千葉ロッテは2回表、大松選手の3ランホームランで先制すると先発の成瀬投手がソフトバンク打線を1点に抑え完投した。
クライマックスシリーズファイナルステージは6試合制で行われ、アドバンテージ1勝分も含め先に4勝した方が優勝すると共に日本シリーズ出場権を獲得する。第2戦も福岡ドームで15日に行われる。
【パ・リーグCSファイナルステージ第1戦結果】
ロッテ 0 3 0 0 0 0 0 0 0 3
ソフトバンク 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
【第2戦先発投手】
千葉ロッテ H・ペン(1勝3敗 3.69)
ソフトバンク 和 田(17勝8敗 3.14)
カッコ内はレギュラーシーズンの成績
<コメント>
ファーストステージ敵地に乗り込み2試合続けて劇的な勝ち方をして福岡に乗り込んできた千葉ロッテと、過去レギュラーシーズンで好成績を収めながらクライマックシリーズの厚い壁に泣かされ続けてきた福岡ソフトバンクとの対戦となった、今年のパ・リーグCSファイナルステージ。
クライマックスシリーズにおける両チームの対戦と言えば2005年の第2ステージが思い出される。当時はクライマックスシリーズではなく、単にプレーオフと言う名称で5戦3勝方式だったような気がする。その時は今回と同じく敵地に乗り込んだ千葉ロッテが3勝2敗、しかも最終戦となった第5戦は終盤8回に逆転し優勝するドラマチックな展開となった。その時以来となるファイナルステージ(第2ステージ)での両チームの対戦。果たして今回はどのような結果となるか。
ソフトバンクに1勝分のアドバンテージが付いている事から是が非でもこの試合をモノにしたいロッテが勝利を収め、対戦成績を1勝1敗とした。その立役者となったのは、何と言っても中4日で先発のマウンドを任され完投した成瀬投手だろう。
これぞまさにエースと言う投球内容だった。初回こそ制球に苦しみピンチを迎えたがそこを切り抜けると後は危なげないピッチングでソフトバンク打線を翻弄した。特に6回、相手の中軸を3者連続三振で打ち取ってからは、ストライクゾーンを広く使い、緩いボールを効果的に使ってランナーを許さなかったのは見事だったし、「巧い」と言う言葉が当て嵌まるような投球術だった。
これで星を五分に戻した千葉ロッテ。ファーストステージの勢いを持続させてこのまま一気に突っ走るのか。それともソフトバンクのもう1人のエース、和田投手が立ちはだかるのか。第2戦のポイントは登板間隔の空いた和田投手の立ち上がりと、千葉ロッテは当たりが止まっている1番西岡選手、2番清田選手に当たりが戻るか、と言う事になるだろうか。レギュラーシーズン王者の意地と下克上の勢いがぶつかるファイナルステージ。この後の展開に注目したい。

→ パ・リーグのクライマックスシリーズは面白い、と思う方はクリックをお願いします。