ザッケローニ日本代表監督が視察に訪れた首位、名古屋グランパス×横浜Fマリノスは先制された名古屋が後半3分、日本代表入りを目指す金崎選手のゴールで追い付き1−1のドロー。勝ち点を48に伸ばした。
また、名古屋を追う鹿島アントラーズはマルキーニョス選手のハットトリックの活躍で3−0と大宮アルディージャを圧倒し2位に浮上した。大阪ダービー、セレッソ大阪×ガンバ大阪は3−2でガンバ大阪が勝って4位。敗れたセレッソ大阪は3位となった。
JリーグJ1第23節の残り2試合、東北ダービーのベガルタ仙台×モンテディオ山形、アルビレックス新潟×京都サンガが行われる。
【Jリーグ第23節結果(18日分)】
広 島 1−1 神 戸
磐 田 2−1 FC東京
名古屋 1−1 横浜FM
鹿 島 3−0 大 宮
浦 和 1−1 清 水
湘 南 1−6 川 崎
G大阪 3−2 C大阪
左側がホーム
【JリーグJ1順位表(暫定)】
1 名古屋 48
2 鹿 島 43
3 C大阪 40(得失点差+16)
4 G大阪 40(得失点差+12)
5 清 水 40(得失点差+10)
(中 略)
15 FC東京 21(得失点差−6)
16 仙 台 21(得失点差−8)
17 京 都 14(得失点差−19)
18 湘 南 14(得失点差−27)
チーム名右側の数字は勝ち点。太字は23節未消化クラブ
<コメント>
JリーグJ1も残す所、各クラブ約10試合となりチーム関係者、サポーターにとっては優勝争いやJ1残留争い等、順位が気になり出す時期となった。
まず優勝争いの方は名古屋グランパスがリーグ初制覇へ向け一歩抜け出した格好となっている。それを追うのがリーグ4連覇を狙う鹿島、大阪勢など。優勝争いと共に次回、アジアチャンピオンズリーグ出場権も懸かる位置だけに最終節まで気の抜けない戦いが続きそうだ。
そして、優勝争い以上に悲喜交々な残留争い。京都と湘南がやや引き離されたが、残る入ってはいけない1枠は熾烈である。今節勝ち星を落としたFC東京がベガルタ仙台と勝ち点で並んだまま。19日の結果次第では、昨シーズンは一時優勝争いを演じたFC東京が降格圏内に落ちる可能性も出て来た。神戸などその上のクラブも勝ち点差はそれほどなく、こちらもチーム関係者にとっては胃の痛くなる日々が続きそうだ。
第23節は「神奈川」、「大阪」、「みちのく」と近隣クラブ同士の戦い、いわゆるダービーマッチが組まれた。また、10月の親善試合で初采配を振るうザッケローニ監督も再来日して早速、J1の試合を視察した。協会関係者のプランなのか、ザッケローニ監督が見たい選手が出場する試合を選んだのかは不明だが、今節は昼間の名古屋×横浜FM、そして大阪に移動してC大阪×G大阪の2試合を視察した。19日は新潟×京都戦を視察するようである。
その代表指揮官が目を光らす中、名古屋の金崎選手、G大阪の宇佐美選手、C大阪の乾選手と言った代表入りを目指す若手選手がゴールを決めアピールした。
そんな若手選手がアピールする中で個人的に目を引いたのが、南アフリカ大会で悔しい思いをし代表からの引退を既に表明している横浜FMの中村選手。W杯後は、ほぼ全試合でフル出場し2ゴールを決める等、動きに精彩を欠いたW杯直前とは見違えるような動きを見せており、コンディションはかなり良いように見える。テレビ中継されていた名古屋戦を見たが、この試合でも先制点を演出し、他にも決定機を作り出す等、精力的な動きを見せていた。
W杯後の中村選手の言動から、例え代表レベルの動きを取り戻しても「JAPAN BLUE」のユニフォームに袖を通す事は二度とないと思われるが、彼が海外デビューを果たしたイタリアからやって来た代表指揮官の目にはどう映ったのだろうか。
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