4−1とインテルリードで迎えた後半30分、オランダ代表のスナイデル選手に代わって出場した長友選手は、得点にこそ絡まなかったが左サイドを何度も駆け上がりクロスを上げるなど存在感を示した。試合は5−3でインテルが勝利を収めた。
この他、オランダではイングランドプレミアリーグのアーセナルからフェイエノールトに期限付きで移籍した宮市選手が安田選手(元G大阪)が所属するフィテッセとの試合で先発出場。ヨーロッパデビューを飾った。また、スペインのマジョルカに移籍した家長選手もリーグ戦初出場を果たす等、日本人選手がヨーロッパ各国のリーグで躍動する週末となった。
【試合結果】
◎セリエA
インテル(3位) 5−3 ローマ(7位)
◎エールディビジ
フィテッセ(14位) 1−1 フェイエノールト(15位)
◎リーガエスパニョーラ
オサスナ(14位) 1−1 マジョルカ(11位)
順位はそれぞれ試合終了時点でのもの
<コメント>
W杯南アフリカ大会でベスト16に入り世界から注目を集めた事もあり、それ以降日本人選手の海外移籍が続いている。更に夏場に移籍した選手が活躍している事もあり今冬の移籍市場でもその状態が続き、主に次の日本代表を狙う若手選手がヨーロッパへと旅立って行った。そしてこの週末、何人かの選手がヨーロッパデビュー&ビッククラブデビューを果たした。
まずは何と言っても1日未明に日本のファンを驚かせるニュースを提供した長友選手が、途中出場ながら6日行われた対ローマ戦でついに「インテルデビュー」を果たした。今夏にビッククラブへ移籍する可能性があると噂されていたが、まさかこの冬に早くもそれが実現しようとは・・・。期限最終日の模様をネットで放映されているイタリアのスポーツ番組とツイッター(イタリア語が分からない為)で見ていたが移籍証明書がない為、破談になる可能性もあった今回の移籍話。締切3分前に話がまとまり、「アジア人として初めてインテルでプレーする選手」の誕生となった。
お馴染みの青を基調とし「PIRELLI」(イタリアのタイヤメーカー)のロゴは入ったユニフォームに袖を通し、エトー、スナイデルと言った各国の代表選手と同じピッチに立つシーンを見るだけでワクワクさせられる。
今回はギブー選手(ルーマニア代表)の出場停止によってチャンスが巡って来た。裏を返せば、その間に存在感を示さないと、ベンチを温める日が増える事になる。このポジションには他にサネッティ選手もおり激しいポジション争いは今後も続く。これに勝って「世界一のサイドバック」 に近づく事が出来るか。今後の活躍期待したい。
この他、スペインでは家長選手。オランダでは宮市選手がそれぞれデビューを果たした。特にJリーグのクラブを経ずに日本の高校(中京大中京)から直接海外のクラブに渡った宮市選手には将来の日本代表のエースとしての期待が懸かる。労働ビザの基準の関係でアーセナルでのプレーは暫く先になりそう。しかし、15位と2部降格の可能性すらある名門を救う活躍をすれば、ヨーロッパの他のクラブから注目される事もあるだろう。こちらも今後が楽しみである。

→ 日本人選手が海外で活躍するのは喜ばしい事だが、今後有望な選手がどんどん海外に行ってしまってJリーグが空洞化してしまう可能性もあり複雑な心境だ、と言う方ははクリックをお願い致します。

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