まずパ・リーグの福岡ソフトバンク×千葉ロッテの試合は、先発した渡辺(俊)投手の好投に打線が応えた千葉ロッテが4−2でソフトバンクを振り切り、勝てば優勝が決まったソフトバンクに待ったをかけた。これで対戦成績は福岡ソフトバンクの3勝2敗(アドバンテージ1勝分を含む。)決着は第5戦以降に持ち越された。
一方のセ・リーグのファーストステージ、阪神×巨人は先制された巨人が試合の後半、阪神の救援陣を打ち込んで逆転に成功。7−6で阪神を下しこのステージ2連勝としファイナルステージ進出を決めた。
クライマックスシリーズはパ・リーグのファイナルステージ第5戦が18日福岡ドームで、セ・リーグは20日から中日×巨人によるファイナルステージがナゴヤドームで行われる。
【クライマックスシリーズ17日の試合結果】
◎パ・リーグファイナルステージ第4戦
ロッテ 0 1 0 1 0 1 0 0 1 4
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
(対戦成績:ソフトバンク3勝2敗)
◎セ・リーグファーストステージ第2戦
巨 人 0 0 0 0 2 0 3 2 0 7
阪 神 2 0 1 0 1 2 0 0 0 6
(対戦成績:巨人2勝。巨人のファイナルステージ進出が決定。)
【パ・リーグCSファイナルステージ第5戦先発投手】
千葉ロッテ 大 嶺(3勝6敗 5.17)
ソフトバンク 大 隣(4勝9敗 4.31)
カッコ内はレギュラーシーズンの成績
<コメント>
両リーグのクライマックスシリーズが行われた今日(17日)の午後。最近のテレビには便利な機能があって、地デジに対応すべく今年の初めに買った我が家のテレビは2つのチャンネルを画面を分割させて同時に映し出す事が出来る。と言う事でNHK−BSとハイビジョンでやっていた試合を同時に映し出して見ていた。
シーズン3位のチームの健闘が光る今年のクライマックシリーズ。3位からの下剋上を目指すべく福岡に乗り込んだ千葉ロッテは、第2、第3戦とソフトバンク投手陣の前に打線が沈黙し、今日敗れればシーズンが終わってしまうピンチを迎えての第4戦だった。が、しかしこの試合では投打の歯車が上手く噛み合い、終盤ソフトバンクの追い上げはあったものの勝利を手にする事が出来た。
投げる方では、ファーストステージ第2戦でも中継ぎとして好投し、逆転の流れを作った渡辺(俊)投手。負ければ終わりと言う緊張感漂う雰囲気の中、それを感じさせない落ち着いたマウンドさばきでこの日もソフトバンク打線に付け入るスキを与えなかった。8回まで無失点に抑える好投を見せて流れを作った。また、こここ2戦沈黙した打線も今岡選手のホームランで先制し、その後も追加点を上げて渡辺投手を援護した。
今日敗れたとは言え、数字の上ではソフトバンク優位は動かない。しかしレギュラーシーズン終盤で見せた粘りを発揮できれば、息を吹き返した千葉ロッテが残る2試合をモノにする可能性は十分あるような気がする。
一方、レギュラーシーズンでは4連覇を阻まれ3位に甘んじた巨人は2位阪神の本拠地、甲子園球場に乗り込み初戦をモノにした。そして今日勝てばファイナルシリーズ進出が決まるこの試合。先発は内海投手ではなく朝井投手だった。3戦目への温存だったのかどうか分からないが正直驚いたし、これで負けると阪神に勢いが付く事から投手の起用法で批判が出かねない状況だったが、結果的には早め早めの継投が功を奏し、特に最後を締めた越智、山口両投手が阪神打線を無失点に抑えたのは大きかった。このステージ出る幕がなかった内海投手は恐らく中日戦の第1戦で先発すると思われるが、それを見越しての今日の朝井投手の先発起用だったのであれば原監督、見た目の爽やかさとは裏腹にかなりの策士と言える。
反対に阪神は中継ぎの久保田、藤川投手で終盤5失点と明暗を分けた。シーズン終盤も同じようなパターンで星を落とす試合が何度かあったが、大事な試合で同じ事を繰り返す結果となってしまった。
これで日本シリーズ進出の可能性があるのは4チームに絞られた。シーズン1位のチームがクライマックスシリーズでも実力通り勝ち進み日本シリーズで雌雄を決する事になるのか。それともシーズン3位のチーム同士による「下剋上」による天下統一の争いは見られるのか。セ・パ両リーグのクライマックスシリーズはいよいよ佳境を迎えようとしている。

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