一方のJ1残留争いは11位のジュビロ磐田までは残留が決まった。現在15位のFC東京は川崎フロンターレに敗れ、鹿島と引き分けた16位神戸との勝ち点差は1に縮まった。
JリーグJ1第32節は23日に行われる。
【JリーグJ1第31節結果】
仙 台 1−3 清 水
浦 和 0−2 G大阪
FC東京1−2 川 崎
湘 南 0−1 名古屋
神 戸 0−0 鹿 島
磐 田 0−0 山 形
C大阪 2−0 横浜FM
広 島 4−0 新 潟
京 都 0−2 大 宮
左側がホーム
【JリーグJ1順位表(第31節終了時点)】
1 名古屋 66
2 鹿 島 56(得失点差+20)
3 G大阪 56(得失点差+19)
4 C大阪 52(得失点差+17)
5 川 崎 52(得失点差+15)
(中 略)
12 仙 台 37(得失点差−5)
13 大 宮 37(得失点差−8)
14 山 形 37(得失点差−14)
15 FC東京 32
16 神 戸 31
17 京 都 16(得失点差−30)
18 湘 南 16(得失点差−44)
<コメント>
JリーグJ1が1シーズン制になった2005年から昨年まで優勝争いは最終節までもつれ込んでいたが、今シーズンは夏場にトップに立った名古屋が、その後1度もその座を明け渡すことなく最終節を待たずして優勝を決めた。
Jリーグ創設時あった10クラブの内の1つ。J2降格は一度もないが、毎年優勝候補に挙げられながら優勝する事が出来ない「万年中位」の状態が長く続いた。そして、監督としてはJリーグが始まってクラブ最長となる3シーズン目を迎えたストイコビッチ氏がクラブ初となるJ1優勝へ導いた。2位に勝ち点差で大きく水を開けての優勝となったが、各試合他クラブを圧倒するような勝ち方をした訳ではなく、とにかく着実に勝ち点を積み上げた結果がこうなったと言う印象がある。現役時にもグランパスで活躍した選手が指揮官としてクラブを率いてのタイトル獲得なだけに関係者、サポーターも感慨深い一日となっただろう。
優勝を決めた湘南戦は決して良い出来ではなかったと思う。既にJ2降格が決まっている湘南に押し込まれる時間帯が続いたが、それでも少ないチャンスをモノにするのが優勝するに値するクラブ
であると言う事を示した試合でもあった。
一方4連覇を狙った鹿島は今シーズン、一時トップに立ったものの夏場に勝ち切れない試合が続いた。チームの中心は30代のベテラン選手。来シーズン以降、再び覇権を奪回する為に世代交代が必要な時期に差し掛かっているのかも知れない。その前に天皇杯準々決勝で対戦するJリーグチャンピオンに一矢報いたい所である。
現在、イングランドプレミアリーグのアーセナルで指揮を執るベンゲル氏や、今や日本代表の中心的存在となった本田選手も所属した名古屋グランパス。W杯南アフリカ大会の日本代表として名を連ねた楢崎選手や闘莉王選手、昨シーズン途中から加入し得点を量産しているケネディ選手等、戦力が充実した2010年。ついに悲願のJ1タイトルを獲得した。この後行われる天皇杯、そして次期ACLでの戦いが楽しみだ。

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