長野の松本工は甲子園常連校の松商学園を下し春夏通じて初の甲子園出場。高知の明徳義塾は6年ぶりの出場を決めた。日川(山梨)は30年ぶり、成田(千葉)は20年ぶり、佐野日大(栃木)は9年ぶり、八頭(鳥取)は7年ぶりに甲子園に戻って来る。
この他では、岐阜の準決勝では昨夏の甲子園4強の県岐阜商が、今春の選抜4強の大垣日大を下した。また、神奈川では2年ぶりの選手権出場を目指す今予選ノーシードの横浜がベスト4にコマを進め、昨夏代表の横浜隼人と対戦する。
一方で昨夏代表宮城の東北、栃木の作新学院、大阪のPL学園が敗れ姿を消した。
第92回全国高校野球地方予選は26日、南北海道、岩手など11の地区で決勝が行われる予定となっている。
【夏の全国高校野球地方予選決勝結果(25日実施分)】
◎栃 木
作新学院 0 1 0 0 1 0 0 0 1 3
佐野日大 1 0 4 1 0 0 0 0 X 6
佐野日大は9年ぶり6回目の選手権出場
◎千 葉
東海大望洋 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
成 田 0 0 0 0 0 1 0 0 X 1
成田は20年ぶり7回目の選手権出場
◎山 梨
日 川 0 3 0 0 0 1 0 0 0 4
富士学苑 0 0 0 1 0 0 2 0 0 3
日川は30年ぶり3回目の選手権出場
◎長 野
松本工 0 0 2 0 0 0 0 1 2 1 6
松商学園 0 0 1 1 0 1 2 0 0 0 5
松本工は初の選手権出場
◎鳥 取
八 頭 2 0 0 0 0 0 1 1 0 4
米子北 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
八頭は7年ぶり7回目の選手権出場
◎高 知
明徳義塾 0 0 0 1 1 1 1 1 0 5
高知商 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
明徳義塾は6年ぶり12回目の選手権出場
【これまでに決まった代表校、決勝カード】
◎北北海道・・・旭川実(11年ぶり3回目)
◎南北海道・・・<26日決勝 北照×函館大有斗>
◎青 森・・・八戸工大一(12年ぶり5回目)
◎秋 田・・・能代商(25年ぶり2回目)
◎岩 手・・・<26日決勝 一関学院×盛岡大付>
◎宮 城・・・<26日決勝 仙台育英×気仙沼向洋>
◎福 島・・・聖光学院(4年連続7回目)
◎栃 木・・・佐野日大(9年ぶり6回目)
◎千 葉・・・成 田(20年ぶり7回目)
◎東東京・・・・<27日決勝 修 徳×関東一>
◎西東京・・・・<26日決勝 日大鶴ヶ丘×早実>
◎山 梨・・・日 川(30年ぶり3回目)
◎長 野・・・松本工(初出場)
◎静 岡・・・<27日決勝 常葉橘×常葉菊川>
◎岐 阜・・・<26日決勝 県立岐阜商×土岐商>
◎福 井・・・<26日決勝 福井商×福井工大福井>
◎京 都・・・<26日決勝 京都外大西×京都翔英>
◎鳥 取・・・八 頭(7年ぶり7回目)
◎岡 山・・・<26日決勝 倉敷商×玉野光南>
◎島 根・・・<26日決勝 大 田×開 星>
◎山 口・・・<27日決勝 南陽工×防 府>
◎高 知・・・明徳義塾(6年ぶり12回)
◎福 岡・・・西日本短大付(6年ぶり5回目)
◎佐 賀・・・<26日決勝 佐賀商×佐賀学園>
◎熊 本・・・<26日決勝 八代東×九州学院>
◎鹿児島・・・・鹿児島実(2年ぶり17回目)
◎沖 縄・・・興 南(2年連続9度目)
<コメント>
6月に沖縄で始まった夏の全国高校野球全国大会地方予選は続々と代表が決まり、今週中にはほぼ出揃う。これまでに決まった顔触れを見ると選抜大会で優勝した興南等が連続出場を決めているが、目立つのが久々に甲子園に戻って来る高校が多い事である。日川の30年ぶりを始め、能代商の25年ぶり、成田の20年ぶりなど・・・。
一方でこれまで地方大会で無類の強さを誇っていた青森山田や常総学院を始め、今春行われた選抜に出場した高校のおよそ半分が甲子園に帰って来る事が出来なかった。それと全国的に知られている高校が苦戦の末、勝ち進んでいるケースも例年以上に目に付くような気もする。
代替わりする高校スポーツにとって強豪校と言えども、その強さを長年誇示する事の難しさを改めて示しており、またこの夏を目標に練習に明け暮れ一冬越し或いは大会に入って1試合毎に成長する高校生の成長度の飛躍ぶりが窺える。それと特待生制度の制限も影響しているのだろうか。
「筋書きのないドラマ2010夏 〜第1幕〜」である地方予選はこの後も続々と代表校が決まり、「第2幕」の舞台に立つ49校出揃う。果たして92回目の真夏の祭典はどんな顔触れになるのだろうか。
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