木村コーチはこれまで試合後やテレビ番組などのインタビューで、子供や家族の話しをするシーンが多かった。とにかく家族思いで子煩悩だったと言う印象がある。同じ子を持つ親として、残されたご家族、特に3人のお子さんの事を思うと何とも言えない気持ちになる。
木村コーチの球歴はマスコミ等で取り上げられているのでここでは割愛するが、順風満帆なプロ野球生活では決してなく、苦労の連続だった事がそれらの記事を見ると窺える。しかし、厳しいプロの世界で生き抜くにはどうすれば良いか常に考え、スイッチヒッターへの挑戦やどこでも守れると言ったアイデアを編み出した事が、ここまで長くこの世界にいる事が出来た要因となった。勿論、それらを習得する為に想像を絶する練習をこなした事は言うまでも無い。
諦めずひたむきに野球に取り組む姿勢を見せてくれた木村コーチに感謝の意を表すと共にご冥福を祈りたい。
最後に、シーズン前に行われた新人研修会で木村コーチが講師を務めた際、こんな言葉を述べたそうなので紹介したい。これから球界を背負って立つ選手或いはプロを目指す選手に対する「遺言」だと思う。(遺言となってしまった事が未だに信じられないのだが…。)
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自分は「こういう選手になろう」と思ってここまで来た選手じゃない。こうやるしか思いつかなかった。それが「ユーティリティープレーヤー」、「何でも屋」で、それでもこの世界で食っていける。「レギュラーになる、エースになる」だけではない。(中略)それで飯が食える、それがプロ野球。「俺が一番うまい」と思って入団して、一番得意だった事がうまくいかない。それもプロ野球。その時にあきらめるのではなく、自分の話を思い出してほしい。投げ出す前に、自分自身を知って可能性を探るのも必要ではないか。
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http://www.giants.jp/G/museum
/2009/information/info_40309.html
http://blog.goo.ne.jp/hhh1010/e/
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