【第62回阪神JF競走成績】
1着 レーヴディソール 福永祐一 1分35秒7
2着 ホエールキャプチャ 池添謙一
3着 ライステラス デムーロ
4着 アヴェンチュラ 和田竜二
5着 ツルマルワンピース 安藤勝己
<コメント>
ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネ・・・。ここ数年このレースを制しその後、競馬界を引っ張る存在となっている牝馬である。そんな名牝への登竜門となっている阪神JFだが、今年も名牝誕生を予感させる馬が現れた。前走、デイリー杯2歳Sでの牡馬を手玉に取るレースぶりから1番人気に支持されたレーヴディソール。
今年の2歳、つまり年が明けるとクラシック戦線と言い換えても良いのだが、話題の中心となるであろうディープインパクトの仔の活躍ぶり。このレースでも2頭が出走にこぎつけた。他にも桜花賞馬ダンスインザムードの仔やオークス馬トールポピーの妹等、良血馬が例年になく揃った今年の2歳女王決定戦。キャリアが浅く、結果はゴール板を通過してみないと分からないこの時期に、中団でじっくり脚をためて、最後の直線で外から他馬を差し切ると言う、大人のレース運びで女王の座を射止めたレーヴディソール。現時点では完成度が最も高いと言えるだろう。それにしても上位3頭が全て芦毛の馬と言うのも珍しい。
一方、桜花賞馬を母に持つと言う良血で注目されたダンスファンタジアは、勝ったレーヴディソールとは対照的に精神面の脆さを浮き彫りにするレース運びで実力を発揮する事が出来なかった。血統的にはクラシック戦線を賑わす実力があると思われるだけに、今後レースを重ねてどこまで気性的に落ち着くか。
ここ数年、牡馬をも凌ぐ目覚ましい活躍を見せている牝馬。上に書いた先輩牝馬が残した足跡をレーヴディソールが引く継ぐべく一冬越して更にパワーアップするのか。それとも肩を並べる馬が来年の春になって現れるのか。来春のクラシック戦線は、今まで以上に盛り上がりそうで楽しみだ。

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