2010年11月30日

師も走る月を迎える前に振り返る11月のスポーツ!!  【11月のスポーツ その1】

    11月も今日で終わり、2010年も残す所あと1ヶ月となった。今月はプロ野球の日本シリーズやアジア大会等、様々なスポーツイベントが行われた。そこで11月に行われた主なスポーツの結果について時系列で振り返ってみたい。


【11月7日】
◆「史上最大の下克上」完結!!シーズン3位から日本一へ・・・プロ野球
  セ・リーグ覇者の中日ドラゴンズとレギュラーシーズン3位からクライマックスシリーズを勝ち抜いた千葉ロッテとの間で争われた日本シリーズは、千葉ロッテが4勝2敗1分で2005年以来の日本一に輝いた。シーズン3位からの日本一獲得は史上初めて。
  日本一決定戦と言う、プロ野球最大のビックイベントにも関わらず地上波での中継がない試合もある異例の状況で行われた今年の日本シリーズだったが、各試合ファンの目を引き付けるシーンが多くあり、特に延長戦となった第6、第7戦は手に汗握る見応えのある好ゲームだった。
  かつて、パ・リーグは人気の面でセ・リーグに見劣りしたが、球団が地方に分散した事もあり近年は人気の面でもセ・リーグを凌駕している。更に来シーズンは大物ルーキーや名物監督が入団する事もあり益々人気に拍車が掛かるだろう。来シーズンの人気、実力の勢力図は果たしてどのようになるのだろうか。

◎プロ野球 日本シリーズ結果
第1戦  中 日  2−5 ロッテ
第2戦  中 日 12−1 ロッテ
第3戦  ロッテ 7−1 中 日
第4戦  ロッテ  3−4 中 日
第5戦  ロッテ 10−4 中 日
第6戦  中 日 2−2 ロッテ
第7戦  中 日 7−8 ロッテ

◆3冠達成へ向けて視界良好・・・大学駅伝
  学生3大駅伝の2戦目となる第42回全日本大学駅伝が行われ早稲田大学が15年ぶりに優勝し、出雲駅伝に続く2つ目のタイトルを獲得した。2位には駒沢大、3位には前半レースを引っ張った東洋大が入った。名門復活を強烈に印象付けている今シーズンの早稲田大学。最後の1冠となる正月の箱根路も他校を寄せ付けない強さで制するのか。それとも東洋、駒沢と言った実力校が待ったをかけるのか。

【11月14日】
◆「お家芸」復活!!ロンドン五輪へ確かな足掛かり・・・女子バレーボール世界選手権
  10月末から各地で行われていたバレーボール女子の世界選手権。14日に行われた3位決定戦にコマを進めた日本はフルセットの末、アメリカを下しこの大会32年ぶりにメダルを獲得した。今大会はアメリカを下した他にもブラジルを後一歩の所まで追い詰める等、健闘が光った。選手の努力もそうだが、対戦相手を細かく分析したスタッフの努力が実ったと言えるだろう。ロンドン五輪へ確かな一歩を踏み出した。次の目標は真価が問われるであろう来年行われるワールドカップでの上位進出。ここで今回と同じような成績を残せれば、ロンドン五輪でのメダルも大きく見えてくるような気がする。
◎バレーボール女子世界選手権順位(上位のみ)
1 ロシア
2 ブラジル
3 日 本
4 アメリカ
5 イタリア 

【11月20日】
◆悲願の初優勝&生き残りを懸けた争いは最終節へ・・・サッカーJリーグJ1
  サッカーのJリーグJ1は、20日に行われた第31節で湘南ベルマーレを下した名古屋グランパスが初優勝を成し遂げた。シーズンを通して圧倒的な勝ち方をしたと言う印象はないが、失点の少ない安定したディフェンスで確実に勝ち点を拾って1シーズン制になって初めて最終節の前に優勝を決めた。
  さて優勝クラブが決まると後はACL出場権争いとJ1残留争いに興味が移る。ACL出場権は残り2枠。鹿島アントラーズ、G大阪、C大阪による争い。勝ち点差1に3つのクラブがひしめいており残された2つのキップをどこが掴み取るかは最終節の結果次第となったが、どのような結末を迎えるのかは分からない。自力で決められる鹿島、G大阪がやや有利か。
  そして、J1とJ2では扱われ方や試合数が違うと言う意味で熾烈を極めるのがJ1残留争い。27日行われた第33節ではヴィッセル神戸が清水エスパルスを下して踏みとどまり、勝ち点を伸ばせなかったFC東京との差を1とした。14位のベガルタ仙台を含めてこの3クラブにJ2降格の可能性がある。最終節のそれぞれの対戦相手は、神戸がフィンケ監督退任に揺れる浦和レッズ、FC東京が既にJ2降格が決まっている京都パープルサンガ、ベガルタ仙台が川崎フロンターレとなっている。神戸はとにかく勝って他チームの結果を待つと言う事になる。毎年悲喜交々のJ1残留争い。今年も泣く人、笑う人様々な表情が見られる事だろう。
◎JリーグJ1順位表(第33節終了時点)
 1 名古屋  66
 2 鹿 島  59(得失点差+20)
 3 G大阪  59(得失点差+18)
 4 C大阪  58
(中略)
14 仙 台  38
15 FC東京 36
16 神 戸  35
17 京 都  16
18 湘 南  16
赤字は既にJ2降格が決定


 23日及び27日、28日に行われた主なスポーツの結果は次回(12月1日夜更新の予定)書きたいと思う。  











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2010年11月28日

好事魔多し!! 無敵の女王がはまった「思わぬ落とし穴」!!  【競 馬  第30回ジャパンカップ結果】

  競馬の第30回ジャパンカップ(GT)が28日、東京競馬場芝2,400mで行われ、4番人気のローズキングダムが勝利を収め、朝日FSに続き2つ目のGTタイトルを獲得した。また鞍上の武豊騎手は、今シーズン初のJRAのGTレース勝利となり、GT連続勝利記録を23年に伸ばした。
  レースはシンゲンが引っ張る展開となり、最後の直線で粘るヴィクトワールピサをかわした1番人気のブエナビスタが1位入線となったが審議となった。長い審議の結果、最後の直線でブエナビスタが内に斜行してローズキングダムの走行を妨害したと言う裁定が下され2着に降着。ゴール前でヴィクトワールピサをハナ差でかわして2位に入線していたローズキングダムが繰り上がって1着となった。


【第30回ジャパンカップ競走成績】
1着 〇ローズキングダム   武 豊  2分25秒2
2着 ◎ブエナビスタ     スミヨン (1位降着)
3着  ヴィクトワールピサ  ギュイヨ
4着 △ジャガーメイル    ムーア 
5着 ▲ ペルーサ       安藤勝己


<コメント>
  昨日(27日)掲載した予想記事で、ブエナビスタの不安材料として「順調すぎる所に思わぬ落とし穴が潜んでいる。」と書いた。節目の30回目を迎え、今年府中の森で行われるビックレースはこれが最後となるその華やかな舞台で、誰が「降着」と言うシナリオが用意されている事を想像出来ただろうか。それにしても審議の対象となった箇所の多い(確か3箇所ぐらいあったと思う)レースだった。   

  パドックや返し馬では威風堂々と言う言葉がピッタリ当て嵌まるような落ち着きを見せていたブエナビスタ。レースでも天皇賞同様、他馬を寄せ付けない見事な脚で坂を駆け上がり、前を行くヴィクトワールピサをあっさりかわして、6つ目のGTタイトルを獲得したかに見えた。その豪脚にファンも酔いしれた。しかしレースは審議となり30分近く掛かった審議の結果、下された裁定は走行進路妨害により2着降着となると言うものだった。その瞬間、6つ目のGTタイトルは手からスルリと逃げ、秋のGTレース3連勝と言う陣営の野望も消え去った。
  テレビで前を行こうとしたローズキングダムが挟まれるシーンが何度も映し出され審議が長く続いた事で、時間が経つにつれそのような裁定が下されるかも知れないとは思っていた。天皇賞で圧勝し好スタートと切って迎えた秋2戦目。その後の調整も順調に進み、舞台は末脚を生かせる広い東京コース、そしておあつらえ向きのレース展開。事が全てがうまく運んだように思えたが、まさに好事魔多し。陣営が、そしてファンが望むような結果だけがついて来なかった。この馬の強さを見る事は出来ただけに残念である。

  そして繰り上がる形で優勝が転がり込んで来たローズキングダム。連続GT勝利記録を更新した武豊騎手や関係者は複雑な心境だと思うがバラ一族にとって悲願のGTタイトル獲得となった。ブエナビスタに先着を許した事は確かだが、これからと言う所で不利を受けながら盛り返してヴィクトワールピサを最後の最後でかわした勝負根性はさすがである。今年の3歳世代はレベルが高いと言われているが、3着に粘ったヴィクトワールピサ共々それを証明した格好となった。(ただし最後の直線での一件はヴィクトワールピサの走行にも原因があり、その点はいただけないが・・・。)

  思わぬ形で明暗が分かれる結果となった両馬。再び相まみえるであろう暮れに行われるグランプリレースではどんなシナリオが用意されているのか。今度こそスッキリした形で決着がつく事を期待したい。














レープロ.jpg


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2010年11月27日

豪華絢爛「府中の陣」!! あの長い直線を先頭で駆け上がる馬は果たして・・・?【競 馬  第30回ジャパンカップ予想】

  競馬の第30回ジャパンカップ(GT)が28日、東京競馬場芝2,400mで行われる。国内外から実力馬が参戦して行われるこのレース。とりわけ今回は、先日の天皇賞で圧巻の走りを見せたブエナビスタや後一歩の所で凱旋門賞を逃したナカヤマフェスタ、ダービー馬エイシンフラッシュ等、グランプリレースと見間違うほど日本馬は豪華なラインナップとなった。今シーズン最後となる府中の森でのビックレース。果たしてどの馬が先頭でゴールするのか。発走は15時20分。

【本紙予想】
  節目となる30回目を迎えた今年のジャパンカップ。今ひとつインパクトにかける外国勢に比べ、幾つものGTタイトルを獲り続けもはや牝馬の域を超えた感のあるブエナビスタ、ハイレベルと言われる3歳世代を始め、凱旋門賞で活躍したナカヤマフェスタ等、日本馬は豪華なメンバーが揃った。果たして節目の年に頂点に立つのはどの馬か。そこで本紙予想。

◎(本 命)8枠16番 ブエナビスタ
  休み明けだった前走の天皇賞では豪快な末脚を見せ、他馬を全く問題にしない完勝劇で5つ目のGTタイトルを獲得したブエナビスタ。以前は後方一辺倒だった脚質にも自在性が出て来てどの位置からでもレースを進められるようになった。今回が叩き2走目。中間の調教でも好調をキープしており、これと言った死角は見当たらない。外枠もむしろ揉まれずに他の馬を見ながらレースを進められると言う点ではプラスに働きそうである。順調過ぎる所に思わぬ落とし穴が潜むのは世の常であるが、今回も強力な牡馬を相手に、天皇賞同様あっさり勝ってしまう気さえする。

〇(対 抗)3枠6番 ローズキングダム
   クラシック3冠には手が届かなかったが、何れのレースも僅差だった事から実力馬である事は間違いない。上がり3F32秒台の鬼脚でエイシンフラッシュと叩き合いを演じた同じコース。今回はこれと言った逃げ馬がなく、最後の直線勝負となる展開が予想される。再びあの豪脚がうなりを上げるシーンが見られてもおかしくないような気がする。今度こそバラ一族悲願のGTタイトル獲得なるか。

×(注 意)5枠10番 エイシンフラッシュ
  上がり3Fで32秒台の脚がある点ではローズキングダムと同程度の評価をしても良いと思うが、順調度を欠いたと言う点を割り引き3番手評価とした。とは言え、追い切りの様子等を見るとダービーを制したコースで一発あっても不思議ではないのも確か。それを成せる実力を秘めた馬であり軽視は出来ない。

▲(単 穴)4枠7番 ペルーサ
  ハイレベルと言われる今年の3歳世代。ブエナビスタを追い詰めた前走の天皇賞での走りを見ると、この馬がその代表格と言っても良いのではないだろうか。それだけにスタートに難がある事が非常に勿体無い。とにかく今回もスタートが勝負となる。それさえクリア出来れば本命馬を打ち負かす力は十分持っていると見る。

  この他△(連下)としては、休み明けの前走は降着となったが叩き2走目、距離延長で一変ありそうな4枠8番ジャガーメイル、遠征後の馬の状態が気になるものの凱旋門賞で見事な走りを見せた6枠11番ナカヤマフェスタ、順調さを欠いているが昨年のこのレース2着、この距離では実績を残している7枠14番オウケンブルースリ
まで挙げておきたい。

 まとめると
◎8枠16番 ブエナビスタ
〇3枠 6番 ローズキングダム
× 5枠10番 エイシンフラッシュ
▲ 4枠 7番 ペルーサ
△4枠 8番 ジャガーメイル
△6枠11番 ナカヤマフェスタ
△7枠14番 オウケンブルースリ


  馬券は、馬連で◎〇×▲△へと流す。6−16、7−16、8−16、10−16、11−16、14−16の6点。








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2010年11月25日

ロンドン五輪へ向けて小さくも確かな一歩!!  【サッカー アジア大会】

  広州アジア大会の男子サッカー決勝が25日行われ、日本代表(U−21)がUAEを1−0で下しこの大会初優勝を成し遂げ、女子に続いて金メダルを獲得した。
  UAEが主導権を握る展開だったこの試合。前半を0−0で折り返した日本代表は後半29分、CKからゴール前に入ったクロスを受けたDF実藤が放った強烈なシュートが逆サイドのネットに突き刺さり貴重な先制点を上げた。その後のUAEの攻撃をしのぎ切った。


【アジア大会男子サッカー決勝試合結果】
日 本  1−0  UAE
(得点者)
後29分 実藤

<コメント>
  来年行われるロンドン五輪予選へ向けて良い形でこの大会を締めくくりたい関塚監督率いるU21−日本代表。前評判は決して高くなかったが、快進撃を続けついに決勝の舞台にコマを進めた。相手は、この大会優勝候補の一角に挙げられていた北朝鮮や韓国を下したUAE。
  試合はUAEが主導権を握る形となった。日本代表は、中盤でボールを支配する事が出来ず苦しい試合展開となったが、相手にゴールを割らせる事なく前半を終えた。
  後半に入っても主導権を握られる苦しい試合展開となったが、CKから得たチャンスををモノにして先制すると、その後の相手の攻撃を凌ぎ初の頂点に立った。

  この大会での失点は準決勝でのイラン戦の1点のみ。相手との力関係もあるだろうが、準決勝のイラン戦の終了間際、そして決勝のUAE戦に象徴されるようにディフェンスが良かった事がうかがえる。
  一方、攻撃の方で存在感を示したのが大会5得点で大会得点王に輝いたFWの永井選手。W杯南アフリカ大会でもサポートメンバーとして帯同した選手だが、この大会でも相手を抜き去るスピードには目を見張る物があった。
  
  この世代の最大目標であるロンドン五輪。その予選も恐らく険しい道のりとなるだろう。目標に向かって小さいながらも確かな一歩を踏み出した「関塚JAPAN」。今大会のメンバーからどの選手が予選や本大会の舞台に立てるのかは分からないが今回の経験を生かし、各選手がクラブ、大学に戻って更なるレベルアップを図り、来年行われる五輪予選、そして再来年行われる大舞台で青いユニフォームに袖を通しピッチで躍動する姿を見たいものである。 











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2010年11月24日

頂点まで1つ&残る枠(入りたくない枠)もあと1つ!!   【サッカー JリーグJ1&アジア大会】 

   サッカーのJリーグJ1第32節が23日各地で行われ、J1残留圏内ギリギリの15位FC東京は、既に優勝を決めている名古屋グランパスから貴重な勝ち星を上げ勝ち点を35に伸ばした。一方のJ2降格圏内の16位ヴィッセル神戸は大宮アルディージャと対戦したが引き分けに終わり勝ち点を32に伸ばすに留まった。この結果、次節の結果次第で神戸のJ2降格が決まる可能性が出て来た。
  また既に柏レイソル、ヴァンフォーレ甲府が来シーズンJ1昇格を決めているJ2は、アビスパ福岡が23日の試合で勝ち、最後の枠を掴み取った。これでJ1に昇格する3つのクラブが全て出揃った。

【JリーグJ1第32節試合結果】
鹿 島  1−2 磐 田
横浜FM 1−4 浦 和
清 水  2−1 広 島
名古屋  0−1 FC東京
G大阪  2−1 湘 南
大 宮  2−2 神 戸
川 崎  1−2 C大阪 
新 潟  1−1 仙 台
山 形  1−0 京 都
左側がホームチーム

【JリーグJ1順位表(第32節終了時点)】
 1 名古屋 66
 2 G大阪 59
 3 鹿 島 56
 4 C大阪 55
 5 清 水 54
 6 川 崎 52
(中 略)
13 仙 台 38(得失点差−5)
14 大 宮 38(得失点差−8)
15 FC東京35
16 神 戸 32
17 京 都 16(得失点差−31)
18 湘 南 16(得失点差−45)

赤字は既に来シーズンJ2降格が決定しているクラブ

  
  中国の広州で行われているアジア大会男子サッカーでU21日本代表は準決勝でイランを2−1で下し、2年ぶり2度目の決勝進出を果たした。25日、初優勝を懸け、延長で韓国を下したUAEと対戦する。

【アジア大会準決勝試合結果】
日 本  2−1  イラン
(得点者)
前6分   アフシン
前38分  水 沼
後15分  永 井


<コメント>  
  まずはJリーグJ1から。前節、名古屋グランパスが優勝を決めた事もあり焦点は上位3クラブに与えられるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権争いとJ1残留争いに移った。
  
  J1に残るかJ2に落ちるかはクラブにとって死活問題である。J2から這い上がってくる3つのクラブも決まり、残された降格枠「1」をどこが引くのか。第32節で明暗が分かれた。
  残留ギリギリの15位FC東京は凱旋試合をなった首位名古屋と対戦した。相手が凱旋ムードに包まれようと、「明日なき戦い」を強いられているFC東京にとっては関係ないと言わんばかりに随所で気迫あるプレーを見せた。相手GK楢崎選手の好セーブもあり得点を奪えない時間帯が続いたが前半も中盤に差し掛かった頃、元日本代表の大黒選手がその牙城を崩し先制点を上げると、その後は全員でその1点を守り切り大きな勝ち点3を獲得した。
  一方、先に行われた試合でFC東京が勝った為、大宮戦で勝利を収め勝ち点差1のままで付いて行きたい神戸だったが、リードを守り切れず2−2のドロー。これで5試合連続負け無しとチーム状態が決して悪い訳ではないが、痛い引き分けとなった。
  この後の試合はそれぞれFC東京が山形と京都。神戸は清水と浦和。勝ち点差が広がった事もあり神戸は苦しくなったと言えるだろうか。しかし、こんな時は意外と有利な方に最後に大きな落とし穴が潜んでいるものであるが、果たして結末やいかに・・・。

  そして若き日本代表が奮闘しているアジア大会。昨今の様々な情勢でアウエー状態となっている中国でついに頂点の見える所まで上り詰めた。恐らく今回選ばれたメンバーの何人かがロンドン五輪予選でも戦う事になるだろう。この世代はU-20W杯を経験出来なかった「谷間の世代」と言われているが、タイトルの大きさに関わらず優勝する事で自信になるし、次に繋がると思う。決勝となるUAE戦でも結果を残して最大目標であるロンドン五輪予選、本戦に繋げて欲しい。














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2010年11月22日

混迷のマイル戦線!! 明暗を分けた直線での位置取り!! 【競馬  第27回マイルCS結果】

  競馬の第27回マイルチャンピオンシップ(GT)が21日、京都競馬場芝1,600mで行われ、13番人気のエーシンフォワードが最後の直線で内を突いて抜け出し、外から追い込んできたダノンヨーヨー等をかわして優勝。レコードタイムを叩き出し初のGTタイトル獲得に花を添えた。
   2着には1番人気に支持されたダノンヨーヨーが入り、昨年このレースで3着だった外国馬サプレザもダノンヨーヨー同様、差し切れず4着に終わった。

【第27回マイルCS競走成績】
1着  エーシンフォワード  岩田康誠  1分31秒8
2着 ◎ダノンヨーヨー    スミヨン
3着  ゴールスキー     福永祐一
4着 〇サプレザ       ルメール
5着  ライブコンサート   和田竜二

<コメント>
  本命馬不在で混戦が予想された秋のマイル王決定戦。その予想通りゴール前で上位の馬が横一線に並ぶ大混戦となったが、内を突いて抜け出した人気薄のエーシンフォワードが後ろから追走して来た人気馬を僅かの差でかわし初のGTタイトルを獲得した。
 勝敗の行方を左右したのは、道中及び最後の直線での位置取りだった。いち早く内ラチ沿いの経済コースを通ったエーシンフォワード。これまでの距離実績と前走の成績から人気になっていなかった。マイル戦での実績がない上に有利とは言えない外めの枠。人気が無かったのもある意味当然の事だった。それをカバーしたのが岩田騎手の騎乗ぶりだった。スタートしてすぐに内側の位置を取ると最後の直線でも敢えて芝が荒れ気味だった内ラチ沿いに馬を導き、外から脚を伸ばしたダノンヨーヨー等の追撃をかわしてのゴール。落馬負傷でレースから遠ざかっていた岩田騎手だが、ここ一番の時の勝負勘は衰えていなかった。

  2着から4着に入った馬は外を回らされた事が響いた。特に1番人気に支持されたダノンヨーヨーは後方から猛然と突っ込む豪脚を見せ、能力の高さを示した。勝負事にタラ、レバは禁句であるが、ゴールが後数十メートル先なら、と思ったファンは多いのではないだろうか。これは4着に入ったサプレザにも言える事だろうか。上がり3Fで33秒台のタイムを出したのは、メンバー中この2頭だけ。先行馬がハイペースでレースを引っ張り、差し馬にとってはおあつらえ向きの展開となっただけに惜しかった。

   今年、淀の舞台で行われるGTレースはこれが最後となった。次のビックレースはジャパンカップが舞台を府中の森に移して行われる。グランプリレースと見間違えるぐらいの豪華なメンバーが揃う予定だが、果たしてどんなレースになるのか。願わくば、良いコンディションの下で行われる事を期待したい。









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2010年11月21日

「万年優勝候補」の看板が外れた日  苦節18年悲願のJ1初優勝!!【サッカー JリーグJ1第31節】

  サッカーのJリーグJ1第31節の9試合が20日各地で行われ、優勝に王手が掛かっていた名古屋グランパスが玉田選手のゴールで湘南ベルマーレを1−0で下した。2位で追っていた鹿島アントラーズがヴィッセル神戸と引き分けた為、名古屋のJリーグ初優勝が決まった。
  一方のJ1残留争いは11位のジュビロ磐田までは残留が決まった。現在15位のFC東京は川崎フロンターレに敗れ、鹿島と引き分けた16位神戸との勝ち点差は1に縮まった。
  JリーグJ1第32節は23日に行われる。

【JリーグJ1第31節結果】
仙 台 1−3 清 水
浦 和 0−2 G大阪
FC東京1−2 川 崎
湘 南 0−1 名古屋
神 戸 0−0 鹿 島
磐 田 0−0 山 形
C大阪 2−0 横浜FM
広 島 4−0 新 潟
京 都 0−2 大 宮
左側がホーム

【JリーグJ1順位表(第31節終了時点)】
1 名古屋  66
2 鹿 島  56(得失点差+20)
3 G大阪  56(得失点差+19)
4 C大阪  52(得失点差+17)
5 川 崎  52(得失点差+15)
(中 略)
12 仙  台  37(得失点差−5)
13 大  宮  37(得失点差−8)
14 山  形  37(得失点差−14)
15 FC東京 32
16 神 戸  31
17 京 都  16(得失点差−30)
18 湘 南 16(得失点差−44) 

<コメント>
  JリーグJ1が1シーズン制になった2005年から昨年まで優勝争いは最終節までもつれ込んでいたが、今シーズンは夏場にトップに立った名古屋が、その後1度もその座を明け渡すことなく最終節を待たずして優勝を決めた。
  Jリーグ創設時あった10クラブの内の1つ。J2降格は一度もないが、毎年優勝候補に挙げられながら優勝する事が出来ない「万年中位」の状態が長く続いた。そして、監督としてはJリーグが始まってクラブ最長となる3シーズン目を迎えたストイコビッチ氏がクラブ初となるJ1優勝へ導いた。2位に勝ち点差で大きく水を開けての優勝となったが、各試合他クラブを圧倒するような勝ち方をした訳ではなく、とにかく着実に勝ち点を積み上げた結果がこうなったと言う印象がある。現役時にもグランパスで活躍した選手が指揮官としてクラブを率いてのタイトル獲得なだけに関係者、サポーターも感慨深い一日となっただろう。

  優勝を決めた湘南戦は決して良い出来ではなかったと思う。既にJ2降格が決まっている湘南に押し込まれる時間帯が続いたが、それでも少ないチャンスをモノにするのが優勝するに値するクラブ
であると言う事を示した試合でもあった。
  一方4連覇を狙った鹿島は今シーズン、一時トップに立ったものの夏場に勝ち切れない試合が続いた。チームの中心は30代のベテラン選手。来シーズン以降、再び覇権を奪回する為に世代交代が必要な時期に差し掛かっているのかも知れない。その前に天皇杯準々決勝で対戦するJリーグチャンピオンに一矢報いたい所である。

  現在、イングランドプレミアリーグのアーセナルで指揮を執るベンゲル氏や、今や日本代表の中心的存在となった本田選手も所属した名古屋グランパス。W杯南アフリカ大会の日本代表として名を連ねた楢崎選手や闘莉王選手、昨シーズン途中から加入し得点を量産しているケネディ選手等、戦力が充実した2010年。ついに悲願のJ1タイトルを獲得した。この後行われる天皇杯、そして次期ACLでの戦いが楽しみだ。














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2010年11月20日

本命不在の大混戦!! 「外国馬&騎手」旋風は続くのか?それとも「日本馬&騎手」が意地を見せるのか?【競 馬 第27回マイルCS予想】

 深秋の淀を飾るビックレース。競馬の第27回マイルチャンピオンシップ(GT)が21日、京都競馬場芝1,600mで行われる。
 外国人騎手或いは外国馬の活躍が目立つ今秋のGTレース。淀の舞台で行われるビックレースは今年はこれが最後。再び外国馬或いは外国人騎手が主役となるのか。それとも国内馬或いは日本人騎手が意地を見せるのか。本命不在と言われるマイル王決定戦は21日15時40分その幕が開く。尚、スマイルジャック騎乗予定だった三浦騎手は落馬負傷の為、川田騎手に乗り替わる。


【本紙予想】
  先日行われたエリザベス女王杯では競馬の本場、イギリスからやって来た刺客に歯が立たなかった日本の有力馬。この秋はスプリンターズSのウルトラファンタジーに始まり、天皇賞ではスミヨン騎手が優勝ジョッキーになる等、外国馬或いは外国人騎手の活躍が目立っている。明日(21日)行われるマイルチャンピオンシップは本命不在の混戦模様。人気が割れている前日オッズがそれを物語っている。馬柱表には1頭の外国馬と何人かの外国人騎手が名を連ねているが、果たしてどんな結果になるのか。そこで本紙予想。


◎(本 命)4枠8番 ダノンヨーヨー
  現在4連勝と波に乗っているダノンヨーヨー。前走の富士Sでは最後の直線の坂で力強い脚を見せ付けた。鞍上にフランスの名手を迎えた事から陣営の本気度がうかがえる。今回が初のGT挑戦と言う事で相手が強くなるが、府中で見せた威力のある末脚を発揮出来るであろう広い京都のコースでレースが行われる事、枠もほぼ真ん中と好枠を引き当てたのは好材料。勢いで一気にスターダムにのし上がる可能性は十分あると見てこの馬を本命に推したい。

〇(対 抗)8枠16番 サプレザ
  昨年このレースで3着に入ったサプレザ。京都の馬場は昨年経験済みと言う点は大きなプラスポイント。昨年よりも馬の状態が良いと陣営からは意欲的なコメントが出ている事から侮れない。枠が外側と言うのが気になるが、昨年もほぼ同じ枠だった事から余り気にする必要はないような気がする。エリザベス女王杯と同じようにあっさり勝ってしまう可能性もありそうだが、その一方で1分32秒台の高速決着になった時について行く脚があるかどうかが不安な点。馬の成長度で克服出来るとは思うが・・・。

×(注 意)5枠9番 トゥザグローリー
  早くから期待された良血馬がこのレースに参戦してきた。現在の実力で通用するのかは未知数だが、この秋は2着→1着と調子も上向きとあらば軽視は出来ない。ビックレースで文字通り「サラブレッドの血」が騒ぐか。

▲(単 穴)3枠5番 テイエムオーロラ
  今年に入って敗れたのがマーメイドS(3着)の一度だけ。今回は相手が一気に強化されるが、逃げるこの馬にとってこの枠は願ってもない好枠である。近走の充実振りを見ていると差し馬を抑えて押し切ってしまう可能性もあるような気がする。

  
  この他△(連下)としては、近走目立った成績を残していないもののがベストの距離であるマイル戦で一発ありそうな1枠2番スマイルジャック、天皇賞で良い走りを見せた2枠4番オウケンサクラ、昨年同様、先行馬有利の展開なら出番がありそうな5枠10番マイネルファルケ、距離不安で折り合が課題も乗っている騎手の一発が怖い8枠17番キンシャサノキセキまで挙げておきたい。

  まとめると
まとめると
◎4枠 8番 ダノンヨーヨー
〇8枠16番 サプレザ  
× 5枠 9番 トゥザグローリー
▲ 3枠 5番 テイエムオーロラ  
△1枠 2番 スマイルジャック
△2枠 4番 オウケンサクラ
△5枠10番 マイネルファルケ
△8枠17番 キンシャサノキセキ

  
  馬券は◎から〇×▲△へと流す。2−8、4−8、5−8、8−9、8−10、8−16、8−17の7点。





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2010年11月16日

重い歴史の扉を開いた「火の鳥NIPPON」 !!その先に見えるのは、オリンピックでの表彰台か?それとも再び立ちはだかる世界の壁か?  【バレーボール 女子世界選手権】

   バレーボール女子の世界選手権最終日となる14日、決勝及び順位決定戦が東京の国立代々木競技場他で行われた。ロシア×ブラジルの決勝は前回大会優勝のロシアが接戦の末、3−2でブラジルを下し大会2連覇を果たした。
  また日本×アメリカの3位決定戦は日本が3−2でアメリカを下し、この大会32年ぶりのメダルを獲得した。
 バレーボールの女子世界選手権。次回大会は2014年にイタリアで行われる。


【バレーボール女子世界選手権最終成績(1位〜12位)】
 1 ロシア(1)
 2 ブラジル(2)
 3 日 本(6)
 4 アメリカ(9)
 5 イタリア(4)
 6 トルコ(10)
 7 ドイツ(11)
 8 セルビア(3)
 9 ポーランド(2次)
10 中 国(5)
11 オランダ(8)
12 キューバ(7)
カッコ内の数字は前回大会の順位。「2次」は2次ラウンド敗退。

<コメント>
  バレーボールの女子日本代表が世界選手権で表彰台に上ったのが32年前。オリンピックでは1984年のロサンゼルス大会が最後となりそれ以降、外国勢の台頭でメダルからは遠ざかり、オリンピックに出られない事もあった。ソウル五輪で試合後、中田選手が人目はばからず悔し涙を流しているシーンが今でも思い浮かぶ。
  今回のメダル獲得は若い世代にとっては新鮮に映っただろうし、我々30、40代のファンにとっては悔しい思いをし続けて待ちに待った復活劇だったと言えるだろう。栄光の時代を知っているその上の世代にとってはその思いは更に強かったのではないだろうか。
 決勝の舞台に手を掛けながら寸前になって滑り落ちた前日の敗戦のショックが心配された。メダルを懸けたアメリカ戦で先にセットを奪われズルズル行くのかと思いきや、そこから盛り返した。準決勝では奪う事の出来なかったファイナルセットを、相手のミスはあったにしろ一方的に奪い取りこの大会での目標だったメダルをもぎ取った。最後まで諦めなかった選手の姿を見てこのチームが成長した事を実感出来たし、ロンドンオリンピックに向けて更に期待の持てる締めくくりだったと思う。
  
  これまで外国勢に苦しめられ、その壁に挑んでは跳ね返された先達の無念をも晴らし銅メダルを獲得した火の鳥NIPPON。これでロンドンオリンピックに向けて弾みがついた事は確かである。
  だからこそ敢えて厳しい言い方をするが今大会がゴールではなく、あくまでオリンピックでメダルを取る事が最大目標であるはず。今回の快挙は喜ばしい事だがオリンピック出場が決まった訳でもなければメダルが保証された訳でもない。選手、関係者は分かっている事だと思うがいつまでも銅メダルの余韻に浸っていると再び世界の壁に打ちひしがれる事になるだろう。今大会は好成績を収めた日本が今後、この位置を保持し或いは上に行く為には今まで以上に選手も指導する側もレベルアップする必要があると思う。

  今大会、決勝に勝ち残った2チームはともかく、それ以外のチームは実力が拮抗していたように見える。準決勝にコマを進めたアメリカは2次ラウンドでイタリアに敗れ、そのイタリアも今大会振るわなかったキューバ戦で星を落とす等、試合の流れ次第では上位陣の顔触れが変わる可能性もあった。それは日本にも言える事で決勝に残る可能性もあったし、逆に接戦となった初戦のポーランド戦を落としていればこの躍進はなかったかのも知れない。同じアジア勢の中国に勝つ事は出来ず課題も残った。

  次の大きな大会は来年行われるワールドカップ。オリンピックの出場権も絡むだけに各チームとも今大会以上に仕上げて挑む事になるだろう。今度はマークされる立場となる日本が再び躍進を遂げる事が出来るか。2010年に復活した「お家芸」。今回の姿が本物かどうか真価が問われる事になる。









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2010年11月15日

次元が違った英オークス馬の脚さばき!!「本場の女王」に日本馬歯が立たず!!  【競馬 第35回エリザベス女王杯結果】

   競馬の第35回エリザベス女王杯が14日京都競馬場芝2,200mで行われ、4番人気だった外国馬スノーフェアリーが英オークス馬の威厳を見せ付けつけるような勝ち方で勝利を収めた。2着には2番人気のメイショウベルーガが入り、1番人気に支持された3冠牝馬アパパネは最後の直線で伸びを欠き3着に終わった。
  大方の予想通りテイエムプリキュアが逃げる展開となり、最後の直線でいち早く抜け出したスノーフェアリーが目の覚めるような末脚で他馬を引き離し、2着だったメイショウベルーガに4馬身の差を付け圧勝した。
  秋のGTシリーズ。次回はマイルCSが21日に京都競馬場で行われる。

【第35回エリザベス女王杯競走成績】
1着 ▲スノーフェアリー   ムーア  2分12秒5
2着 ◎メイショウベルーガ  池添謙一
3着 〇アパパネ       蛯名正義
4着 △リトルアマポーラ   福永祐一
5着  ヒカルアマランサス  ルメール

<コメント>
  3冠牝馬アパパネ、古馬の代表格メイショウベルーガ等が参戦した秋の最強牝馬決定戦。これらの馬を押しのけて制したのは競馬の本場イギリスから送り込まれた刺客、スノーフェアリーだった。

  いや恐れ入った。格が違う。レースを見た後の率直な感想である。それほど衝撃的な最後の直線での脚さばきだった。そして秋深まる淀の舞台に集まった競馬ファンを虜にした。最後の直線で素早く内ラチ沿いに位置を取ったかと思うと、瞬く間に抜け出し他馬を全く問題にしなかった。その「瞬間芸」に人気を集めたアパパネもメイショウベルーガも全く歯が立たなかった。日本の堅い馬場に対応出来るかがポイントの1つだったが、馬場の内側の方が多少緩かったようで、それも功を奏したのだろう。それを見抜いたムーア騎手のファインプレーでもある。人馬一体。この言葉がまさに当てはまる圧勝劇だった。

   2着、3着は着順は逆になったが人気通りの結果だった。逃げたテイエムプリキュアの脚が止まり最後の直線での追い比べ。中団から後方に位置し直線勝負に懸ける有力馬にとっては想定された中でも最良のレース展開となったが、遥か先を行く英オークス馬の強さを引き立てるに過ぎなかった。ムーア騎手と凱旋門賞でデットヒートを繰り広げたアパパネに騎乗した蛯名騎手にとっては借りを返す絶好のチャンスだったがその舞台を作り出す事は出来なかった。「年間グランドスラム」の期待もあったアパパネはやはり秋華賞がピークだったようで、改めて3冠レース後の調整の難しさを浮き彫りにする結果となった。

   勝ったスノーフェアリーは状態が良ければジャパンカップに出走するとの事。淀を席巻した豪脚が、今年ラスト開催となる府中の森でも炸裂するのか。その時が来るのが楽しみである。











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posted by スポーツ職人201X at 20:28| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(13) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月14日

追い越せそうで越せなかった女王の背中!!メダル獲得への道は険しいのか?【バレーボール 女子世界選手権】

  バレーボール女子の世界選手権準決勝が13日、東京の国立代々木競技場で行われ前回優勝のロシアと北京五輪チャンピオンのブラジルが勝ち進み14日に行われる決勝で対戦する事になった。一方、敗れたアメリカと日本は銅メダルを懸けて3位決定戦で対戦する。

  北京五輪チャンピオンのブラジルに挑んだ日本は幸先良く2セットを先取したが、第3、第4セットを立て続けて奪われるとファイナルセットも相手の高さの前に屈し力尽きた。

【女子世界選手権準決勝結果】
ロシア(7位)  3−1 アメリカ(2位) 
(25−16、13-25、25-19、25-21)
ブラジル(1位) 3−2 日 本(5位)
(22−25、33−35、25−22、25−22、15−11)

カッコ内の順位は世界ランク


【大会最終日日程】
◎9位決定戦(14:00)
ポーランド×中 国
◎3位決定戦(17:00)
日 本×アメリカ
◎決 勝(19:30
ブラジル×ロシア

◇11位決定戦(13:00)
オランダ×キューバ
◇7位決定戦(15:30)
セルビア×ドイツ
◇5位決定戦(18:00)
イタリア×トルコ

◎は代々木第一体育館、◇は東京体育館が試合会場

<コメント>
  バレーボールの女子世界選手権もいよいよ大詰めを迎えた。北京五輪後、最初の大きな大会となる今大会の顔触れを見ると、それまでの勢力図が少し変わってきている。(日本の上位進出は地の利が要因の1つにあるのかも知れないが・・・。)北京五輪1、2位のブラジル、アメリカは実力を発揮していると言えるが、銅メダルの中国、4位のキューバは今大会は上位に進出する事が出来なかった。特にキューバが11位、12位と順位が付くか付かないかギリギリの所で低迷しているのが意外ではある。

  さて、32年ぶりのメダル獲得へ向けて、今まで以上に高くそびえ立つ大きな壁に立ち向かわなければならない日本代表は、世界ランク1位のブラジルと決勝進出を懸けて対戦した。
  相手は世界ランク1位、北京五輪チャンピオンではあるが今年8月に行われたワールドグランプリでは破っている。勝てばメダルが確定する事もあって白熱した試合が展開される事が期待されたが、その通り手に汗握る好ゲームだった。

  第1、第2セットはサーブで相手を崩し、相手のスパイクもことごとく拾う等、選手の動きが良かった日本が連取し幸先よいスタートとなった。特にラリーの応酬となった第2セットを奪い取った事で一気に流れを掴んだかに見えた。誰もが久々のメダル獲得を信じて疑わなかった試合展開だった。しかし、世界チャンピオンはそう簡単にその座を明け渡す事はなかった。
  選手を入れ替え守備が安定しエンジンの掛かったブラジルが第3セットを取ると、続く第4セットも奪い取って試合の流れを引き寄せると、ファイナルセットは日本がサーブミス等で相手に点を献上したのに対しブラジルは決めるべき所できっちりポイントを重ね、接戦となったこの試合をモノにした。
  女王相手に善戦した日本だったが、最後は大きな大会で常にメダル争いをしているチームと、長きに渡りベスト8の壁を破れず、今大会久々にこの壁を乗り越えたチームとの地力の差が出たと言えるだろうか。

  先手を奪いながら勝ち切れなかった試合。惜しい所で大魚を逃した感があり後に尾を引く負け方ではあるが、全てが終わった訳ではない。この大会でメダルを獲得するチャンスはまだ残っているし、あくまで本番はロンドン五輪である。アメリカ戦も厳しい戦いになると思うが、気持ちを切り替えて次に繋がる試合をして欲しい。











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2010年11月13日

勢いか?それとも経験か?深秋の淀で繰り広げられる女の戦いの結末は果たして・・・【競馬 第35回エリザベス女王杯予想】

  秋のGTシリーズ第5弾、競馬の第35回エリザベス女王杯が14日、京都競馬場芝2,200mで行われる。
  当初、フルゲート18頭で行われる予定だったがプロヴィナージュが出走取消となった為、17頭で争われる事になった今年の女王決定戦。牝馬3冠を達成したアパパネが、古馬牝馬も撃破し5つ目のGTタイトルを獲得するのか。それとも古馬が意地を見せるのか。はたまた外国馬がさらって行くのか。発走は14日15時40分。秋深まった淀の舞台の中心で舞うのは果たして・・・。


【本紙予想】
  秋のGTシリーズも折り返し地点を迎えた。競馬の予想記事を書くのは秋華賞以来となる。
  さて、明日行われるのは秋の女王決定戦のエリザベス女王杯。本来ならブエナビスタやレッドディザイアが出走してこそ「最強牝馬決定戦」と言えると思うのだが、今や牝馬の域を超えて牡馬をも凌駕する活躍を見せている両馬にとって牝馬相手ではもはや物足りないだろう。だからこそ余計に3冠牝馬アパパネの走りっぷりに注目が集まる。ここもあっさりクリアして、上の2頭に挑戦状を叩きつける事が出来るか。それとも様々な経験をしてこのレースに挑む古馬勢が、ハイレベルと言われる3歳勢に待ったを掛けるか。そこで本紙予想。

◎(本 命)5枠9番 メイショウベルーガ
  前走の京都大賞典では菊花賞馬オウケンブルースリら牡馬を抑えてこのレースを制したメイショウベルーガ。これまでも牡馬相手に善戦した経験は、勢いのある3歳馬が持ち合わせていないものである。先行馬有利の展開だった昨年のこのレースでも条件戦上がりながらしぶとく5着に入っている。この経験に加え良績を上げている京都コース、距離適性を考えると、牝馬が相手の今回は主役の座を射止める可能性が十分あると判断しこの馬を推したい。展開の紛れで負けるとすれば、昨年のように先行する馬がマイペースで逃げ切りを図り、最後の直線で捕まえ切れないと言ったパターンだろうか。

〇(対 抗)3枠5番 アパパネ
  牝馬3冠を全て手にし、2歳の阪神JFのタイトルも合わせてGTレースで未だ無敗のアパパネ。中間の調教でも良い動きを見せており女王の風格さえ漂うこの馬にこれと言った欠点は見つからず、このレースもあっさり勝ってしまう可能性は十分ある。不安材料を挙げるとするならば今回が初の古馬相手と言う事、それと行きたがる面があり、血統面と併せて今回の距離は微妙に長い気がする事。ブエナビスタでさえ達成できなかった「年間グランドスラム」。能力がある事を認めつつ、これらの点を考慮し今回は対抗までとしたい。

×(注 意)6枠12番 アニメイトバイオ
  今回のメンバーは上2頭がやや抜けている感があり、打ち負かすには展開の助け等が必要と思われる。そんな中から3番手候補に挙げたいのがアニメイトバイオ。秋に入りアパパネと好勝負を繰り広げており、中間の調教でも好調を維持している。秋華賞はアパパネに敗れたが差のない2着。今度は直線の長い外回りコースでのレース。当日の気配が悪くなければ、最後の直線で自慢の末脚が炸裂しても不思議ではないような気がする。

▲(単 穴)3枠6番 スノーフェアリー
  単穴としてプロヴィナージュを挙げようと思っていたが出走取消となった為、イギリス、アイルランドオークスを制したこの馬を挙げた。日本の馬場への適性は未知数だが、実績から軽視は出来ない。

  この他△(連下)としては、先行しやすい内枠を引き当てた1枠2番セラフィックロンプ、全盛期の勢いはないが逃がすとしぶとい「京都巧者」2枠4番テイエムプリキュア、近走目立った成績を残していないが復調気配が伝えられる8枠17番リトルアマポーラまで挙げておきたい。

 まとめると
◎5枠 9番 メイショウベルーガ
〇3枠 5番 アパパネ  
× 6枠12番 アニメイトバイオ
▲ 3枠 6番 スノーフェアリー  
△1枠 2番 セラフィックロンプ
△2枠 4番 テイエムプリキュア
△8枠17番 リトルアマポーラ


 馬券は馬連で◎から〇×▲△へと流す。2−9、4−9、5−9、6−9、9−12、9−17の6点。








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2010年11月11日

「あと1つ」だが・・・メダル獲得へ向け試練の残り2試合!!  【バレーボール 女子世界選手権】

  バレーボール女子の世界選手権2次ラウンド最終戦が10日、東京の国立代々木競技場等で行われ、グループEの日本は前回優勝のロシアにセットカウント1−3で敗れた。この結果通算成績で5勝2敗となった日本はグループEを2位で通過する事となり、32年ぶりのメダル獲得へ向け準決勝でグループF1位のブラジルと対戦する事となった。

  バレーボール女子の世界選手権準決勝は日本×ブラジル、ロシア×アメリカの組合せとなり13日に行われる。


【2次ラウンド最終戦試合結果(日本関係分のみ)】
ロシア(7勝)  3−1  日 本(5勝2敗)
 (25−21、25−14、23−25、25−13)

<コメント>
  1次ラウンドを全勝で通過し、2次ラウンドも初戦の中国戦こそ落としたもののその後順調に勝ち星を重ね、ロシア戦を待たずに準決勝進出を決めた日本代表。前回優勝のロシアに挑戦したが、サーブで揺さぶられ打点の高いスパイクを次々と打ち込まれる等、相手が一枚も二枚も上手で日本は相手の攻撃に対応する事が出来なかった。ロシアはサーブレシーブが乱れても効果的な攻撃を繰り出す事が出来るのが印象的だった。力でねじ伏せられたと言うよりは巧さにやられたと言う内容だったと思う。
  ロシアの前に成す術なく2次ラウンド最終戦を飾る事が出来なかった日本だったが、第3セットを奪った事が救いだろうか。

  これでグループE2位で準決勝に進む事になった日本代表。後1つ勝てばメダル獲得となるが、ベスト4の顔触れを見ると、どこと対戦してもかなり厳しい戦いを強いられる事が予想される。これまでの「1つの勝ち」とは比べ物にならない程、手にするのが難しい「あと1つの勝利」。果たして悲願のメダルを獲得する事は出来るだろうか。まずは、ワールドグランプリで勝利を収めたブラジル相手に全力を尽くして欲しい。











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2010年11月10日

激闘の1週間が幕を閉じ、次のステージを目指す戦いの幕が開いたプロの世界!!【プロ野球 日本シリーズなど】

  10月30日から始まった日本シリーズは第7戦となる7日、千葉ロッテが8−7で中日を下しで5年ぶりに日本一の栄冠に輝き幕を閉じた。
  今年の日程をほぼ終えたプロ野球は、選手の移籍話等のストーブリーグへと話題が移り、FAやポスティングシステムを利用して次のステップへと進む選手も出始めている。そんな中、今日(10日)西武ドームでは12球団合同トライアウト(入団テスト)が行われ、巨人を戦力外となった小林雅英投手や日本ハムを退団した多田野数人投手、ロッテの堀幸一選手など各球団で戦力外となった33選手が参加して行われた。この中から果たして再び檜舞台に立つ事の出来る選手は現れるのか。


【日本シリーズ第7戦試合結果(7日)】
ロッテ 2 0 0  1 3 0  1 0 0  0 0 1  8
中 日 3 1 2  0 0 0  0 0 1  0 0 0  7
【勝】 伊藤 1勝1敗
【負】 浅尾 0勝1敗
(千葉ロッテは5年ぶり4回目の日本一)

<コメント>
  まずは先日終了した日本シリーズから。第7戦終了後、すぐに更新するつもりだったがパソコンの不調で出来なかった。地上波中継がない試合がある等、異例な形で行われた今年の日本シリーズだったが、短期決戦の特徴である流れが目まぐるしく変わる7試合で、近年の中では最も見応えのあるシリーズだったと思う。熱い戦いを見せてくれた両チームの選手、関係者に感謝したい。(個人的には、野村克也氏が解説予定だった第8戦も見てみたかったのだが・・・。)

  戦前の予想では投手力に一日の長がある中日が有利ではないかと言われていたが、結果的にはシリーズを通して機能した千葉ロッテの繋ぎの打線がそれを上回った。前の記事でシリーズ男が見えにくいと書いたが上位から下位まで万遍なく打ち、誰をMVPにしたら良いか困るくらい各々が仕事をしたと言う印象がある。その中でも今江選手は、各試合要所でタイムリーを放ちシリーズに強いと言う事を見せ付けた。MVPを獲得するに相応しい活躍だった。
  川崎を本拠地としていた頃の、弱かったオリオンズの面影はもうない。千葉に本拠地を移し名称もマリーンズとなっておよそ20年。今やすっかりAクラスで戦える集団へと変貌した。西岡選手や小林宏投手がメジャー挑戦を表明する等、顔触れが変わる可能性がある来シーズンも今シーズン同様、「和」の力で混戦のパ・リーグを勝ち抜けるか注目したい。

 さて、日本シリーズも終わりストーブリーグに突入したプロ野球。今年はポスティングやFAで例年になく活発な動きになりそうだが、それは今までの活躍によって選手が得た権利である。その一方で不本意ながらチームから戦力外を通告された者が集い、トライアウトが今日行われた。こちらは第一線で活躍した選手から日の目を見る事が無かった選手まで、プロ野球への道を絶たれるか生き残るかの戦い。1人でも多くの選手がスカウトの目に留まる事を願うばかりだ。














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http://blog.goo.ne.jp/hhh1010/e/08ced2303cba790f75689048428ce143
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2010年11月07日

「何かを持っている」のは誰だ? 見えないエピローグのシナリオ!! 主人公を演じるのは果たして・・・?  【プロ野球 日本シリーズ】

  プロ野球日本シリーズ、中日×千葉ロッテの第6戦が6日、ナゴヤドームで行われ延長15回で決着がつかず2−2の引き分けとなった。
  試合は1−1で迎えた6回裏、中日がブランコ選手のタイムリー2塁打で勝ち越したが、8回表に千葉ロッテがサブロー選手が中日の浅尾投手からタイムリーヒットを放ち同点に追い付いた。その後は互いにランナーを出すもののバント失敗等で走者を進める事が出来ず、結局2−2の引き分けとなった。
  試合時間5時間43分は日本シリーズ最長。対戦成績は千葉ロッテの3勝2敗1分。第7戦もナゴヤドームで行われ中日が勝った場合、第8戦がナゴヤドームで8日に行われる。


【日本シリーズ第6戦試合結果】
ロッテ 1 0 0  0 0 0  0 1 0  0 0 0  0 0 0  2
中 日 1 0 0  0 0 1  0 0 0  0 0 0  0 0 0  2 

<コメント>
  千葉ロッテが王手をかけて迎えた第6戦は延長15回でも決着がつかない、壮絶な戦いとなり、試合が終わったのは日をまたぐ寸前だった。両チームとも延長戦に入り、チャンスを作りながらあと1点が奪えない、もどかしい展開が続き疲れる試合だったと言えばそれまでだが、流れの見えにくい今シリーズ。そんな拙攻が続いたとは思えない手に汗握る熱戦だった。

  中日側から見ると第5戦で当たりの出始めたブランコ選手が、一時は勝ち越しとなるタイムリーを放った。負けた中から見えた僅かな光が大きな光となり、第7戦へ向けて良い流れを掴んだかに見えたが、これですんなり終わらないのが今年の日本シリーズ。レギュラーシーズンでチームを支えた中継ぎ陣で逃げ切りを図ったものの、崖っぷちの3位からここまで躍進を遂げた千葉の鴎の驚異的な粘りに遭い終盤追い付かれた。延長に入ってからも走者を進められず、荒木選手のヒット性の当たりが野手の正面を突く等、ツキもなかった。
  対戦成績を五分に戻せなかった事で数字の上で不利な状況に変わりはないが、ナゴヤドームで後2試合行える事や井端選手に待望のヒットが生まれる事、岩瀬投手の後を継いだネルソン投手が千葉ロッテ打線を抑える等、逆転する素地はあると言えるだろう。

  一方の千葉ロッテは成瀬投手で一気に決めたかった所だったが、中日のチェン投手を攻め切れず8回に同点に追い付いたものの中日同様、その後はバント失敗などでチャンスを潰し、第5戦で得た流れを引き寄せ切れなかった。
  対戦成績ではまだ有利だが、投手陣のコマを考えると第8戦まで縺れ込むのは有利とは言えないだけに先発が予想される渡辺(俊)投手には少なからずプレッシャーが掛かるだろう。ここまで無欲で勝ち上がって来た下克上の黒い軍団。最後までそれを貫く事が出来るか。
  
  今年の日本シリーズもいよいよ大詰め。痺れる試合が続く一方で、「シリーズ男」と言われる主人公の姿がこれまでの所、今ひとつ見えて来ないが、果たして「何かを持っている」選手は誰なのか。ベールに包まれたエピローグのシナリオがいよいよお目見えしようとしている。














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http://blog.goo.ne.jp/marineschan
/e/b6db6e34749c05e7847049fda3be36c6
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2010年11月05日

先が読めない日本一決定戦!!エピローグのシナリオは果たして・・・?  【プロ野球 日本シリーズ】

  プロ野球の日本シリーズ、千葉ロッテ×中日の第5戦が4日、千葉マリンスタジアムで行われ千葉ロッテが10−4で中日を下し対戦成績を3勝2敗とした。
  試合は中日が初回に和田選手の犠牲フライで先制点を上げた。しかしその裏千葉ロッテが中日先発の中田(賢)投手に集中打を浴びせ4点を奪い逆転に成功すると、中盤の4回、5回にもホームランや連打等で計5得点を追加し試合を決めた。投げてはペン投手が1失点と好投したのが光った。
 
  千葉ロッテが2005年以来となる日本一に王手を掛けた日本シリーズは、第6戦(6日)から舞台を再びナゴヤドームに移して行われる。 
  

【日本シリーズ第5戦試合結果】
中 日 1 0 0  0 0 1  0 2 0  4
ロッテ 4 0 0  2 3 0  1 0 x  10
【勝】 ペン 1勝 0敗 0S
【負】 中田賢 0勝 1敗 0S

<コメント>
   日本シリーズのような短期決戦では、緩慢なプレーや1つのエラー、得点チャンスを逸する事が、シリーズ全体の流れを決めてしまう事がある。今回のシリーズではロッテが終盤、勝ち越すチャンスを何度も掴みながらモノに出来ず逆に中日に勝ち越しを許し敗れた第4戦が、まさにその最たる例である。落合監督が、下手な野球を選手にやらせてしまいつつもこの試合をモノにした事でうまく流れに乗れるだろう、と試合後のインタビューで語っていたのも分かる気がする。他に第2戦で打ちまくった中日の勝ち方もきっかけの1つになるだろう。

  ところが複数の野球解説者が語るように、今回のシリーズはその日その日の試合で一旦リセットされる、流れが見えない展開となっている。
  一昨日(3日)の試合は4時間超に及ぶ長丁場となったが、その試合を制した中日が、上に書いた通りシリーズの流れを掴んだかに見えた。しかし、それは第5戦の1回表で途切れる結果となった。勢いのつく勝ち方をした中日だったが、先発の中田(賢)投手が早々ととロッテ打線に捕まり主導権を保持する事は出来なかった。
  一方、勝ち試合とも言える第4戦を落としたロッテだったが、気落ちすることなく第5戦も得意の集中打であっさり逆転すると、中盤にも本塁打や連打で得点を重ね「この試合での流れ」を掴んで勝利を手にした。また、ペン投手がどこまで放るかも焦点の1つだったが、適度に荒れていたのと中日との対戦が初めてだったのが功を奏し、初回の1失点だけで中継ぎにバトンを渡したのは大きかった。

  この結果、先に王手を掛けたのは千葉ロッテ。打線が繋がり、残り2戦はポストシーズン負け知らずの成瀬、渡辺(俊)投手が控える。流れは千葉ロッテに傾いていると言えるが、上に書いた通り、一旦流れがリセットされる傾向にある今シリーズ。中日も不振だったブランコ選手に当たりが戻り、中継ぎ陣のリフレッシュも出来、しかも地元名古屋での試合と、まだ何か起きそうな要素が多くある。  
   流れの読めない今年の日本シリーズ。最後にどんなシナリオが用意されているのだろうか。











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2010年11月03日

「遅球」此レ即チ魔術ナリ!! サブマリンに見た「緩急」と言う投球術!!  【プロ野球 日本シリーズ】

  プロ野球の日本シリーズ第3戦が2日、千葉マリンスタジアムで行われ千葉ロッテが7−1で中日を下し通算成績を2勝1敗とした。
  3回表に先制点を許した千葉ロッテはその裏すぐさま同点に追い付くと4回裏、満塁のチャンスに清田選手が走者一掃の3塁打を放つ等、一挙4点を追加し勝ち越しに成功した。先発の渡辺(俊)投手は、持ち前の緩急をつけた投球で中日打線に突け入るスキを与えず完投した。
  一方、中日は先発の山井投手が4回に捕まり降板。第2戦で爆発した打線も渡辺(俊)投手の投球術にはまり1点取るのが精一杯だった。
  日本シリーズ第4戦は3日千葉マリンスタジアムで行われる。
  

【2010年日本シリーズ第3戦結果】
中 日 0 0 1  0 0 0  0 0 0  1
ロッテ 0 0 1  4 0 0  2 0 x  7
【勝】 渡辺俊 1勝 0敗
【負】 山 井 0勝 1敗
 
<コメント>
  プロ野球の投手と言えば、140〜150kmの直球でぐいぐい押すイメージがあり、打者もそれを意識してバッターボックスに入るケースが多いだろう。
  しかし、そのスピードに慣れた事を逆手に取り100kmに満たない変化球と120km程度のストレート或いはシンカーで打者の視覚を幻惑させ、タイミングを外して打ち取る方法もある。高校生でも出せる球速でプロの打者が打ち取られる。それはまるでマジックのようである。渡辺(俊)投手がプロで生き抜く為に鍛えたであろう投球術。それが随所に表れた一戦だった。
  速い球と思えば遅い球。遅い球と思えば速い球(それでも120kmぐらいの球であるが・・・。)同点に追い付こうと打ち気にはやる中日の各打者を嘲笑うかように、渡辺(俊)投手が投げたボールはことごとくバットの芯を外れ、凡打の山を築いていった。100kmに満たないボールの次に来る120kmぐらいの球は、打者にとっては感覚的に140kmよりも速く感じるのではないだろうか。追い込まれれば、球の見極めがますます難しくなるので待ち切れずについ手を出してしまう。97球と言う投球数が、中日打線がいかに早打ちだったのかを物語っている。この後どのような場面で投げるか分からないが、中日の各選手に嫌なイメージを植え付けた事だけは間違いない。

  日本シリーズは3戦を終えて千葉ロッテが先行した。今日(3日)の先発が予想されている中日の山本(昌)投手も相手打者との駆け引きで勝負するタイプのピッチャーだと思う。クライマックスシリーズから続く千葉の鴎の勢いを止めるピッチングを見せる事が出来るか。勝てば王手の千葉ロッテ。そして地元に戻る為には是が非でも千葉で1つは勝ちたい中日。第4戦がこのシリーズの行方を決める大きな分岐点となるような気がする。








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2010年11月02日

強いから勝つのか?それとも勝った者が強いのか? ビックイベント盛り沢山、週末のスポーツ!! その2【バレーボール 女子世界選手権など】

   週末行われた主なスポーツの結果を紹介するシリーズ。2本立ての2本目は野球以外のスポーツについて書きたいと思う。


【美しすぎる女王の走り!! 現役最強牝馬から現役最強馬へ・・・競 馬】
◎第142回天皇賞(秋)競走成績(31日東京競馬場芝2,000m)
1着 ブエナビスタ   牝4 スミヨン  1分58秒2
2着 ペルーサ     牡3 安藤勝己
3着 アーネストリー  牡5 佐藤哲三
4着 オウケンサクラ  牝3 北村宏司
5着 ネヴァブション  牡7 後藤浩輝

<コメント>
  台風の接近で開催が心配された天皇賞。その台風も日曜日には過ぎ去り、天気も何とか持ち直して予定通り行われた。
  天気と共に馬場状態がポイントと思われたがそれほど悪化しなかったようで、そうなれぱやはりこの馬の出番と言う事だろうか。
  用事の合間にテレビ中継を見ていたが、まさに現役最強牝馬の名に相応しい走りだった。これまで牡馬には勝てなかったブエナビスタだが、このレースでは最後の直線で一気に突き抜けると他馬の追随を許さぬ圧勝劇。その脚について行ける馬はいなかった。秋初戦でレース間隔が空いていたのがどう出るかと思っていたが、全く関係なかった。
  そんな中、唯一ブエナビスタに迫ったのが3歳馬のペルーサ。距離適性を考えてクラシック戦線を離れた同馬だったが、上がり3Fではメンバー中最速の脚を見せ能力の高さを示した。それだけにこの馬の癖であるがスタートの出遅れがあまりに勿体なかった。
  牡馬を下し5個目のGTタイトルを獲得したブエナビスタ。最強牝馬から現役最強馬へ・・・。GT残り2戦(ジャパンC、有馬記念)でどんな走りをファンの前で見せるのか楽しみだ。




【メダル獲得へ向け、ここからが本当の勝負!!・・・女子バレーボール世界選手権】
◎日本戦1次ラウンド試合結果(30日、31日分)
日 本  3−1 ペルー
日 本  3−0 アルジェリア

・グループA順位表(31日現在)
1 日 本    6(得点率1.303)
2 セルビア  6(得点率1.154)
3 ペルー   4(得点率1.116)
4 ペルー   4(得点率0.987)
5 コスタリカ  4(得点率0.819)
6 アルジェリア   3

国名右側の数字は勝ち点。日本とセルビアは2次ラウンド進出決定。

※他グループの情勢
 グループBのイタリア、ブラジル、グループDのロシア、韓国が2次ラウンド進出決定。

<コメント>
  初戦のポーランド戦をフルセットの末、勝利を手にしたバレーボール女子日本代表。続く第2戦のペルー戦では、試合開始前に停電が発生するアクシデントに見舞われたが選手は動揺する事なく落ち着いたプレーを見せ3−1で退けると、日曜日(31日)に行われたアルジェリア戦も勝利し、3連勝で1次ラウンド突破を決めた。各選手の調子が上向きとなりつつある中、これまでの試合で存在感を示しているのが、今年に入ってから代表入りした迫田選手。ポーランド戦でも試合の流れを変えるアタックを次々と決めていたが、アルジェリア戦でもチームで最も多くの得点を叩き出す活躍を見せた。今後、対戦国のマークが厳しくなると思われるがそれをかいくぐる事が出来るか。
  対戦相手のレベルが上がる2次ラウンド。メダル獲得へ重要な戦いが続くこのラウンドを勝ち抜く為にもコスタリカ、セルビア戦で結果を残して弾みをつけて欲しい。その為にも彼女の活躍が必要不可欠となるだろう。











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2010年11月01日

強いから勝つのか?それとも勝った者が強いのか? ビックイベント盛り沢山、週末のスポーツ!! その1【プロ野球 日本シリーズ等】

   先週に引き続き、週末の一昨日、昨日は家の用事で更新できず。なので、週末行われた主なスポーツの結果を2本立てでまとめて・・・。まずは野球ネタから。

【竜と鴎、互いに譲らず舞台は千葉マリンへ・・・プロ野球日本シリーズ】
◎日本シリーズ第1戦(30日ナゴヤドーム)
ロッテ 0 1 2  0 0 1  1 0 0  5
中 日 0 2 0  0 0 0  0 0 0  2
【勝】 成瀬1勝0敗
【負】 吉見0勝1敗
【S】 小林宏1S

◎日本シリーズ第2戦(31日ナゴヤドーム)
ロッテ 0 0 0  1 0 0  0 0 0  1
中 日 4 3 3  0 0 2  0 0 x  12
【勝】 チェン 1勝0敗
【負】 マーフィー  0勝1敗

<コメント>
  2010年のチャンピオンを決めるプロ野球の日本シリーズがナゴヤドームで開幕した。第1戦で千葉ロッテが、苦手としていたナゴヤドームで貴重な勝ち星を上げて迎えた第2戦。この日敗れると崖っぷちに立たされると言っても良いであろう中日が12−1の大差で勝利を収め、星を五分に戻した。
  第1戦で千葉ロッテの成瀬投手に抑えられた打線が序盤から爆発し3回を終わった時点で10得点を重ね試合を決めた。投げてはチェン投手が千葉ロッテ打線を6回1失点に抑える好投を見せた。2枚看板の内の1枚で星を落としはしたが、打線を組み替えた落合監督の采配もズバリ当たった第2戦では、クライマックスシリーズで当たりの止まっていた和田選手ら主軸に当たりが戻る等、明るい材料も見え始めた名古屋の竜。大差勝ちで気分良く千葉に乗り込めるだろう。本拠地で強さを見せる反面、敵地では勝てない「内弁慶」と言う欠点を克服した時に頂点が見えてくるが、再び名古屋に戻った時にはどんな状況になっているのだろうか。
  一方、敵地でしかも苦手意識のあるナゴヤドームで貴重な白星を上げた千葉ロッテ。この日は立ち上がりに不安を抱えるマーフィー投手が先発だったが、その不安が的中する結果となってしまった。クライマックスシリーズファーストステージの西武戦でも同じような展開だった事があるが、さすがに序盤に10点を取られては後半追い上げると言う雰囲気にはならないだろうか。大事な所でエラーも出てしまった。まずは敵地で1勝した事を良しとし、約1ヶ月ぶりに戻る我が家で仕切り直し、一気にに決めたいと言った所か。第3戦から舞台を千葉マリンに移す日本シリーズ。地上波全国ネット初中継となる日本一決定戦はこの後、どんな展開になるのか注目したい。



   
【春王者の意地か?注目の3投手を打ち崩し、決着は優勝決定戦へ・・・東京六大学秋季リーグ戦】
◎早慶戦第1戦(31日 神宮球場)
慶 大 1 0 0  0 0 1  0 0 0  2
早 大 0 0 0  0 0 0  0 0 0  0

◎同第2戦(11月1日 神宮球場)
早 大 0 1 0  0 0 0  0 0 0  1
慶 大 1 0 3  2 0 0  1 0 x  7

<コメント>
  早大の3投手がドラフト1巡目に指名されてから最初の試合と言う事で注目を集めた秋の早慶戦は、優勝する為には1つも負けられない慶應が連勝し勝ち点を上げ、3日に行われる優勝決定戦で雌雄を決する事になった。
 ドラフト1巡目で指名された早大の3投手ばかりががクローズアップされるが、春の6大学を制したのは慶應である。春の王者の意地を見せて早大の優勝に待ったを掛け、春秋連覇へ向けて優勝決定戦に持ち込んだ。
  高校で甲子園出場経験もある技巧派の竹内投手(中京大中京)と、高校の時は全く無名の存在だった速球派の福谷投手(愛知県立横須賀)と言う、春のリーグ戦でも活躍した愛知県出身の2年生コンビが早大打線を抑え込むと、打線もドラフトに指名された3投手を1、2戦でで打ち崩し援護した。「伝説の6連戦」以来、50年ぶりとなる早慶によるプレーオフ。勢いで慶應に分があるか。それともドラ1トリオが6大学最後の試合を飾るに相応しい投球を披露し早大が締めるのか。注目の大一番が行われる神宮の森は、静かにその時が来るのを待っている。











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