◎G K
W杯南アフリカ大会前のスイス遠征でのイングランドとのテストマッチで好セーブを見せレギュラーの座を奪い取った川島選手(川崎F−ベルギー・リールセSK)。W杯でも日本のピンチを何度も救う活躍を見せた。この大会でブレークした1人と言えるだろう。その後、ベルギーリーグのリールセSKに移籍した。チームがトップリーグに昇格したばかりとあって苦戦が続いているが、ここをきっかけにステップアップ出来るか。コミュニケーションの取り方が難しいポジションであるが、是非頑張って欲しい。
◎D F
このポジションでは両サイドバックが海外移籍を果たした。まずは、すっかり代表の左サイドバックに定着した長友選手(FC東京−チェゼーナ)。豊富な運動量とスピードが評価されセリエAのチェゼーナに移籍した。イタリアでも国内リーグフル出場を果たし、チームが下位に低迷している中奮闘している。
一方、右サイドバックの内田選手(鹿島−シャルケ04)はブンデスリーガのシャルケ04に移籍した。長友選手同様、W杯の代表メンバーには選ばれたが試合出場は叶わなかった。その悔しさを胸にドイツに渡りチャンピオンズリーグ出場も果たした。アジア杯の代表メンバーにも選出され今後の活躍に期待がかかる。
このポジションではこの他に日本代表に名を連ねた事もある安田選手(G大阪-フィテッセ)がオランダ一部リーグのフィテッセへ、W杯のメンバーからは漏れたが槙野選手(サンフレッチェ広島-1.FCケルン)が、ブンデスリーガの1.FCケルンへ移籍する事で合意したと発表されている。槙野選手については屈強な選手が多いポジションであり、テスト終了後はドイツメディアから厳しい評価をされていたが、レギュラーを取る事が出来るか注目したい。
◎M F
日本代表の心臓部と言っても過言ではないポジション。既に活躍している本田選手(CSKAモスクワ)は世界に知れ渡っているがW杯終了後、周囲を驚かせるような活躍を見せているのが香川選手(C大阪-ドルトムント)。ブンデスリーガのドルトムントに移籍すると、いきなりチーム最多得点の8点を取り、リーグ戦首位を走るチームに貢献している。まさにセンセーショナルな活躍と言えるだろう。冬の移籍市場で何人かの日本人選手がヨーロッパに渡るが、香川選手の活躍が好影響をもたらしているのかも知れない。ザックジャパンでは「10番」を付ける事になり2014年W杯ブラジル大会では中心的存在になる事は間違いなさそうだ。W杯南アフリカ大会の日本代表選手では阿部選手(浦和−レスター)がイングランドプレミアリーグの下部リーグに所属するレスター・シティFCに移籍した。レスターの指揮官はかつてイングランド代表の監督も務めたエリクソン氏である。
この他、細貝選手(浦和−レバークーゼン)がブンデスリーガのレバークレーゼンへ活躍の場を移す。(2012年までは2部リーグのチームにレンタル移籍する予定。)また、家長選手(G大阪−マジョルカ)がリーガエスパニョーラのマジョルカへ移籍する事が決まっており、先日スペインで入団会見を行った。
◎F W
他のポジションに比べて手薄な印象があるポジションであり、海外に移籍する選手が出ないと思っていたが、W杯南アフリカ大会にも出場した矢野選手(新潟−フライブルク)が8月にブンデスリーガのフライブルグに移籍したのに続き、岡崎選手(清水)がブンデスリーガのシュトゥットガルトへの移籍が決定的であると現地メディアが報じている。チームが天皇杯の決勝を控えているだけに、移籍が事実だとすれば正式発表はその後になるだろうか。今後の動向に注目したい。
いつになく海外に移籍する選手が続出している「海外移籍バブル」状態のJリーガ。代表に選出され定着する為にも、そして代表のレベルアップの為にも海外での経験は貴重なものとなる。どの選手も出来るだけ長くサッカー界の中心であるヨーロッパで活躍する事を期待したい。

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