2010年06月05日

「仮想カメルーン」相手になす術なく…!!羅針盤が壊れたまま迷走する「岡田丸」 【サッカー 日本×コートジボワール(強化試合】 

  サッカーのW杯南アフリカ大会を控え、岡田ジャパンとしては最後の強化試合となるコートジボワール戦が4日、スイスのシオンで行われた。
  日本はコートジボワールの身体能力の高さに最後まで翻弄され0−2と完敗。W杯本番を直前に控え、希望を抱かせる材料を見せる事が出来ないまま、決戦の地へ向かう事となった。
  尚、この試合で闘莉王選手と接触し負傷退場したコートジボワールのドログバ選手は右腕を骨折している事が判明し、W杯本大会を欠場する見込みとなった。
  
  日本代表は14日、W杯グループリーグの初戦となるカメルーン戦を迎える。


【試合結果】
日 本  0−2  コートジボワール
(得点者)
前13分 OG
後35分 コロ・トゥーレ 

<コメント>
  昨日のテレビ中継は仕事で帰宅が遅くなった為、リアルタイムで見る事が出来なかった。帰宅後、まず録画してあったポルトガル×カメルーン戦を見た後、同じく録画してあった日本×コートジボワールを今朝見た。

  まずカメルーン×ポルトガル戦。前半カメルーンの大黒柱、エトォ選手が退場した事もあるが、終始試合の主導権を握ったポルトガルが快勝した。カメルーンは右サイドのディフェンスが「ザル」の状態で、ポルトガルは執拗にそこを突いていた。ボールを持った時の個人技は確かに脅威だが、チームとしてのまとまりに欠け(本番に照準を合わせているのかも知れないが)、イングランド戦の前半のような試合運びが出来れば日本にもチャンスがあると感じた。

  そして「仮想カメルーン」コートジボワールとのW杯前最後の強化試合。あくまで強化試合である。格上の相手、合宿の追い込みで疲労がピークに達している事も考え、例え勝つ事が出来なくても本番に繋がる「何か」が見えれば少しは希望も抱ける。そんな思いで試合を見た。
  しかし蓋を開けてみればコートジボワールの強さだけが目立ち日本にとっては収穫がないに等しい試合だった。失った2点はOGとセットプレーからで本番でケアすれば防げる失点だが、それ以上の点差を付けられて敗れた、と言う試合内容だった。厳しい言い方かも知れないが、このまま本番を迎えたら目を覆いたくなるシーンが続出するような気さえする。

  とにかく攻められないし、敵陣で前を向いてボールを運ぶシーンが殆ど見られなかった。前半からコートジボワールの身体能力の高さを生かした足の長いパスにディフェンスも翻弄された。プレスを掛けても相手の選手はなかなか体勢を崩さすボールをキープする。一方、日本の選手はボールを持っても、懐深い相手選手に簡単に取られてしまい、相手の攻撃にさらされる。ここ数試合で多く見られたシーンを再び晒す結果となった。
  前半を守備で凌ぐ戦術は、前半から中盤の選手も自陣のゴール近くまで戻り守備を強いられては、カウンターを仕掛けるタイミングが遅れチャンスを作る事が出来ず、後半パスで相手を崩そうにも前半で使ったスタミナが残らず精度が落ちるのはある意味当然の事である。昨日の試合も後半はパスが回っていたように見えたが、ゴールに向かうパスは少なく得点が生まれる予感はしなかった。

  2つの強化試合を見た限り、チームの仕上がり具合にもよるだろうが、組織力はコートジボワールの方がカメルーンより上だと思う。そういう意味ではカメルーンはどこかしらに穴があると思うのだが、今の日本にその穴を突く力は備わっていないと言わざるを得ない。

  W杯本番まであと少し。ここまでの大事な強化試合、親善試合で全て敗れ勝利の味を忘れてしまった岡田ジャパン。(勝ったのはスイスの地元クラブチームとの練習試合と、コートジボワール戦の「おまけ」だけである。)壮行試合の韓国戦で壊れてしまった羅針盤を、スイスで修復する事が出来ないまま決戦の地へ向かおうとしている。














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posted by スポーツ職人201X at 12:06| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(19) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする