2010年06月19日

苦境に立たされるヨーロッパのサッカー強国!! 波乱の匂い漂うグループリーグの結末は・・・?【サッカー W杯グループリーグ】

 南アフリカで熱戦が繰り広げられているサッカーのW杯グループリーグ。グループAでは、前回のドイツ大会準優勝のフランスがメキシコに2−0で敗れグループリーグ突破が厳しくなった。
  
  またグループDでは、この試合で勝てば決勝トーナメント進出へ大きく近づくはずだったドイツが、セルビアに1−0で敗れ勝ち点を伸ばす事が出来なかった。一方、セルビアはこの試合で敗れればグループリーグ敗退第1号の可能性もあったが勝ち点3を獲得し、決勝トーナメント進出の可能性が出て来た。

  グループCでは、アメリカが0−2の苦しい状況から土壇場に追い付き2−2のドロー。一方、勝てば決勝トーナメント進出第1号だったスロベニアは前半のリードを守り切れなかった。
 

【グループリーグ試合結果(18日分)】
◎グループC
スロベニア(4)   2−2  アメリカ(2)

イングランド(2)  0−0  アルジェリア(1)


◎グループD
セルビア(3) 1−0  ドイツ(3)

カッコ内の数字は勝ち点。


【グループA順位表】 
1ウルグアイ  4(得失点差+3  総得点3)
2メキシコ    4(得失点差+2  総得点3)
3フランス    1(得失点差−2  総得点0)
4南アフリカ  1(得失点差−3  総得点1)

  グループA最終戦の対戦カードはウルグアイ×メキシコ、フランス×南アフリカ。ウルグアイとメキシコが引き分ければ、両国が決勝トーナメント進出。フランスが決勝トーナメントに進出するには、南アフリカを2点差以上で下し、且つメキシコがウルグアイに2点差以上で敗れた場合等。この場合でも総得点で不利な状況のフランスは、勝ち残れない可能性がある。
  メキシコもウルグアイもリスクを負わない戦い方をする可能性が高い。仮にグループBで1位突破の公算が高いアルゼンチンの影がちらついたとしても大差は付かないだろう。フランスはかなり厳しい状況に追い込まれた。


【グループC順位表】
1スロベニア  4(得失点差+1  総得点3)
2アメリカ    2(得失点差 0  総得点3)
3イングランド 2(得失点差 0  総得点1)
4アルジェリア 1(得失点差−1  総得点0)

 イングランドがあっさりグループリーグ突破するのかと思われたが、現時点でスロベニアがトップ。一転して4チーム全てに突破の可能性がある大混戦となった。最終戦の対戦カードはイングランド×スロベニア、アメリカ×アルジェリア。実力的にはイングランド、アメリカが突破する可能性が高いが、逆に引き分け以下ならどちらかが敗退するだけに(この場合だと総得点でイングランドが不利か)、勝たなければならないと言うプレッシャーをどう跳ね除けるか。スロベニアは引き分け以上で同国初の決勝トーナメント進出が決まる。 


【グループD順位表(暫定)】
1ドイツ      3(得失点差+3  総得点4) 
2ガーナ      3(得失点差+1  総得点1)
3セルビア    3(得失点差 0  総得点1)
4オーストラリア 0(得失点差−4  総得点−4)

  ガーナ×オーストラリアの結果次第だが、勝ち点6で3チームが並ぶ可能性もあるハイレベルなグループとなった。


<コメント>
  勝てばグループリーグ突破へ大きく近づくドイツ。一方この試合を落とせば、帰り支度をしなければならない可能性もあったセルビア。190cm、2mとバスケットボールのチームではないかと思うような身長の高い選手が揃った両チームの対戦は、イエローカードが何枚も飛び交う、まさに意地と意地とがぶつかり合う激しい戦いとなった。
  
  負ければ「THE END」の可能性もあったセルビアは、中盤の人数を厚くしした事が結果的に奏功した。前半からドイツに厳しいプレッシャーを仕掛けて、今大会注目の選手であるゲームメーカーのエジル選手に仕事らしい仕事をさせなかった。後半は人数の少ないドイツに押し込まれるシーンが目立ったが、GKストイコビッチ選手を中心に守り切り貴重な勝ち点3を獲得。グループリーグ突破に望みを繋いだ。

  一方のドイツは攻撃の中心の1人、クローゼ選手の退場が響いた。後半は少ない人数で攻勢に出て、ポドルスキー選手を中心に何度もセルビアゴールを脅かしたが、とうとうネットを揺らす事は出来なかった。「不屈のゲルマン魂」の言葉の通り、とにかくどんな苦境に立たされてもグループリーグでは負けた事がないドイツだが、1986年のメキシコ大会以来のグループリーグでの黒星となった。
  最終戦は地元ガーナとの対戦。この後行われるオーストラリア×ガーナの結果次第では、安泰と思われていたグループリーグ突破が大きくぐらつく可能性も出て来た。点取り屋を欠き、多くの選手がイエローカードを抱える中で行われる最終戦で「ゲルマン魂」は発揮されるだろうか。

  この日はグループCでイングランドもアルジェリア相手に勝利を収める事が出来なかった。世界屈指のサッカー強国が苦境に立たされている。

















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posted by スポーツ職人201X at 06:06| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(8) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする