試合は1−1で迎えた6回裏、中日がブランコ選手のタイムリー2塁打で勝ち越したが、8回表に千葉ロッテがサブロー選手が中日の浅尾投手からタイムリーヒットを放ち同点に追い付いた。その後は互いにランナーを出すもののバント失敗等で走者を進める事が出来ず、結局2−2の引き分けとなった。
試合時間5時間43分は日本シリーズ最長。対戦成績は千葉ロッテの3勝2敗1分。第7戦もナゴヤドームで行われ中日が勝った場合、第8戦がナゴヤドームで8日に行われる。
【日本シリーズ第6戦試合結果】
ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 2
中 日 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2
<コメント>
千葉ロッテが王手をかけて迎えた第6戦は延長15回でも決着がつかない、壮絶な戦いとなり、試合が終わったのは日をまたぐ寸前だった。両チームとも延長戦に入り、チャンスを作りながらあと1点が奪えない、もどかしい展開が続き疲れる試合だったと言えばそれまでだが、流れの見えにくい今シリーズ。そんな拙攻が続いたとは思えない手に汗握る熱戦だった。
中日側から見ると第5戦で当たりの出始めたブランコ選手が、一時は勝ち越しとなるタイムリーを放った。負けた中から見えた僅かな光が大きな光となり、第7戦へ向けて良い流れを掴んだかに見えたが、これですんなり終わらないのが今年の日本シリーズ。レギュラーシーズンでチームを支えた中継ぎ陣で逃げ切りを図ったものの、崖っぷちの3位からここまで躍進を遂げた千葉の鴎の驚異的な粘りに遭い終盤追い付かれた。延長に入ってからも走者を進められず、荒木選手のヒット性の当たりが野手の正面を突く等、ツキもなかった。
対戦成績を五分に戻せなかった事で数字の上で不利な状況に変わりはないが、ナゴヤドームで後2試合行える事や井端選手に待望のヒットが生まれる事、岩瀬投手の後を継いだネルソン投手が千葉ロッテ打線を抑える等、逆転する素地はあると言えるだろう。
一方の千葉ロッテは成瀬投手で一気に決めたかった所だったが、中日のチェン投手を攻め切れず8回に同点に追い付いたものの中日同様、その後はバント失敗などでチャンスを潰し、第5戦で得た流れを引き寄せ切れなかった。
対戦成績ではまだ有利だが、投手陣のコマを考えると第8戦まで縺れ込むのは有利とは言えないだけに先発が予想される渡辺(俊)投手には少なからずプレッシャーが掛かるだろう。ここまで無欲で勝ち上がって来た下克上の黒い軍団。最後までそれを貫く事が出来るか。
今年の日本シリーズもいよいよ大詰め。痺れる試合が続く一方で、「シリーズ男」と言われる主人公の姿がこれまでの所、今ひとつ見えて来ないが、果たして「何かを持っている」選手は誰なのか。ベールに包まれたエピローグのシナリオがいよいよお目見えしようとしている。

→ 今年の日本シリーズはこの先まだ何かが起こりそうな気がする、と言う方はクリックをお願い致します。
http://blog.goo.ne.jp/marineschan
/e/b6db6e34749c05e7847049fda3be36c6
http://moeyodora.seesaa.net/article/168528563.html