2010年12月03日

オイルマネーに屈した3D映像技術!! W杯開催への道険し!!【サッカー W杯2018年、2022年大会開催地決定】

  国際サッカー連盟(FIFA)は2日、スイスのチューリヒで2018年及び2022年のW杯開催地を決める投票を行った。その結果2018年はロシア、2022年がカタールでそれぞれ開催される事が決まった。
  投票はFIFAの理事22人が投票を行った。投票数が過半数となる候補国が出て来るまで最下位の候補国を除外して投票を続ける方式で行われた。ロシアでの開催は東欧初、カタールでの開催は中東初となる。初の単独開催を目指し2022年の開催地として立候補した日本だったが、得票数が伸びず2回目の投票で落選する結果となった。それぞれの投票結果は下記の通り。


【2018年】
  ロシア、スペイン・ポルトガル(共催)、オランダ・ベルギー(共催)、イングランドが立候補した。1回目の投票で過半数に達した候補国は出ず、最下位のイングランドが落選。2回目の投票でロシアが13票を獲得し過半数に達した為、開催地に選ばれた。

【2022年】
  カタール、アメリカ、韓国、日本、オーストラリアが立候補した。3回目の投票まで過半数に達した候補国は出ず、1回目から順にオーストラリア、日本、韓国が脱落。最後に残ったカタールとアメリカとの間で決選投票が行われ14票を獲得したカタールが開催地として選出された。

<コメント>
  2018年と2022年に行われるサッカーW杯の開催地がそれぞれロシアとカタールに決まった。初の単独開催を目指し、2022年の開催地として立候補していた日本は落選した。
  ロシアとカタール共にW杯が行われるのはこれが初めて。マーケット拡大を目論むFIFAの方針が反映された結果と言えるだろう。

  一方、初の単独開催を目指したもののあえなく落選した日本。前の開催から期間がそれほど経っていなかった事や招致の為の委員会の設立が遅れた事、招致活動が短期間だった等、原因は色々考えられるが、それよりも世論の動向が開催の方向に向いていなかったのが特筆すべき事として挙げられる。是が非でもと願った2002年の時よりも盛り上がりに欠け「是が非でも」と言うよりは、「開催されれば・・・」と言う空気が漂っていた。W杯が何者かその全体像が分からず、そこに出場する事が悲願だった2002年とは違い、多くの人がW杯と言うビックイベントを目にするようになりそこに日本代表がいるのが当たり前と言う風潮になっている事も盛り上がりに欠ける要因になっていると思う。また他の候補国を凌ぐような、心を揺さぶるアピールポイントがなかった。映像技術を駆使した次世代の・・・、では心を動かす要因にはならないだろう。
  最後のプレゼンに各国が著名人を擁し熱を入れたたのに対しそれがなかった日本。結局招致に熱を入れていたのはサッカー協会だけだったような気がする。残念な事ではあるが落選は想定内だったと言える。

 会議終了後、日本サッカー協会の小倉会長は条件が整えば挑戦を続けると明言したが、アジアにはFIFAも注目するマーケット未開の地、中国が存在し開催に意欲を見せている事もあって見通しが明るいとは言えない。現行のルールだと次に立候補出来るのは2034年大会。本気で狙うのであれば、各国への根回しも含めた周到な準備が求められる。そして何と言っても国内世論の盛り上がりが必要不可欠なのは言うまでもない。
  2018年の開催地として立候補したサッカーの母国イングランド。有力な候補国だったが、蓋を開けてみれば、不正疑惑の影響はあったにせよ最初の投票で落選した。2度目の開催がいかに難しいのかを物語っている。  

   ところで過去のW杯開催国は、それまでにこの大会の出場経験がある。それが無いカタールが選ばれた事は異例であるが、大会が行われる2022年までに果たして出場する事が出来るか。同じアジア地区に属する日本にとって今まで以上に無視できない存在になるかも知れない。











人気ブログランキングへ
→ 再び日本でW杯が開催されるには、クリアすべき多くの課題が残されていると思う方はクリックをお願い致します。
posted by スポーツ職人201X at 22:42| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(16) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする