2着には1番人気に支持されたダノンヨーヨーが入り、昨年このレースで3着だった外国馬サプレザもダノンヨーヨー同様、差し切れず4着に終わった。
【第27回マイルCS競走成績】
1着 エーシンフォワード 岩田康誠 1分31秒8
2着 ◎ダノンヨーヨー スミヨン
3着 ゴールスキー 福永祐一
4着 〇サプレザ ルメール
5着 ライブコンサート 和田竜二
<コメント>
本命馬不在で混戦が予想された秋のマイル王決定戦。その予想通りゴール前で上位の馬が横一線に並ぶ大混戦となったが、内を突いて抜け出した人気薄のエーシンフォワードが後ろから追走して来た人気馬を僅かの差でかわし初のGTタイトルを獲得した。
勝敗の行方を左右したのは、道中及び最後の直線での位置取りだった。いち早く内ラチ沿いの経済コースを通ったエーシンフォワード。これまでの距離実績と前走の成績から人気になっていなかった。マイル戦での実績がない上に有利とは言えない外めの枠。人気が無かったのもある意味当然の事だった。それをカバーしたのが岩田騎手の騎乗ぶりだった。スタートしてすぐに内側の位置を取ると最後の直線でも敢えて芝が荒れ気味だった内ラチ沿いに馬を導き、外から脚を伸ばしたダノンヨーヨー等の追撃をかわしてのゴール。落馬負傷でレースから遠ざかっていた岩田騎手だが、ここ一番の時の勝負勘は衰えていなかった。
2着から4着に入った馬は外を回らされた事が響いた。特に1番人気に支持されたダノンヨーヨーは後方から猛然と突っ込む豪脚を見せ、能力の高さを示した。勝負事にタラ、レバは禁句であるが、ゴールが後数十メートル先なら、と思ったファンは多いのではないだろうか。これは4着に入ったサプレザにも言える事だろうか。上がり3Fで33秒台のタイムを出したのは、メンバー中この2頭だけ。先行馬がハイペースでレースを引っ張り、差し馬にとってはおあつらえ向きの展開となっただけに惜しかった。
今年、淀の舞台で行われるGTレースはこれが最後となった。次のビックレースはジャパンカップが舞台を府中の森に移して行われる。グランプリレースと見間違えるぐらいの豪華なメンバーが揃う予定だが、果たしてどんなレースになるのか。願わくば、良いコンディションの下で行われる事を期待したい。

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