2010年07月31日

呪縛から解き放たれ、久々に夏の聖地へ帰って来る名門!! 「筋書きのないドラマ2010夏 〜第1幕〜」はいよいよフィナーレへ…  【高校野球 地方予選】

  第92回全国高校野球選手権大会の地方予選は残っている5つの地区の内、4地区で決勝が行われ、昨年の優勝校である中京大中京や東海大相模、報徳学園等が甲子園行きのキップを掴んだ。
  第92回全国高校野球選手権大会の地方予選。残る大阪代表が8月1日に代表が決定する予定で、晴れの舞台にコマを進める都道府県代表49校が出揃う。


【夏の全国高校野球地方予選決勝結果(30日実施分)】
◎神奈川
東海大相模 1 0 1  3 2 0  0 2 0  9
 横 浜   1 0 0  0 0 2  0 0 0  3
(東海大相模は33年ぶり8回目の選手権出場)

◎愛 知
中京大中京 1 1 3  1 0 0  1 0 0  7
 愛知啓成 0 0 0  0 0 2  0 0 0  2
(中京大中京は2年連続26回目の選手権出場)

◎兵 庫
 市  川 0 0 0  0 0 0  0 0 0  0
報徳学園 1 0 0  1 0 1  1 0 X  4
(報徳学園は2年ぶり14回目の選手権出場)

◎宮 崎
延岡学園 1 0 1  0 0 0  2 0 2  6
宮崎第一 0 0 0  1 1 0  0 0 0  2
(延岡学園は4年ぶり6回目の選手権出場)

【これまでに決まった代表校、決勝カード】
◎北北海道・・・旭川実(11年ぶり3回目)
◎南北海道・・・北 照(19年ぶり2回目)
◎青  森・・・八戸工大一(12年ぶり5回目)
◎秋  田・・・能代商(25年ぶり2回目)
◎岩  手・・・一関学院(8年ぶり6回目)
◎宮  城・・・仙台育英(2年ぶり22回目)
◎福  島・・・聖光学院(4年連続7回目)
◎茨  城・・・水  城(初出場) 
◎栃  木・・・佐野日大(9年ぶり6回目)
◎千  葉・・・成 田(20年ぶり7回目)
◎東東京・・・・関東一(2年ぶり5回目)
◎西東京・・・・早稲田実(4年ぶり28回目)
◎神奈川・・・・東海大相模(33年ぶり8回目)
◎山  梨・・・日 川(30年ぶり3回目)
◎新  潟・・・新潟明訓(3年ぶり6回目)
◎長  野・・・松本工(初出場)
◎富  山・・・砺波工(初出場)
◎石  川・・・遊学館(5年ぶり4回目)
◎福  井・・・福井商(2年ぶり20回目)
◎静  岡・・・常葉橘(2年連続2回目)
◎愛  知・・・中京大中京(2年連続26回目)
◎岐  阜・・・土岐商(5年ぶり3回目) 
◎三  重・・・いなべ総合学園(初出場)
◎滋  賀・・・北大津(6年ぶり2回目)
◎京  都・・・京都外大西(3年ぶり9回目)
◎大  阪・・・<準決勝組合せ 履正社×近大付 金光大阪×大体大浪商>
◎兵  庫・・・報徳学園(2年ぶり14回目)
◎奈  良・・・天  理(2年連続25回目)
◎和歌山・・・・智弁和歌山(6年連続18回目)
◎鳥  取・・・八 頭(7年ぶり7回目)
◎岡  山・・・倉敷商(3年連続9回目)
◎広  島・・・広 陵(2年ぶり20回目)
◎島  根・・・開 星(2年ぶり7回目)
◎山  口・・・南陽工(4年ぶり3回目)
◎香  川・・・英 明(初出場)
◎徳  島・・・鳴 門(15年ぶり6回目)
◎愛  媛・・・宇和島東(11年ぶり8回目)
◎高  知・・・明徳義塾(6年ぶり12回)
◎福  岡・・・西日本短大付(6年ぶり5回目)
◎長  崎・・・長崎日大(2年連続9回目)
◎佐  賀・・・佐賀学園(6年ぶり6回目)
◎大  分・・・大分工(17年ぶり3回目) 
◎熊  本・・・九州学院(10年ぶり7回目)
◎宮  崎・・・延岡学園(4年ぶり6回目)
◎鹿児島・・・・鹿児島実(2年ぶり17回目)
◎沖  縄・・・興 南(2年連続9度目)

<コメント>
  聖地、甲子園を目指し各地で熱戦が繰り広げられて来た夏の全国高校野球大会地方予選もいよいよ残すは大阪大会のみとなり、いよいよフィナーレを迎えようとしている。既に代表に決まった高校は来るべき決戦に向けて準備に余念がないだろし、また惜しくも甲子園行きのキップに手が届かなかった多くの高校が来年に向けてスタートしているだろう。

  さて30日の神奈川大会決勝で宿敵横浜高校を下し、33年ぶりに甲子園に戻って来る東海大相模。これまで全国優勝を経験し、現巨人監督の原氏を輩出するなど、全国的にも名の知れた名門校である。しかし、信じられないのだが選手権大会出場は1977年に出場して以来、実に33年ぶりなのである。もう少し甲子園大会に出場しているイメージがあったが夏に甲子園に姿を現すのは久々である。
  この間、春の選抜大会に何度も出場し優勝、準優勝した経験もある事から決して実力がなかった訳ではない。しかし、そこは参加校が全国1、2位の多さである上に横浜、桐蔭学園、慶応、桐光学園等、全国大会で優勝或いは上位争いをしてきた強豪がひしめく激戦区、神奈川県。ここ数年はあと一歩の所で涙を飲み続け、記念大会で枠が2つ与えられた年でも出場が叶う事はなかった。何年か前の決勝で敗れた後に門馬監督が発した「甲子園は遠いなあ。」と言うフレーズが今も頭に残っている。それだけに選手は勿論、門馬監督始め学校関係者、OBは感慨ひとしおと言った所だろう。
  
  今春のセンバツ大会は優勝候補と言われながら1回戦で姿を消した。エースでプロからも注目されている一二三投手はサイドスローに投球フォームを変えて夏の聖地に戻って来る。果たして春の忘れ物を取り戻す事が出来るのか注目したい。














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2010年07月27日

4年後の宴を目指し、再び始まった「研鑽の日々」!!  【サッカー JリーグJ1など】

  サッカーのJリーグ第14節が24日と25日、第15節の一部の試合が27日行われた。
  14節で勝利を挙げた鹿島アントラーズは27日行われた新潟戦で勝ち切れず2−2のドロー。一方、終盤に追い付いたアルビレックス新潟は9戦負けなしで暫定7位に浮上した。  
  鹿島を追う清水エスパルスは同じく27日行われたC大阪で3−2と勝利を収め、鹿島との勝ち点差を1とした。
  この他ではJ2降格圏内と不振にあえぐ京都は加藤監督を解任し、元日本代表で現在コーチを務めている秋田豊氏を新監督とする事を発表した。28日の浦和戦(西京極)は秋田氏が代行として指揮を執る。試合後に監督就任の記者会見を行う。
  
  サッカーのJリーグJ1は28日、15節の残り6試合が行われる。

【サッカーJリーグJ1第14節結果】
浦 和 0−1  広 島
磐 田 2−3 鹿 島
C大阪 3−0  山 形
仙 台 2−3  新 潟
横浜FM 1−0 G大阪
名古屋 3−3 清 水
湘 南 1−3  FC東京
神 戸 3−1 大 宮
川 崎 1−0  京 都

【同15節結果(27日分)】
仙 台 1−1  広 島
鹿 島 2−2 新 潟
清 水 3−2  C大阪

【JリーグJ1順位表(暫定)】
1  鹿 島   31
2  清 水   30
3 ☆名古屋  26
4 ☆川 崎   24
5  C大阪   23(得失点差+7)
6  広 島   23(得失点差−1)
(中 略)
15 仙 台    14
16☆湘 南   12
17☆大 宮   10(得失点差−8)
18☆京 都   10(得失点差−10)

チーム名右側の数字は勝ち点。☆印は27日現在15節未消化チーム。
  
<コメント>
  スペインのパスサッカーが成就して幕を閉じた、世界中の人々が熱狂したW杯南アフリカ大会。ベスト16と言う成績を残した日本代表も1つの区切りを迎えた。国内ではJリーグが再開し4年後の檜舞台を目指す選手達の戦いが始まった。
  W杯終了後、日本代表に名を連ねた選手の中で世界から注目を浴びる選手が出て、川島選手や長友選手らが実際に海外移籍を実現させた事は今後を考えると喜ばしい事ではあるが、やはりJリーグを活性化させる事も重要である。お隣り韓国代表のように、代表メンバーの殆どが海外で活躍する選手と言うのも悪くないのだが、心情的には国内の選手が海外で活躍する選手を脅かすぐらいの存在になって代表に名を連ねて欲しいと思う。次の代表にどんな選手が食い込むのか。今から楽しみである。
そして注目される次の指揮官。色々と名前が取り沙汰されているが、日本以外の国からもオファーが殺到していると噂されているチリ代表監督のビエルサ氏はそのまま続投の様子。「戦術マニア」と言われる同氏の心を掴む事は出来なかったようである。各国が新体制を発表している中、そしてジーコ氏、オシム氏監督就任の時と比べると少し時間が掛かり過ぎているような気がする日本代表監督の選考。9月4日に新生日本代表の親善試合であるパラグアイとの「リベンジマッチ」が予定されているが、それまでに間に合うのか少々心配である。

  さてW杯期間中ストップしていたJリーグ。順位が頭の中からスッポリ抜け落ちてしまった為、おさらいしてみると、今シーズンは上位も下位も勝ち点がそれほど離れていない。まだ折り返し点も過ぎていない今の時点で順位云々語る段階ではないのかも知れないが、最終節までスリリングな展開になる事を期待したい。








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2010年07月25日

30年ぶり、25年ぶり、20年ぶり・・・ 復活の代表校!! これがまさに「筋書きのないドラマ2010夏 〜第1幕〜」!!   【高校野球  地方予選】

  第92回全国高校野球選手権大会地方予選は25日、各地で行われ新たに6代表が決まった。
  長野の松本工は甲子園常連校の松商学園を下し春夏通じて初の甲子園出場。高知の明徳義塾は6年ぶりの出場を決めた。日川(山梨)は30年ぶり、成田(千葉)は20年ぶり、佐野日大(栃木)は9年ぶり、八頭(鳥取)は7年ぶりに甲子園に戻って来る。
  この他では、岐阜の準決勝では昨夏の甲子園4強の県岐阜商が、今春の選抜4強の大垣日大を下した。また、神奈川では2年ぶりの選手権出場を目指す今予選ノーシードの横浜がベスト4にコマを進め、昨夏代表の横浜隼人と対戦する。
  一方で昨夏代表宮城の東北、栃木の作新学院、大阪のPL学園が敗れ姿を消した。
    
  第92回全国高校野球地方予選は26日、南北海道、岩手など11の地区で決勝が行われる予定となっている。

【夏の全国高校野球地方予選決勝結果(25日実施分)】
◎栃 木
作新学院 0 1 0  0 1 0  0 0 1  3
佐野日大 1 0 4  1 0 0  0 0 X  6
佐野日大は9年ぶり6回目の選手権出場

◎千 葉
東海大望洋 0 0 0  0 0 0  0 0 0  0
 成  田  0 0 0  0 0 1  0 0 X  1
成田は20年ぶり7回目の選手権出場


◎山 梨
日  川  0 3 0  0 0 1  0 0 0  4
富士学苑 0 0 0  1 0 0  2 0 0  3
日川は30年ぶり3回目の選手権出場

◎長 野
 松本工 0 0 2  0 0 0  0 1 2  1  6
松商学園 0 0 1  1 0 1  2 0 0  0  5
松本工は初の選手権出場

◎鳥 取
八 頭 2 0 0  0 0 0  1 1 0  4
米子北 0 0 1  0 0 0  0 0 0  1
八頭は7年ぶり7回目の選手権出場

◎高 知
明徳義塾 0 0 0  1 1 1  1 1 0  5
 高知商 0 0 0  0 0 0  0 0 0  0
明徳義塾は6年ぶり12回目の選手権出場

【これまでに決まった代表校、決勝カード】
◎北北海道・・・旭川実(11年ぶり3回目)
◎南北海道・・・<26日決勝 北照×函館大有斗>
◎青  森・・・八戸工大一(12年ぶり5回目)
◎秋  田・・・能代商(25年ぶり2回目)
◎岩  手・・・<26日決勝  一関学院×盛岡大付>
◎宮  城・・・<26日決勝  仙台育英×気仙沼向洋>
◎福  島・・・聖光学院(4年連続7回目)
◎栃  木・・・佐野日大(9年ぶり6回目)
◎千  葉・・・成 田(20年ぶり7回目)
◎東東京・・・・<27日決勝 修 徳×関東一>
◎西東京・・・・<26日決勝 日大鶴ヶ丘×早実>
◎山  梨・・・日 川(30年ぶり3回目)
◎長  野・・・松本工(初出場)
◎静  岡・・・<27日決勝 常葉橘×常葉菊川>
◎岐  阜・・・<26日決勝 県立岐阜商×土岐商> 
◎福  井・・・<26日決勝 福井商×福井工大福井>
◎京  都・・・<26日決勝 京都外大西×京都翔英>
◎鳥  取・・・八 頭(7年ぶり7回目)
◎岡  山・・・<26日決勝 倉敷商×玉野光南>
◎島  根・・・<26日決勝 大 田×開 星>
◎山  口・・・<27日決勝 南陽工×防 府>
◎高  知・・・明徳義塾(6年ぶり12回)
◎福  岡・・・西日本短大付(6年ぶり5回目)
◎佐  賀・・・<26日決勝 佐賀商×佐賀学園>
◎熊  本・・・<26日決勝 八代東×九州学院>
◎鹿児島・・・・鹿児島実(2年ぶり17回目)
◎沖  縄・・・興 南(2年連続9度目)
       
<コメント>
  6月に沖縄で始まった夏の全国高校野球全国大会地方予選は続々と代表が決まり、今週中にはほぼ出揃う。これまでに決まった顔触れを見ると選抜大会で優勝した興南等が連続出場を決めているが、目立つのが久々に甲子園に戻って来る高校が多い事である。日川の30年ぶりを始め、能代商の25年ぶり、成田の20年ぶりなど・・・。
  一方でこれまで地方大会で無類の強さを誇っていた青森山田や常総学院を始め、今春行われた選抜に出場した高校のおよそ半分が甲子園に帰って来る事が出来なかった。それと全国的に知られている高校が苦戦の末、勝ち進んでいるケースも例年以上に目に付くような気もする。
  代替わりする高校スポーツにとって強豪校と言えども、その強さを長年誇示する事の難しさを改めて示しており、またこの夏を目標に練習に明け暮れ一冬越し或いは大会に入って1試合毎に成長する高校生の成長度の飛躍ぶりが窺える。それと特待生制度の制限も影響しているのだろうか。
  「筋書きのないドラマ2010夏 〜第1幕〜」である地方予選はこの後も続々と代表校が決まり、「第2幕」の舞台に立つ49校出揃う。果たして92回目の真夏の祭典はどんな顔触れになるのだろうか。











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2010年07月22日

甲子園行きのキップはすぐ目の前に… 「筋書きのないドラマ2010夏 〜第1幕〜」はいよいよ佳境へ・・・【高校野球  地方予選】

  連日熱戦が繰り広げられている第92回全国高校野球選手権大会の地方予選は22日も全国各地で行われ、伝統校同士の対戦となった鹿児島大会決勝は、鹿児島実業が2−0で樟南を下し2年ぶり17回目の選手権出場を決めた。
  この他では、4年連続出場を目指す福島の聖光学院や春夏連続出場を目指す西東京の日大三等は勝ち進んだが、7年連続出場を目指した青森山田や昨年、菊地投手(現西武ライオンズ)を擁し高校野球界を沸かせた岩手の花巻東は姿を消した。

  夏の全国高校野球の地方予選は23日北北海道と福島で代表が決まる予定となっている。


【地方予選決勝の結果】
◎鹿児島
鹿児島実 1 1 0  0 0 0  0 0 0  2
樟   南 0 0 0  0 0 0  0 0 0  0
鹿児島実は2年ぶり17回目の選手権出場 

【地方予選準決勝の結果】
◎北北海道 
旭川実 5−4 駒大岩見沢
武修館 3−1 遠 軽
  決勝は23日行われる。旭川実が勝てば11年ぶり、武修館が勝てば初の選手権出場となる。

◎青 森
八戸工大一 12−4  青森工
光星学院   6−2  青森山田
  ライバル校同士の対戦は光星学院に軍配が上がった。春の県大会決勝と同じカードとなる一戦は24日行われ、八戸工大一が勝てば12年ぶり、光星学院が勝てば7年ぶりの選手権出場となる。 

◎福 島  
聖光学院  9−2 小高工
光 南   6−5 白 河
  県内公式戦50連勝を飾った聖光学院の牙城を光南が揺るがす事が出来るか。  

【これまでに決まった代表校】
◎鹿児島…鹿児島実(2年ぶり17回目)
◎沖 縄…興 南(2年連続9度目)

  日本の多くの箇所で猛暑となっている中、熱戦が繰り広げられている夏の全国高校野球地方予選。22日鹿児島で代表校が決まり、23日には北北海道と福島で新たに代表校が決まる。そして週末から来週にかけて続々と甲子園行きのキップを手にする高校が名乗りを挙げ、「筋書きのないドラマ 〜第1幕〜」は佳境に入って行く。
  前回は激戦区の状況を紹介したが、今回はベスト4が出揃った地区の状況について紹介したいと思う。先日紹介した千葉、西東京、福岡は割愛する。

◇南北海道…札幌第一×函館大有斗、北照×札幌日大
【2年連続か?それとも春夏連続か?】
  好投手の又野投手擁する選抜ベスト8の北照、南北海道大会1回戦、準々決勝と接戦を制した昨夏代表の札幌第一、久々の選手権出場を目指す函館大有斗などが勝ち残った。2年連続を目指す札幌第一と春夏連続出場を狙う北照との争いか。

◇秋 田…秋田商×鷹巣、能代商×西仙北
【波乱続きも、第1シードの牙城は盤石か?】
  選抜に出場した秋田商は順当に勝ち上がったが、明桜や本荘と言った有力校が次々と敗れる波乱の展開となっている。第1シード秋田商がスンナリ甲子園行きのキップを手にするか。それとも他の3校がもうひと波乱起こすのか。


◇栃 木…作新学院×栃木工、宇都宮工×佐野日大
【シード校、甲子園経験校が勝ち残る!!】
  春の県大会を制した青藍泰斗はベスト8で姿を消したが、佐野日大を除く3校は何れもシード校。佐野日大も選手権経験校である事を考えるとほぼ順当な顔触れか。春の大会準優勝で、2年連続選手権出場を狙う作新学院が一歩リードか。
   
◇新 潟…新潟明訓×中越、日本文理×三条東
【大きな波乱もなく順当な顔触れ 「ビック3」に挑む「新顔」!!】
  新潟の高校野球界をリードして来た私学3強が順当にベスト4に進出した。注目は初のベスト4に名乗りを挙げた三条東。他の3校に比べると見劣りする感は否めないが、ここまで戦線を制し勢いの付く勝ち方をしているだけに侮ると足元を掬われる可能性がある。

◇長 野…松商学園×佐久長聖、松本工×上田千曲
【強豪私学に挑む公立勢!!その挑戦権を得るのはどちらか?】
  準決勝は強豪私学同士、新鋭公立校同士の顔合わせ。松本工の柿田投手はプロが注目する好投手。果たしてどんなピッチングを見せるか。

◇山 梨…日 川×日大明誠、甲府工×富士学苑
【春の覇者に勝利の女神は舞い降りるか?】
  春の県大会準優勝東海大甲府、昨夏代表山梨学院大付などが敗退する中、30年ぶり出場を目指す春の県大会覇者である日川が勝ち残っている。その前に立ちはだかるのは、9回目の選手権出場を狙う強豪甲府工だろうか。

◇鳥 取…八 頭×倉吉東、米子北×鳥取商
【ベスト4は順当な顔触れか?突出したチームなく混戦模様!!】
 ベスト4は春季県大会とほぼ同じ顔触れ。突出したチームがなく、1つのミスが試合の行方を左右する、競った展開になるだろう。  

◇高 知…高 知×高知商、明徳義塾×岡 豊
【大きな波乱なく名門が勝ち残る!!】
  かつては明徳義塾がその名を欲しいままにタイトルを独占して来たが、ここ数年はその座を高知高が奪っている格好となっている。選抜大会に出場し、春の四国大会も制した高知高がここも一歩リードか。四国No.1投手の呼び声高い田内投手擁する岡豊は悲願の甲子園初出場なるか注目される。











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2010年07月21日

甲子園 道のり険し 激戦区!! 熱戦続く「筋書きのないドラマ2010夏 〜第1幕〜」 【高校野球 地方予選】 

  各地で熱戦が繰り広げられている第92回全国高校野球選手権大会地方予選。 
  今回の予選に参加した学校数を単純に地区数で割ると1地区約80校。東西東京のように特殊なヤグラの組み方をしない限り、甲子園に辿り着くには6〜7試合勝たなければならない計算になる。しかし実際にはそれより少ない試合数で辿り着ける地区もあれば、それより多くの試合に勝たないと聖地、甲子園に辿り着けない可能性のある地区もある。
  今回は参加校数が128校を超える、つまり1回戦から出場すると8試合勝たなければ甲子園に行けない地区(埼玉、千葉、東西東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡)にスポットを当てたいと思う。


◇埼 玉…参加159校
【激突、ベスト16!! 勝つのは甲子園常連校か?それとも新興校か?】
  21日に4回戦残り8試合が行われ、ベスト16が出揃った。昨夏代表の聖望学園は既に姿を消しているが、選抜に出場した花咲徳栄や浦和学院、春日部共栄等の甲子園経験校は順当に勝ち残っている。長らく私立勢が代表となっている埼玉だが、同じく勝ち残っている鷲宮や所沢商、春季大会ベスト4の坂戸西と言った公立勢がどこまで食い込むか。前東大監督の中西氏率いる早大本庄や元ヤクルト投手の阿井氏率いる川越東にも注目したい。両校は5回戦(ベスト16)で対戦する。


◇千 葉…参加175校
【強豪校に割って入るか?公立無名校】
  ベスト8が出揃った千葉大会。プロ注目の山下選手擁する習志野、今大会好投を続けている中川投手擁する成田や選抜に出場した東海大望洋などがコマを進めた。
  強豪私学が勝ち残りこの後も激戦が予想されるが、注目したいのが無名の公立校、浦安。春季大会ベスト4でシード校ではあるが、これまで目立つような成績を残した事がないだけにここまで勝ち進んだ事は健闘に値すると言えるだろうか。昨年の八千代東のように激戦区である千葉大会を勝ち上がる可能性は十分ありそうだ。また準々決勝で対戦する市立柏と習志野の両校は共に吹奏楽が盛んな学校である。応援にも一層熱が入るだろう。
◎千葉大会準々決勝組合せ
成田×千葉経大付、市立柏×習志野、浦安×東海大望洋、専大松戸×千葉敬愛

◇東東京…参加144校
【帝京コールド負けの衝撃!!混戦を抜け出すのは果たして…?】 
  今大会ノーシードで甲子園に行く為には8回勝たなければならかった。とは言え昨夏選手権、今春の選抜とベスト8に入った経験者がいた帝京の牙城は揺るがないと思われていた。しかし5回戦(ベスト16)で国士舘相手に投手陣が打ち込まれるとエラーなどミスも重なりコールド負けを喫した。
  混戦模様の東東京大会。好投手の三ツ俣投手擁する修徳や関東一、「夏に弱い」と言われているが帝京を下し勢いに乗る国士舘が有力と思われるが、もうひと波乱ありそうな気もする。 
◎東東京大会準々決勝組合せ
修徳×紅葉川、国士舘×足立新田、成立学園×日大豊山、安田学園×関東一

◇西東京…参加119校
【都立勢は全滅!!ベスト4は系列校同士の対戦も?】
  今大会の参加校は119校だが、神宮球場での開幕戦(1回戦)が割り当てられベスト16が5回戦となる為、ここに含む事とした。
  ここ数年ベスト8以上に残る事が多かった都立勢だが、今大会はベスト8に残る事が出来なかった。
  ベスト8の内、7校は甲子園経験校。それだけにこの後は、接戦の試合が多くなる事も予想される。勝ち残っているのは、春の選抜準優勝の日大三、春の都大会優勝の日大鶴ケ丘、全国優勝した2006年以来の出場を目指す早実等。これに加え唯一、甲子園未経験である早大学院が準々決勝を勝つと準決勝の組合せは日大三×日大鶴ヶ丘、早実×早大学院と言う、系列校同士で決勝進出を争う可能性もある。  
◎西東京大会準々決勝組合せ
日大鶴ヶ丘×桜美林、日大三×堀越、早大学院×東亜学園、創価×早実

◇神奈川…参加186校
【甲子園経験校ひしめく激戦区!!最後に笑うのはどこか?】
  一時期参加校が200校を超えた事もある激戦区、神奈川。その後は少子化に伴う統合等で参加校は減り続け、今年最多参加校数の座も愛知県に譲った。
  しかし東海大相模や横浜、慶応や桐蔭学園、桐光学園等、甲子園でも上位争いをした事がある高校が多数あり有数の激戦区である事には変わりない。
  激戦区神奈川は22日にベスト16が出揃う。上に挙げた強豪校も順当に勝ち進んでいるが圧倒的な勝ち方をしている訳ではない。昨年代表横浜隼人、数々の名選手を輩出し全国優勝の経験もある横浜が今大会ノーシードである事からも例年以上に混戦である事が窺える。そういった意味では他校にも突け入るスキはあると思われ、どんな展開になるか先が読めない。

◇愛 知…参加188校
【選手権連覇目指す中京大中京!!行く手を阻むチームは現れるか?】
  神奈川と並んで全国有数の激戦区であるが、ここ数年の優勝校は愛工大名電、中京大中京、東邦が分け合っている状態である。今大会もこれらの高校が優勝争いの中心であると思われる。昨夏選手権優勝に続く大会連覇を目指す中京大中京か。春の県大会を制した東邦か。それとも今大会ノーシードの愛工大名電か。大会はベスト32が出揃おうとしている段階。先はまだ長い。

◇大 阪…参加186校
【甲子園で勝つよりも勝ち抜くのが難しい、全国最大の激戦区!!】
  甲子園で勝つよりも勝ち抜くのが難しい、全国最大の激戦区である大阪。投打に有力選手を揃える昨夏代表PL学園、選抜に出場した大阪桐蔭の他にも私立、公立問わず有力校が多数存在し、どこが勝つのか読めない。大会も2、3回戦が行われている段階。代表のキップを懸けた戦いはこれからが本番である。

◇兵 庫…参加161校  
【近くて遠い甲子園!!聖地に足を踏み入れる高校は果たして…?】
  甲子園球場がある兵庫県。手軽に行ける距離ではあるが、それは観戦に行く時の話である。真夏の祭典が行われる8月、グラウンドに踏み入る事が出来る確率はおよそ1/160。近くて遠い聖地、甲子園である。
  1枚の代表キップを目指す戦いは、ベスト32が出揃った。春の選抜に出場した神戸国際大付や神港学園、春の近畿大会を制した報徳学園等が順調に勝ち上がっている。その神戸国際大付の次戦は、昨夏予選準優勝の育英が相手。春夏連続出場へ向けて最初の関門と言えるだろうか。


◇福 岡…参加133校  
【頂点まであと2つ。】
  九州最大の激戦区福岡は21日に準々決勝残り3試合が行われベスト4が出揃った。
  一昨年の代表である飯塚、その前の年の代表東福岡、2004年以来の出場を目指す西日本短大付、夏の大会初出場を目指す東海大五が勝ち残った。ノーシードながら準々決勝まで勝ち上がって来た古豪、小倉は接戦の末、東福岡に敗れ1956年以来の選手権出場はならなかった。
◎福岡大会準決勝組合せ
東海大五×東福岡、飯塚×西日本短大付

【これまでに決まった代表校】
◎沖 縄…興 南(2年連続9度目)

【決勝組合せ(22日実施分)】
◎鹿児島…鹿児島実×樟 南











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2010年07月17日

「聖地」を目指す戦い各地で開幕!!  「筋書きのないドラマ2010 〜第1幕〜」の主人公は果たして…?   【高校野球 各地方予選】

  第92回全国高校野球選手権大会の地方予選が既に多くの地区で始まっており、沖縄ではベスト4、鹿児島ではベスト8の内、4つのイスが決まっている。
  例年各地区の展望に関する記事を書いていたが、今年は既に始まっている地方予選の模様をピックアップしつつ、代表決定までの展望について書いてみたいと思う。1回目の今回は我が故郷の宮城と、小生が居住している西東京大会。


【順当なら仙台育英と東北の一騎打ちだが…宮城】
  例年、仙台育英と東北と言う全国大会で準優勝経験のある2校が圧倒的な強さを見せて決勝で対戦している。今年2校は順当に行けば決勝で顔を合わせる事になっているが、その確率は例年と比べると低いような気がする。昨年の秋季大会は両校とも出場できず春季大会で、仙台育英は優勝したものの東北は早々と姿を消し夏の予選でシード権を得る事が出来なかった。

  さてベスト32が出揃った宮城県予選。ここまで頭1つ抜け出ていると言われている仙台育英、2回戦で苦戦を強いられ何とか勝利を手にした東北の両校は勝ち進んでいるが、これを追う東陵や古川学園と言った新興私学が次々と姿を消す波乱の展開となっている。
  注目は春季大会で東北相手に10三振を奪って2強の内の一角を崩す立役者となった大沼投手擁する仙台一(我が母校である。)。大沼投手はこの大会に入っても2回戦でノーヒットノーランを達成するなど好調なようである。4回戦(ベスト16)で対戦する事が予想されるシード校大崎中央戦、準々決勝での対戦が予想される東北戦がヤマか。ここを越えると60年ぶりの甲子園出場も現実味を帯びてくるだろう。


【例年通り優勝争いの中心は私学か?…西東京】
  1980年の国立高校以来、都立勢の出場がない西東京だが今年も優勝争いの中心は私学勢と見て良いだろう。
  17日からベスト16を懸けた戦いが行われる西東京大会。選抜大会準優勝の日大三、春の都大会を制した日大鶴ケ丘、全国を沸かせた斎藤投手以来の甲子園出場を目指す早実など強豪私学が順当に勝ち進んでいる。
  私学勢に押されている都立勢の中で注目したいのが、昨年夏の予選でベスト4に勝ち残った経験者が多く残り、今春の選抜大会では21世紀枠の候補にも名を連ねた日野高校。強豪私学が少ないブロックに入り、シード校の八王子が既に姿を消している事から順当に行けば、昨年に続くベスト4進出の可能性は高い。また、そのシード校八王子を下した都国分寺にも注目したい。両校は勝ち進むと準々決勝で対戦する。


【この他の地区の結果など】
◎沖 縄・・・準決勝組合せ(17日試合予定)
八重山×興南、糸満×沖縄水産
 
  選抜大会優勝の興南のエース島袋投手と、糸満のエースでプロ注目の宮国投手がどんなピッチングをするのか。













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2010年07月13日

チャンピオンズリーグの借りは返した!! by 「無敵艦隊」feat.バルセロナ   【サッカー W杯南アフリカ大会決勝】

  サッカーのW杯南アフリカ大会決勝が11日(現地時間)、ヨハネスブルグのサッカーシティースタジアムで行われ、スペインが1−0でオランダを下し初のW杯タイトルを獲得すると共に8カ国目のW杯王者となった。
  オランダの警告覚悟の激しいディフェンスに手を焼いたスペインだったが、延長後半11分にイニエスタ選手が放ったシュートがゴールネットを揺らし、そのまま逃げ切った。
  一方、3度目の決勝進出となったオランダだったが、悲願の世界一のタイトルは手に届かなかった。
 
  次回のW杯は2014年ブラジルで行われる。南米での開催は1978年のアルゼンチン大会以来、36年ぶりで南半球での2大会連続開催は初めての事となる。




【W杯決勝結果】
スペイン  1−0  オランダ
(得点者)
延後半11分  イニエスタ(西)

<コメント>
  対戦相手のディフェンスに苦しみながらも勝ち進み、大会終盤にようやく「らしさ」を取り戻したヨーロッパチャンピオン、スペインと勝ち抜く為に美しいサッカーを捨て、現実的なサッカーで決勝にコマを進めたオタンダとの一戦は、P.K戦の匂い漂う延長後半にイニエスタ選手のゴールでスペインが均衡を破り、そのまま逃げ切った。これまで世界一のタイトルに手が届きそうで届かなかった無敵艦隊は、ついに「無敵」の称号を獲得した。

 今回のスペイン代表の多くはバルセロナに所属している選手である。バルセロナと言えば、W杯前に行われたヨーロッパチャンピオンズリーグ準決勝で「現実主義」のモウリーニョ監督率いるインテルに持ち味のパスワークを封殺されヨーロッパクラブチャンピオンのタイトルを逃した苦い経験を持つ。その影響なのか堅守速攻が今大会の主流となり、特にグループリーグではファンを魅了するサッカーを見る事が少なかった。W杯を境にその後の戦術のトレンドか決まると言われるが、スペインがパスサッカーを貫き通し頂点に立った事は見ている側にとっては良かったのかも知れない。
  世界一の懸かる度決勝戦。独特な雰囲気の中、相手の激しいディフェンスに苦しみながらも試合の主導権を握り華麗なパスワークで何度もオランダゴールを襲った。結果的に最小得点での決着となったが、慎重になる傾向にある最近のW杯決勝と比べると見応えのある内容だったと思う。ただ、願わくばもう少しクリーンな試合が見たかったと言う思いがあったのも確かであり、その点を考えると3位決定戦の方が見ていてスカッとした気分になっただろうか。
  ヨーロッパを制し、世界を制した無敵艦隊。長らく越えられなかった山を越えた事で2年後、4年後も主役となり得る存在となるだろう。果たして今後どんなチームになり、新しい選手が出てくるのか楽しみである。


【勝ちにこだわり、「パーフェクト」でここまで来たが…】
 トータルフットボール。往年の名プレーヤー、クライフ氏が提唱した戦術の名称であり、オランダサッカーの代名詞となっている。諸説あるが、ポジションにとらわれず流動的な動きで相手の布陣を崩すと言うのが一般的定義で、プレッシングサッカーもそこから派生したものである。ピッチの端から端までを使い流れるような攻撃が、これまでのオランダのサッカー だった。今大会も前線にタレントが揃い攻撃的なチームではあったが、これまでのチームとはどこか違うような気がした。先行し、試合を優位に進めると中盤で守備ブロックを築く手堅いサッカーを各試合でしていた。ファンマルバイク監督が事ある毎に語っていたが、とにかく勝ちたいと言うのがオランダ代表の共通認識であり、サポーターからも概ね受け入れられているようだった。その通り予選、本大会と引き分けすらないパーフェクトな成績を残して決勝の舞台にコマを進めた。そして久々に巡って来た世界No1獲得のチャンス。スペインのパスワークを分断すべく、警告覚悟の激しいディフェンスで挑んだ。醜いサッカーでも良いから勝ちたい、と言う意識を前面に押し出した
  しかし、三度世界一の称号を得る事は出来なかった。決定的なチャンスも何度かあったが、スペインのゴールを割る事は出来ず、警告覚悟のディフェンスが裏目に出て退場者を出した直後に失点した。W杯の神様が、イエローカードを乱発するオランダに下した罰のようにも思えた。最後の最後で負ける事の惨めさを知ったオランダ。この後どんなサッカーを志向するのだろうか。
 
  ブブゼラ、ジャブラニ、最後はタコの予言まで飛び出したW杯南アフリカ大会は幕を閉じた。2014年のブラジル大会でどんなチームや選手が主役を担うのか。そして世界から振り向いてもらえる位置に戻った日本は、世界と比較してどのような位置で4年後を迎えるのか。
その時が来るのを楽しみに待ちたい。


【日本の成績は9位】
  国際サッカー連盟(FIFA)の小倉純二理事は13日、W杯南アフリカ大会で日本は参加32チーム中9位になることを明らかにした。今月末にもFIFAから正式に発表される。

 同日に南アから帰国した小倉理事によると、5位以下の順位は、準々決勝敗退4チーム、1回戦敗退8チーム、1次リーグ敗退16チームそれぞれの中で、1次リーグからの勝ち点の合計で決める。日本は勝ち点7(PK戦で敗退したパラグアイ戦は引き分け扱い)で、決勝トーナメント(T)1回戦で敗退した8チームの中では最高になるため、9位になるという。同じく決勝T1回戦で敗退した韓国は勝ち点4で15位になる。

 1次リーグで敗退した2006年ドイツ大会では28位。小倉理事は「日本の戦いぶりは世界でも高く評価されていた。アウェーの大会でのベスト10入りは誇らしい」とし、「現在45位のFIFAランクもかなり上がるだろう」と話した。














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2010年07月11日

地上波での放送がなかった、白熱の3位決定戦!! 【サッカー W杯3位決定戦】

   サッカーのW杯南アフリカ大会は現地時間の10日、3位決定戦のドイツ×ウルグアイが行われ、ミュラー選手等のゴールでドイツがウルグアイを下し、2大会連続で3位となった。
  試合はドイツが前半19分、シュバインシュタイガー選手が強烈なミドルシュートを放ち、GKがはじいたところにミュラーが詰めてドイツが先制した。その後一進一退の攻防となり2−2の同点で迎えた後半37分、CKからケディラ選手が頭で押し込み勝ち越した。
  一方、今大会古豪復活を印象付けたウルグアイは、後半6分にフォルラン選手が豪快なボレーシュートを決める等、追いすがったが及ばなかった。

  世界中の人々を熱狂の渦に巻き込んだW杯南アフリカ大会も残す所あと1試合。決勝のオランダ×スペインの試合は11日20時30分(現地時間)、ヨハネスブルグのサッカーシティで行われる。

【3位決定戦試合結果】
ドイツ  3−2  ウルグアイ
(得点者)
前19分 ミュラー(独)
前28分 カバーニ (宇)
後 6分 フォルラン(宇)
後11分 ヤンセン(独)
後37分 ケディラ(独)

<コメント>
  先月開幕したサッカーのW杯もいよいよフィナーレが近付いて来た。先月の今頃は大会が始まるのを指折り数えて楽しみにしていたが残り試合が少なくなり、W杯に出場した選手の移籍話やリーグ戦再開の話(W杯以後、メディアの取材を全て断った本田選手が所属するCSKAモスクワは10日にリーグ戦の試合が再開し、本田選手も11日に合流するとの事。)を聞くと、一抹の寂しさを感じる。

  大会が行われる毎に不要論が囁かれる3位決定戦は、今大会、準決勝でオランダに善戦する等、古豪復活を印象付けたウルグアイと、スペインにEURO2008でのリベンジを果たす事が出来なかったドイツとの対戦。この3位決定戦は地上波、BSでの中継が無かった。もし3位決定戦がスペイン×オランダだったら、抗議の電話が殺到したかも知れない。決勝と比べると注目度は確かに低いが、Liveで見たいと言うサッカーフリークはいたと思う。

  と言う訳で、スカパーに入っていない小生はLiveで見る事が出来ず、インターネットでテキスト速報を振り返り、さっき試合のダイジェストをニュースで見た次第である。
  オランダ戦は出場停止で出場出来なかった「話題の人」スアレス選手が復帰する等、ほぼベストメンバーで臨んだウルグアイに対し、同じく出場停止でスペイン戦を欠場したミュラー選手は復帰したものの、チーム内に風邪が蔓延したドイツはメンバーを入れ替えての対戦。得点王を争うクローゼ選手も背中を痛めスタメンに名を連ねる事は無かった。
  
  そんな一戦は互いに点を取り合う見応えのあるゲーム内容だった(ようだ)。ドイツのミュラー選手、ウルグアイのフォルラン選手が得点を上げ、得点王争いトップに並んだ。3−2となった試合終盤、ウルグアイはFKのチャンスを得たが、フォルラン選手が放った弾道は惜しくもバーにはじかれ、自身の得点王争いトップの座とガーナ戦のような運が転がり込んでくる事はなかった。
  一方のドイツは、次のドイツ代表を担うであろうミュラー選手等の活躍で今大会最後の試合を白星で飾った。決勝トーナメントに入ってからの勢いをスペインに止められ、失意の中で迎えた3位決定戦だったが、選手の気持ちは切り替わっていた。さすがゲルマン魂と言えるだろうか。不振と言われた欧州勢だったが、結局は上位3カ国を欧州勢が占める結果となった。エジル、ミュラー選手と言った若い選手が主力となる2014年のブラジル大会での活躍が楽しみだ。

  W杯南アフリカ大会は決勝戦を残すのみとなった。決勝戦は果たして点の取り合いとなるのか。それとも守り合う慎重な試合運びとなるのか。4年の1度のサッカーの宴が間もなく幕を閉じよとしている。














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2010年07月09日

ナマ(中継)なし、賜杯なし、そしてファンも・・・  日本の国技よどこへ行く?   【大相撲 名古屋場所】

  11日から愛知県体育館で行われる大相撲名古屋場所についてNHKは6日、相撲界の改革の道筋がいまだ立たないこと等を理由に生中継しない事を決めた。大相撲の生中継は1953年から行われているが、中止となるのは史上初の事である。また、NHKは生中継の代替手段として20分程度のダイジェスト番組を、取組終了後の午後6時台にNHK総合とBS‐2で放送、ラジオは同じ時間帯に取組結果のみ放送するとしている。

  更に日本相撲協会は7日、野球賭博問題を考慮して、幕内優勝力士に贈られる天皇賜杯や内閣総理大臣杯など全ての表彰を辞退すると発表した。1926年に始まった賜杯の贈呈を取りやめるのも史上初めて。ただし、優勝旗授与や三賞など協会の表彰は従来通り行う。

<コメント>
  ここ数年、起きている不祥事への対応を見ると自浄能力はないといわざるを得ない日本相撲協会。それでもしがらみを断ち切って貴乃花親方が理事に就任した事でほんの少しではあるが、明るい兆しが見えたかに思われた。

  しかし、その後観戦チケットを巡って相撲協会が排除を謳っている「反社会勢力」との付き合いが明るみに出て、ついに「野球賭博」と言う所まで行き着いてしまった。堕ちる所まで堕ちてしまったな、と言うのがこの報を聞いた時の率直な感想である。

  今回NHKは生中継での放送を中止する決断を下したが、その後「中継して欲しい」と言う要望が多く寄せられたらしい。警察の捜査でこの騒動がどこまで広がるかにもよるが、多くの力士が関わっていない現状を見ると、相撲ファン、特に夕方が来るのを楽しみにしているお年寄りの気持ちは理解できる。しかし中継を行わない事で、視聴者に目に見える形で相撲界が生まれ変わった事を示すべき、と言う公共放送たるNHKの考えも理に適っている。また、ダイジェスト放送を行う事で今回は「イエローカード(限りなくレッドに近いと思うが…。)」を提示するが、同じような不祥事を起こしたら次は「レッドカード」=ダイジェストも含めて放送を行わない、と言う意思表示をしたような気もする。

  NHKから見放される寸前の所まで来てしまった相撲界。果たして変わる事が出来るのかと言うと、ここまで批判され尚、危機感が感じられない親方衆の言動や振る舞いを見ていると事はそう簡単に運ばないような気がする。今回の野球賭博に関する不祥事は手を染めてしまった力士本人が悪いのは確かだが、それを見過ごしてきた親方衆にも責任はある。相撲を教えるだけが「師」の仕事ではないと思うのだが…。規定上の処分を受けて、ほとぼりが冷めるのを待っているだけのような気がしてならない。相撲協会は公益法人を返上して、一から出直す所まで堕ちてしまっている事を認識していないのだろうか。このままではNHKどころかファンにも見放なされてしまうだろう。日曜(11日)夕方からの15日間、テレビに力士の姿が映し出される事はないのである。

  江戸時代から続く伝統ある日本の国技。史上最大と言っても良いであろう、存亡の危機を迎えようとしている。














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2010年07月08日

百発百中、恐るべしタコのお告げ!!タコに踊らされ、ラテンの血が騒いだか?「無敵艦隊」!!  【サッカー W杯準決勝】

  サッカーのW杯南アフリカ大会は準決勝2試合が6日、7日(現地時間)行われ、オランダとスペインが勝利を収め、共にW杯初優勝を懸けて11日(現地時間)の決勝戦で対戦する事になった。

  南米の古豪、ウルグアイと対戦したオランダは前半18分、DFのファン・ブロンクホルスト選手の強烈なロングシュートで先制した。前半終了間際に追い付かれたが、後半25分にスナイデル選手、28分にロッベン選手が立て続けにゴールを決めると粘るウルグアイを振り切った。
  また7日行われたスペイン×ドイツは、持ち味のパスサッカーでドイツのディフェンス陣を翻弄したスペインが後半28分、CKからDFのプジョル選手が頭で合わせて先制点を奪い、そのまま逃げ切った。

  この結果、欧州以外の大陸で行われるW杯で史上初めてヨーロッパからチャンピオンが、また8カ国目の新しい優勝国が誕生する事になった。

【W杯準決勝試合結果】
オランダ  3−2  ウルグアイ
(得点者)
前18分 ファン・ブロンクホルスト(オランダ)
前41分 フォルラン(ウルグアイ)  
後25分 スナイデル(オランダ)
後28分 ロッベン(オランダ)
後47分 M・ペレイラ(ウルグアイ)


スペイン 1−0  ドイツ
(得点者)    
後28分 プジョル(スペイン)

【今後の試合予定】
◎3位決定戦
ドイツ×ウルグアイ(10日20時30分 ポートエリザベス)

◎決勝戦
オランダ×スペイン(11日20時30分 ヨハネスブルグ)

※日時は現地時間。日本との時差はおよそ−7時間

<コメント>
  大会が始まって、勝利チームを次々と当てる事で話題になっているタコの「パウル君」。対戦国の国旗が立てられた2つの箱のどちらの箱のふたを開けるかで勝利チームを予想するのだとか…。で、スペインとドイツのどちらの箱を開けたかと言うと「スペイン」の箱だったとの事。
  ところで、この「パウル君」。住み家はドイツの水族館と言うから、予想通り敗者となってしまったドイツサポーターは心中穏やかではないだろう。大会終了後、サラダにされてしまうのでは、と言う噂も飛び交っている。
 
 さて試合の事に話しを戻して・・・。この試合のポイントとして、スペインは不調のF・トーレス選手の起用法、ドイツはミュラー選手の穴埋めと言うような事を前回の記事で書いたが、それが勝負の行方を左右する大きな要因となった。
  スペインのデルボスケ監督は、我慢して先発で使い続けて来たF・トーレス選手に見切りをつけ、ペドロ選手をスタメンに起用し、中盤を厚くした布陣が見事に当たった。それまで影を潜めていた華麗なパスワークが甦り、ここまで堅固なディフェンスを見せていたドイツを特に後半に入ってから翻弄した。得点こそ、セットプレーからプジョル選手の相手の嘘を突く飛び込みヘッドによる1点だけだったが、随所に「らしさ」が見えた会心のゲーム運びだったのではないだろうか。今大会は苦しみながらも勝ち進み、ようやくエンジン全開となった無敵艦隊。ヨーロッパNo1に続くビックタイトルが見えて来た。
 一方、決勝トーナメントに入り調子を上げてきたドイツは、前半こそ相手の攻撃の芽を摘み取り機をうかがったがチャンスを作る事が出来ず、試合後クローゼ選手が語っていたように、後半は威力を増したスペインの素早いパス回しの前に守備に追われる時間が多くなり、それまで猛威を奮った「高速カウンター」を繰り出す事が出来なかった。結果は1点差だったが、攻守のバランスを崩した試合運びとなり、点差以上に敗北感を味わう内容だったと言えるだろう。
  前回大会に続き3位決定戦に回る事になったが、充実感一杯のウルグアイ相手にゲルマンの魂は折れる事なく戦いの場に立てるだろうか。
     
  さて決勝の組合せはオランダ×スペインとなり、アルゼンチン、イタリア、イングランド、ウルグアイ、ドイツ、ブラジル、フランスに続くW杯8カ国目の優勝国が誕生する事になった。果たしてどちらの国がその座に就くのか。共に攻撃的なサッカーが持ち味なだけに面白い試合になりそうだ。
  それと併せて注目されるのが得点王争い。ベスト4に進出した4カ国の対象者全てに獲得の可能性があるだけに(ドイツのクローゼ選手は欠場すると言う噂もあるようだが…。)、誰が得点王になるのか注目したい。














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2010年07月07日

次の行き先はヨハネスブルグか?ポートエリザベスか?「W杯」を巡る戦いはいよいよクライマックスへ… 【サッカー W杯準決勝進出チームの横顔2】

  W杯南アフリカ大会準決勝。7日にダーバンで行われるドイツ×スペインはEURO2008の決勝と同じカード。その時は1−0でスペインがドイツを下しているが、果たして今回はどうなるか。


【EURO2008決勝の再現!! ドイツ×オランダ】
◎ドイツこれまでの戦績 
(1)グループリーグ・・・グループD1位
・4−0オーストラリア
・0−1セルビア
・1−0ガーナ
(2)決勝トーナメント
・1回戦   4−1 イングランド
・準々決勝  4−0 アルゼンチン
   
  グループリーグでセルビアに敗れたものの、終わってみれば厳しいと言われたグループを1位で突破したドイツ。圧巻は決勝トーナメントに入ってからの戦いぶりである。共に過去のW杯で因縁のあるイングランド、アルゼンチン相手に4得点ずつを奪って問題なく退けた。組織的なディフェンスから威力あるカウンター攻撃で得点を奪うパターンが機能する等、攻守のバランスが良く準決勝に進出した4チームの中では最も安定した戦いを繰り広げていると言って良いだろう。イタリア、フランスが早々と大会を後にする等、ヨーロッパのサッカー強国のパフォーマンスが今ひとつだったが(と言っても結局ベスト4の内、ヨーロッパが3つを占めたが…)、、ゲルマン魂が折れる事はなかった。
前回大会に続く得点王とW杯通算ゴールの記録更新を狙うクローゼ選手、若き司令塔エジル選手を中心とした攻撃力と組織的な守備力で無敵艦隊相手にどこまで迫れるか或いは越えるのか、注目したい。

◎スペインこれまでの戦績 
(1)グループリーグ・・・グループH1位
・0−1スイス
・2−0ホンジュラス
・2−1スペイン
(2)決勝トーナメント
・1回戦   1−0 ポルトガル
・準々決勝  1−0 パラグアイ
  
  優勝候補の一角に挙げられながら出だしでいきなりつまずいた「無敵艦隊」スペイン。その後もEURO2008で見せた華麗なパスワークは影を潜め相手ディフェンスを崩すのに苦労している感があるが、それでもここまで勝ち上がるのは地力のある証拠だろう。再びドイツの挑戦を受けるスペイン。悲願のW杯優勝に向けて、ここが最大のヤマと言える。

  スペインはビジャ選手が5試合で5得点と好調な反面、F・トーレス選手が精彩を欠いているのが不安材料。デルボスケ監督がどんな選手起用をするのか注目したい。一方のドイツもエジル選手と共に今大会ブレークしたMFミュラー選手を出場停止で欠く事がどこまで影響するのか。
  EURO2008の時はスペインに軍配が上がったが、今大会の両チームの戦いぶりを見ると力は互角と見てよいだろう。1つのきっかけが試合の行方を大きく左右するような試合展開になると思われる。
  ポイントとしては、ボール支配率が高くなると予想されるスペインは決定力の高いビジャ選手にどうやってボールを運ぶか。一方のドイツは、組織的な守備でスペインのパスワークを分断出来るか。そしてEURO2008決勝の舞台を知らないエジル選手が中盤から決定的なパスを前線に繰り出せるか、と言う事になるだろうか。何れにしても激しい試合になる事が予想される。














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2010年07月06日

次の行き先はヨハネスブルグか?ポートエリザベスか?「W杯」を巡る戦いはいよいよクライマックスへ… 【サッカー W杯準決勝進出チームの横顔1】

  W杯南アフリカ大会も残すところ後4試合(準決勝2試合、3位決定戦、決勝戦)となった。日本代表はベスト16で姿を消し、準々決勝辺りから試合間隔が空いた事もあってか、マスコミ等の報道も一時期のフィーバーぶりから幾分熱が冷めてしまった感がある。活躍した選手がどこに移籍するのかに話題が移ってしまっているが、世界NO.1が決まる瞬間を見たいサッカーフリークにとってはこれからがクライマックスであり、試合が昼間行われようが夜中行われようが関係ないだろう。(ちなみに残り4試合は日本時間で未明に行われる。)

  さてベスト4に勝ち残ったのはオランダ、ドイツ、スペインの欧州勢に南米勢から唯一勝ち残った古豪ウルグアイ。果たしてファイナリストに名乗りを上げる国はどこになるのか。


【悲願の初優勝か?古豪復活か?オランダ×ウルグアイ】
◎ウルグアイこれまでの戦績 
(1)グループリーグ・・・グループA1位
・0−0フランス
・3−0南アフリカ
・1−0メキシコ
(2)決勝トーナメント
・1回戦   2−1 韓 国
・準々決勝 1−1 ガーナ
   (P.K4−2)

  最近のW杯を振り返ると、ベスト4の一角に前評判が決して高くなかった国が食い込む事がある。日韓大会のトルコ、韓国、フランス大会のクロアチア、アメリカ大会のブルガリア等。第1回大会優勝を含め、2度の優勝を誇る古豪ウルグアイが今回のそれに当て嵌まると言うのは失礼なのかも知れないが、プレーオフを行ったり来たりした末にW杯に出場している昨今の成績を考えると、今回のベスト4進出はある意味サプライズである。強力2トップが機能すればと言う条件付きでグループ2位で突破する、と大会前の記事で書いたが、ここまで勝ち進むとは思わなかった。
  チーム躍進の立役者は全7得点の内、3得点ずつ挙げているスアレス選手、フォルラン選手。元々、ディフェンスには定評があっただけに、後はいかにして得点を奪うかでこのチームの浮沈は決まるだろうと思っていたが、ここまでは歯車が上手く噛み合っている。グループA本命のフランスが自滅して大会を去った事でグループ1位の座が転がり込みヨーロッパ、南米の強国との対戦を避けて勝ち上がる運にも恵まれた。今大会初となる強敵との対戦。果たしてガーナ戦でスアレス選手が払った代償は大きかったと言う事になるのか。それともベスト8で勢いが止まった南米勢最後の砦を守れるか。


◎オランダこれまでの戦績
(1)グループリーグ・・・グループE1位
2−0 デンマーク
1−0 日 本
2−1 カメルーン
(2)決勝トーナメント
・1回戦   2−1 スロバキア
・準々決勝  2−1 ブラジル

  前にも書いたが、堅守速攻のスタイルが流行った今大会にあって、あくまで攻撃主体のサッカーを貫いているオランダ。今大会、得点王の可能性もあるスナイデル選手を筆頭に怪我から復帰したロッベン選手、ファンペルシー選手が繰り出す破壊力のある攻撃は前評判通り、その威力を十分発揮している。決勝トーナメント最初の関門だった優勝候補筆頭のブラジルを捩じ伏せた事で更に勢いを増すだろう。
    過去のW杯ではグループリーグで強さを見せる反面、一発勝負の決勝トーナメントで弱さを見せ、常に優勝「候補」で終わってしまっているが、強力な攻撃陣が好調な今大会は決勝戦或いはその先を狙えるチーム状態にあると言える。

  両チームとも出場停止や怪我等により先発メンバーが変わるが、ダメージが大きいのは攻撃の核であるスアレス選手が欠場するウルグアイの方だろう。それだけに形はどうあれ、是が非でも先制点が欲しい所である。ウルグアイが先制点を取れば面白い展開になると思われる。逆にオランダが先制点を奪うようだと、スアレス選手を欠くウルグアイ攻撃陣が、今大会意外とディフェンスも安定しているオランダのゴールをこじ開けるのは容易ではないだろう。














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2010年07月03日

南米の雄は姿を消したが、古豪が勝ち残ったベスト8の戦い!! いつまで続くW杯「南アフ【メ】リカ大会」   【サッカー W杯準々決勝】

   サッカーのW杯南アフリカ大会は2日、準々決勝2試合が行われ、オランダとウルグアイが勝利を収めベスト4にコマを進めた。

  注目の一戦となったオランダ×ブラジルは、前半10分にロビーニョ選手がゴールで先制点を奪ったブラジルがその後も試合を優位に進め前半を終えた。しかし後半8分に相手のオウンゴールで同点に追い付いたオランダが息を吹き返すと、後半23分にスナイデル選手が決勝点を決めて逆転し「王国」ブラジルを下した。一方のブラジルは前回のドイツ大会に続く準々決勝敗退。王国の威信を取り戻す事は出来なかった。

  もう1試合、ウルグアイ×ガーナは、後半10分フォルラン選手のFKで追い付いたウルグアイがその後のガーナの猛攻を凌ぎ切った。延長でも決着しない激闘の試合はP.K戦にもつれ込み、ウルグアイがガーナを下し40年ぶりにベスト4に進出した。一方、ガーナの敗退によりアフリカ勢は姿を消した。


【準々決勝試合結果(2日分)】

オランダ   2−1  ブラジル

ウルグアイ  1−1  ガーナ
    (P.K4−2)

<コメント>
  W杯南アフリカ大会もいよいよ佳境に入った。日本を応援する為のW杯は終わってしまったが、これからが「本当の戦い」となる。2日行われた準々決勝2試合は、まさに国の誇りを賭けたと言っても過言ではない試合内容だった。

  まずはブラジル×オランダ。今大会のブラジルは、それまでの華麗な個人技を駆使するのではなく、守備からカウンターと言う規律を重視するドゥンガ監督の性格を表すようなサッカーで南アフリカに乗り込みここまで勝ち進んで来た。
   一方、スナイデル、ロッベン、ファンペルシー選手と言った前線の選手が中心の、ブラジルとは対照的に攻撃的なサッカーを志向するオランダ。
  前半先制したブラジルがその後も試合を優位に進めた。オランダのW杯初優勝の野望はこのステージで潰えるかと思われた。
  ところがオランダが同点に追い付いた辺りから試合の風向きが大きく変わった。それまで、一糸乱れぬ規律を堅持していたブラジルに乱れが生じた。息を吹き返したオランダ攻撃陣を食い止める事が出来ず逆転を許すと、焦りからか強引なプレーが目立ちオランダのゴールネットを揺らす事は出来なかった。1990年大会以降、開催地がヨーロッパ以外の大会では必ずW杯を手にしていたサッカー王国。ヨーロッパの強豪国が次々と敗退する中、安定した戦いぶりを見せていたが思わぬ所で脆さを露呈し、前回のドイツ大会に続いてベスト8で姿を消した。自国での開催となる2014年に失った威信を取り戻す事は果たして出来るのだろうか。
  一方王国を下し、悲願のW杯初優勝に一歩前進したオランダ。攻撃サッカーに欠かせないロッベン選手も復帰し役者は揃った。堅守速攻がトレンドとなっている今回のW杯。攻撃を主体とする独自のスタイルでこの後どこまで勝ち進むだろうか。

  そしてウルグアイ×ガーナ。注目度はブラジル×オランダよりも落ちるが、それと遜色ない見応えのある試合だった。特に延長に入ってからは、まさにこれがW杯と言う攻防だった。延長終了間際、一気呵成に攻撃を仕掛けるガーナと、それを凌ぐウルグアイ。そして延長終了間際のP.Kのシーン。目が離せない展開が続いた。終了間際に得たP.Kを外したガーナのギャン選手だがP.K戦の最初に出てきて決めた精神力はさすが、と思ったが、その後出て来た選手がウルグアイのG.Kムスレラ選手に止められ勝利の女神はガーナに微笑まなかった。
  一方、40年ぶりにベスト4にコマを進めた古豪ウルグアイ。完全アウエーの中での戦いを強いられたが、色んな意味で「上手かった」のは南米特有のメンタリティがもたらしたものだろうか。
  
  ブラジル敗退で南米勢の勢いもここまでかと思われたが、古豪ウルグアイが勝ち残った。準々決勝の残り2試合も、あっと言わせるドラマが起きそうな予感がする。














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2010年07月02日

「9−0−1」からの脱却が、更なる代表飛躍のカギ!!  【サッカー 日本代表まとめ】

  残念ながら日本代表の今大会でのW杯ベスト4への挑戦は終わった。一度は消えかかったベスト4の舞台が、試合をする毎に再び姿を現したかのように思えたが、一気にその舞台に立てるほどW杯は甘くないと言う事を改めて思い知らされた。

   しかし大会前の惨憺たる内容を考えるとよくここまで立ち直った。これは負け続けた事で選手が危機感を共有し腐らず前を向き続けた事、そして各国の選手が怪我等コンディションの調整に苦しむ中、戦線を離脱する者を出さなかったチームスタッフの献身的なサポートによる所が大きい。それに輪をかけたのが初戦のカメルーン戦で勝利を収めた事。チームに自信が戻ったのと同時に結束力と言う「武器」を身に着けた。試合後の選手のコメント、パラグアイ戦後の表情、振る舞いからもそれが見て取れた。ブラジル戦後、どことなく白けたムードがあった4年前との大きな違いである。改めて選手、チーム関係者に敬意を表したい。

   一方で日本のサッカーは、これで世界に近付いたのかと問われて素直に「ハイ」と返事して良いのか、と言う気もする。今回の成績を受けて、岡田監督を称賛する声が目立つようになった。確かに試合に対する勝負勘、名声があっても方針に合わない選手を切り捨てる非情さは、勝負師たる指揮官には必要な要素であり、それらに長けていた事は評価出来る。
  しかし代表メンバーも決まった本大会直前になって戦術を変更する大博打を打つ等、迷走した事も無視出来ない。冷静になって考えると、これまで出場したW杯で2006年のブラジル戦以外、ディフェンスが完膚なきまでに叩きのめされた試合は余りなく、今までもディフェンスはそこそこやれていたと思う。
  今大会は長年、懸案となっていた守備からいかに得点を奪うかがテーマだったが、それを戦術面から明確に示す事は出来ず、攻撃に関しては選手の能力に頼った感は否めなかった。結局「負けないサッカー」=「守備重視」のサッカーに方針を転換し事が上手く運んだが、「勝つサッカー」が出来なければ決勝トーナメントは勝ち進めない事も改めて分かった。結果論だが今回はベスト16が限界だったのかも知れない。
  振り返ってみれば2006年に世界との壁を思い知らされ、更に今大会の前に負け続けた事で失望感が漂った。その反動で「ベスト16」と言う成績は見栄え良い感じがするが、厳しい言い方をすれば2002年W杯終了後の状態に針が戻っただけのような気もする。やはりベスト8に入ってこそ、針を進めた=世界に近付いたと言えるのではないだろうか。ベスト8に入れば、グループリーグの第1ポットに入るのと同等の価値がある。岡田監督が「あと1試合やらせたかった。」と悔しがった言葉の裏には、そんな思いもあったのだろう。しかし、本人が認めているように指揮官にそこまで導く力は無かった。賛否両論あると思うが、個人的には監督就任時に壮大な目標を掲げながらそれが出来なかった指揮官を美化して取り上げる事に少し違和感を覚える。

  パラグアイ戦終了後の各選手のインタビューで、決勝トーナメントを勝ち抜く為に何が必要かと言う問いに、個々のレベルアップと答える選手が多くいたが、確か2002年の時も同じような答えを口にする選手が多くいたような気がする。本当の意味で世界に近付けるかは、今後日本代表がどんなサッカーを志向しそれに沿った指揮官を招聘する事が出来、強化方針が立てられるかに懸かっている。逆に今回の成績にあぐらをかいているようだと、再び2006年のような悲劇が起こりかねない。前回のアジア杯でシード権を失った事で、今回のW杯本大会の為のテストマッチが制限された事を考えると、まずは失ったアジアチャンピオンの称号を取り戻す事から始まるだろうか。

  個々のレベルアップと言う意味では、海外に出るチャンスがある選手はどんどん海外に出るべきである。世界のサッカーの中心がヨーロッパにある以上、そこで各国の代表クラスの選手と競い合う事がレベルアップへの近道だと思う。(その場が今のJリーグに存在しないのは残念な事だが…。)

  大会前の強化試合で某監督は、日本のシステムはまるで「9−0−1」だとコメントした。守備的だと言いたかったのだろう。その戦術からどれだけ脱却できるか。サポーターも今度はグループリーグ突破は勿論、決勝トーナメントで勝ち進む姿を想像しつつ代表を応援するはずである。次の日本代表がW杯決勝トーナメントで1つ2つ勝つ為の術を会得して4年後を迎える事を期待したい。








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2010年07月01日

決勝トーナメントに進出して、改めて浮き彫りになった「勝ち抜く」為の課題!!  【サッカー W杯決勝トーナメント】

  サッカーW杯は29日、決勝トーナメント1回戦が終了しベスト8が出揃った。出場5カ国全てがグループリーグを突破した南米勢は、4カ国がベスト8に進出する躍進ぶりを見せた。
  一方、史上初のベスト8進出の期待が懸かった日本代表はパラグアイと対戦し、延長戦を含めて120分で決着が付かず、もP.K戦の末、惜しくも敗れた。

  南米勢×欧州など他地区の対戦となる準々決勝。ベスト4を南米勢が独占する可能性もある戦いは7月2日、3日(現地時間)に行われる。

【日本×パラグアイ 試合結果】
パラグアイ  0−0  日 本
    (P.K5−3)

【準々決勝組合せ】 
◎7月2日
ウルグアイ(A組1位)×ガーナ(D組2位) 
オランダ(E組1位)×ブラジル(G組1位)

◎7月3日
アルゼンチン(B組1位)×ドイツ(D組2位)
パラグアイ(F組1位)×スペイン(H組1位)

<コメント>
  日本×パラグアイ戦が行われたロフタス・バースフェルド競技場は、約100年前に出来た南アフリカで最も古いサッカースタジアムである。コンクリート造りのその競技場は、真新しさはないものの重厚感があり、長年アパルトヘイトで苦しんだこの国にもサッカーが根付いていた事がうかがい知れた。
   その伝統ある競技場で行われた、共に初のベスト8を懸けての戦い。最後は幸運がパラグアイにもたらされ、勝って世界を驚かすと言う岡田ジャパンの野望は、残念ながら達成されなかった。

   この大会で得た収穫と、今後日本が世界で勝ち抜く為にクリアしなければならない課題が凝縮された内容だったと思う。
 互いにチームカラーが似ている事もあり、試合は終始重苦しい雰囲気に包まれた。そんな中、この大会で世界基準の国と対戦しても通用する事を示したディフェンスはこの試合でも概ね機能していた。後半はあわや、と言うシーンもあったが組織が大きく乱れる事はなかった。
  それに対してデンマーク戦で積極的な姿勢が見えた攻撃は、決勝トーナメントの重圧からかあまりそれが見られなかった。グループリーグであれば90分が終わった時点で勝ち点1が貰えるが、白黒付けなければならないこのステージでは、積極的に攻撃する事がどれだけ大事なのかを改めて痛感させられる事となった。
  
  シュート数等のデータが示す通り、個々の技量の差はあったにせよ、チームとしての差は余りなかった。結果的に120分の戦いで優劣が付かなかった試合で、どちらが「優」でどちらが「劣」だったのかは言いづらいが、現実にはパラグアイが次のステージに進み、日本が南アフリカを後にする事となった。両者の差を敢えて挙げるとするならば、W杯で何度もグループリーグを突破し、南米予選でブラジルやアルゼンチン等の強豪国に揉まれた「経験」から得たであろう試合運びの手堅さ、したたかさと、銃弾に倒れたチームメートに対する思いを持つパラグアイが、日本代表の「勝ってもう1試合戦いたい」と言う思いを上回ったと言う事になるだろうか。そこに運も巡って来たのかも知れない。

  最後に、岡田監督は試合の終盤阿部選手を下げて、この大会で本来採用するはずだった(したかった)布陣で点を取りに行ったが、次の代表では中心的な存在になるであろう森本選手を1トップに、本田選手を本来のポジションに戻す布陣を見たかったと個人的には思っている。フランスW杯本大会最後の試合で当時「日本のワンダーボーイ」と言われ将来を嘱望された小野選手を送り出したように、次の大会での日本代表の将来像を見たかった。膠着した展開では起用しづらかったのかも知れないがギャンブルで始まった今大会。最後、そこに賭けてみるのも手だったような気がする。

  4試合を戦って2勝2敗で4得点2失点。世界に衝撃を与えた「SAMURAI BLUE」の戦いは幕を閉じた。4年後のブラジル大会では、今度こそ勝ち続けて世界を驚かせる「SAMURAI BLUE」を見たいものである。














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