先月行われたW杯南アフリカ大会で共にグループ最下位と言う不本意な結果に終わったフランスとイタリアは共に敗れ、新体制のスタートを白星で飾る事が出来なかった。
この他W杯南アフリカ大会の3強、王者スペイン、2位オランダ、3位ドイツは何れも引き分け。ブラジル、アルゼンチンは白星スタートとなった。
代表監督問題が大詰めを迎えている日本代表は9月4日に横浜で行われるパラグアイ戦で2014年W杯に向けてスタートを切る。
【主な国際親善試合結果(10、11日実施分)】
コートジボワール 1−0 イタリア
ブラジル 2−0 アメリカ
メキシコ 1−1 スペイン
ウクライナ 1−1 オランダ
アルゼンチン1−0 アイルランド
イングランド2−1 ハンガリー
ノルウェー 2−1 フランス
デンマーク 2−2 ドイツ
<コメント>
サッカーのW杯が終わっておよそ1ヶ月半が過ぎた。大会前、或いは大会期間中は連日のようにニュース等で取り上げられていたが、大会が終わった今、その事を話題にする記事を目にする事は無くなった。各国代表は既に4年後の大会に向けて始動しており、ついこの間終わったばかりの宴はまるで遠い昔話だったかのようである。
11日は国際Aマッチデーだった事もあり、世界各地で親善試合が行われた。南アフリカで受けた屈辱を晴らすべく、指揮官始めスタッフを一新したイタリアとフランスは、初陣を飾る事が出来なかった。
この他EURO2012が終わるまでは同じ体制と思われるW杯王者スペイン、2位オランダ、3位だったドイツは何れもドロー発進となった。
この時期、ヨーロッパ各国は国内リーグ戦を控えており、どの代表チームもベストのメンバーを揃えてのW杯明け初戦とはいかなかったようだ。4年後或いはEURO2012へ向けて暫くは現有メンバーを使いつつ、新戦力を発掘する作業が続く事になるだろう。
一方、来月4日にパラグアイとのリベンジマッチを控える日本代表。ここに来てようやく新たな指揮官の顔が見えて来た。どうやら来週発表されるようである。噂されているスペイン人が就任すれば、岡田ジャパンが指向したディフェンス重視のサッカーから脱却し、攻撃型のチームを目指す可能性が高い。徐々にだとは思うが、メンバーも入れ替わるだろう。果たして次の代表に誰が選ばれるのか。
世界中の人々が熱狂したW杯南アフリカ大会が終わっておよそ1ヶ月半。アジアでは早くも次の開催地であるブラジルを目指す戦い(W杯アジア3次予選)が来年9月から始まり、ヨーロッパでもブラジル大会を占う上で重要なEURO2012予選の熱戦の火蓋が切られている。長いようであっという間に過ぎるような気がする4年。その時世界の中心に位置するのはどの国なのか。そしてニューヒーローは誕生するのか。「Road To Brazil」はもう始まっているのである。

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