W杯南アフリカ大会でも笛を吹いた日本の西村雄一氏が務める事となった。
14日に行われたマゼンベ×インテルナシオナルの試合は前半、相手の猛攻をしのいだマゼンベが後半2ゴールを上げて勝利を収めると共に南米チャンピオンを下す快挙を成し遂げた。
準決勝のもう1試合、インテル×城南一和は、インテルが貫禄を見せ付け3−0で勝ち星を上げた。敗れたインテルナシオナルと城南一和は3位決定戦で対戦する。
【クラブW杯準決勝試合結果】
マゼンベ(アフリカ代表・コンゴ) 2−0 インテルナシオナル(南米代表・ブラジル)
インテル(ヨーロッパ代表・イタリア) 3−0 城南一和(アジア代表・韓国)
<コメント>
かつて日本で行われていた南米王者とヨーロッパ王者が雌雄を決するトヨタカップから、各大陸の王者が世界一を争う大会に衣更えし、名称もクラブW杯となって6回目の今年。クラブ世界一決定戦に参加するクラブが増えても、南米王者×ヨーロッパ王者と言う構図は変わらず、それが当たり前と思われていた。
しかし、その構図が崩れる時がついに訪れた。日本で開催されていない大会なだけに、あまり話題にはなっていない今年のクラブW杯だがこれまでの勢力図を考えるとちょっとした、いや、かなりセンセーショナルな出来事である。
既に国代表レベルでは、誰もが知っているアフリカの脅威。何れクラブレベルでも起きるとは思っていたが・・・。
試合を始めから最後まで見ていないので詳細は分からないが、一方のチームがシュートの雨、あられを浴びせながらゴールネットを揺らす事が出来ず、耐え忍んだもう一方のチームが少ないチャンスを生かすと言う、サッカーでは良くあるパターンの試合内容だったようだ。マゼンベが取った2点は何れも個人技によるもの。改めてアフリカの選手の身体能力の高さを示したと言える。メンバーの多くが国内出身の選手で占められているマゼンベ。そしてその「国内」とは、アフリカ大陸の真ん中に位置するコンゴ。W杯への出場経験はないが4年後、果たして表舞台に登場するのか。頭の片隅に入れておきたい。
そしてヨーロッパ王者としてこの大会に臨んでいるインテルは順当に決勝にコマを進めた。指揮官が代わった今シーズン。国内リーグ、チャンピオンズリーグ(CL)共、怪我人を多く出し悪くはないがサポーターのお腹を満たすような成績を残している訳でもない。CLグループリーグ最終戦のブレーメン戦後、「直近の目標はクラブW杯を獲得する事」と語っていたベニテス監督。果たして、タイトルを獲得し燻り続けている解任論を消し去る事が出来るか。
アフリカ王者の勢いとヨーロッパ王者のプライドがぶつかる決勝戦。どんな戦いになるのか注目したい。

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