2010年06月17日

「無失点伝説」再び!!ウイリアム・テルの如く、一発で無敵艦隊を仕留めた「アルプスの赤い十字軍」!!  【サッカー W杯グループリーグ】

  南アフリカで熱戦が続いているサッカーのW杯のグループリーグ。16日にグループHの2試合が行われ、これで出場32カ国全て南アフリカの地に登場した。
  
  グループHの2試合の内、チリ×ホンジュラスは1−0でチリが勝ち、W杯で48年ぶりに勝利を収めた。そして最後に登場した優勝候補スペインはスイスと対戦した。
  試合開始直後から常にボールを支配し、再三再四スイスのゴールを脅かしたスペインだったが得点を挙げる事は出来ず、前半を0−0で折り返すと、後半7分相手ゴールキックから先制点を許した。その後も温存していたF・トーレス選手を投入するなど果敢に攻め立てたが、同点に追い付く事は出来ず、まさかの黒星スタートとなった。勝ったスイスは19度目の対戦で初めてスペインから勝利を挙げると共に前回のドイツ大会から続いていた無失点試合記録を「5」に伸ばした。

【グループH試合結果(16日分)】
チ リ(3)  1−0  ホンジュラス(0)

スイス(3)  1−0  スペイン(0)

カッコ内の数字は勝ち点

<コメント>
   W杯南アフリカ大会グループリーグは、各グループ第1戦が終了し出場32ヵ国全てが南アフリカ各スタジアムののピッチに登場した。
  ここまでは大きな波乱もなく(スペイン×スイスを除いて)、また初戦と言う事もあってか各チーム慎重な試合運びが目立った。
  
   しかし退屈な試合が多かったグループリーグ第1戦の最後に誰もが予想し得なかったシナリオが用意されていた。その主役となったのは、前回のドイツ大会では準優勝したフランスを押しのけてグループトップで決勝トーナメントにコマを進めた上に、相手に一度もゴールを割らせる事なく大会を去った事で話題となったスイス。

   あれから4年。名将ヒッツフェルト氏を指揮官に迎え懸案となっていた攻撃力に磨きをかけるのかと思いきや、更に強固な壁を自陣に作り上げ南アフリカにやって来た。
  そして迎えた「無敵艦隊」スペインとの一戦。バージョンアップした赤と白の壁は、これでもかと言う位、相手から砲弾を浴びせられても少しもぐらつく事はなく、スイスの英雄ウイリアム・テルが、自身の息子の頭上に置かれたリンゴを射止めるかの如く、一発で無敵艦隊を沈めた。これがスイスのサッカーだと言う事を知らしめた一戦となった。攻撃の中心、フレイ選手を欠き、勝ち点1で御の字と思っていた所に勝ち点3が転がり込んできたのだから、ヒッツフェルト監督始め関係者は笑いが止まらないだろう。
 
   一方、いきなり躓いた「無敵艦隊」スペイン。出来れば温存したかったであろう、怪我が癒えたばかりのトーレス選手を投入してまで勝ちにこだわったが、放った砲弾はことごとく赤と白の壁に阻まれた。EURO2008を制し、その後も順調に航行を続けていただけにこの敗戦は多少なりともチームに影響を与えるだろう。思わぬ落とし穴にはまった無敵艦隊。果たして這い上がる事が出来るだろうか。

  大会前に書いたブラジルがいる「死の組」グループGの展望の記事で、決勝トーナメント1回戦でいきなりスペイン×ブラジルが見られる可能性について書いた。無風と思われていたグループHのスペインの方が崩れるとは思ってもいなかった。冗談だと思っていた決勝トーナメント1回戦で両雄が対戦すると言うストーリーが俄かに現実味を帯びて来た。











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posted by スポーツ職人201X at 23:24| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(14) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする