブロック及び21世紀枠の代表32校が参加し21日に開幕した選抜高校野球はベスト8が出揃った。
大会前から混戦が予想された今大会だが、ここまでの勝ち上がりを見ると接戦が多かった事に象徴されるように、きっかけ1つでベスト8の顔触れが変わるのではないか、と思わせるような試合が多かった。また、前評判が高かった一二三投手擁する東海大相模や地元近畿勢が勝ち残れなかった事、南北両端の代表校や東京勢が両方とも勝ち残った事も特徴として挙げられるだろう。近畿勢がベスト8を前にして全滅したのは27年ぶりの事らしい。
さて、トーナメント戦で最も面白いとされる準々決勝。注目は第3試合に登場する興 南(沖縄)×帝 京(東京)だろうか。
東海大相模の一二三投手と並んで好投手の呼び声高い興南の島袋投手と帝京の伊藤投手の投げ合いに注目が集まる。
島袋投手は2試合で25奪三振と三振の山を築いている。過去の甲子園大会で島袋投手を援護出来なかった打線も、連続安打記録を続ける我如古選手を中心に好調。2回戦で近畿の強豪、智弁和歌山を破り勢いに乗っている。
一方の帝京も1回戦で昨秋の近畿大会覇者、神戸国際大付を下し2回戦は延長戦をサヨナラ勝ちで制する等、勢いの出る勝ち方をしている。伊藤投手が立ち上がりを無難にまとめさえすれば、十分勝機はあると見る。がっぷり四つの好ゲームが期待できる優勝候補同士の対戦。どちらに軍配が上がるだろうか。
この他、夏春連覇を目指す中京大中京や、初のベスト8進出を決めた北照の戦いぶりにも注目したい。
紫紺の優勝旗を獲得する為に昇らなければならない階段はあと3つ。最後まで昇り切るのは果たしてどのチームなのか。「筋書きのないドラマ2010春」は、クライマックスを迎えようとしている。
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