2010年04月08日

収穫が沢山あって、はるばる日本まで足を運んだかいがありました by アンティッチ(セルビア代表監督)  【サッカー  日本×セルビア】

  サッカーの国際親善試合、キリン・チャレンジカップは7日、大阪市の長居陸上競技場で日本代表×セルビア代表を行い、日本は0−3で完敗した。
  お互い国内組同士での対戦となった両チームの試合は、セルビアが前半15分と23分にディフェンスラインの裏を突いて立て続けに得点を挙げると、後半もFKで追加点を重ね、日本を寄せ付けなかった。
  一方の日本代表はこの試合を「国内組最終テスト」と位置付けて試合に臨んだが、手も足も出ず「完敗」と言える試合内容だった。

  日本代表は5月中旬にW杯本大会の登録メンバーが発表された後、ホーム(埼玉)で韓国代表と5月24日対戦する。 
   
【試合結果】
日 本  0−3  セルビア
(得点者)
前15分 ムルジャ
前23分 ムルジャ
後15分 トミッチ

<コメント>
   代表発表前、最後のテストマッチとなったセルビア戦。ヨーロッパ有数の強豪とは言え、主力抜きの上に監督は代行、その代表指揮官はスタンドから高みの見物と、日本など眼中にないと言わんばかりの「セルビア2軍」相手にどんな戦いをするのか注目が集まった。国際Aマッチではない為、国外で活躍する選手が来日出来ないのは仕方ないとしても、監督まで代行。日本の選手が奮起して鼻をあかして欲しかったが、現実の厳しさをまざまざと見せ付けられる結果となった。

   まず目に付いたのがディフェンスの不安定さ。これまでアジアの試合では非力な攻撃力を、安定したディフェンスでカバーして来た。しかしアジア最終予選後のテストマッチでは、相手のスピードや高さに対応しきれずに得点を許すシーンが多く見受けられた。今回もセルビアの緩急のある攻撃に翻弄され、簡単に裏を取られるシーンが目立った。アジアでは通用したディフェンスが、世界では通用しない事を改めて浮き彫りにする事となった。今回の試合は、「国内組最終テスト」に加えて「仮想デンマーク」とも位置付けられていたが、デンマークのベントナー選手を抑えるシーンをイメージする事は出来なかった。

   攻撃にしても、石川選手が「らしさ」の片鱗を見せた以外(と言ってもやはり決めるべき所で決めて欲しかったが…)、これと言って見るべきものはなかったように思う。指揮官がスタンドから目を光らせていたセルビアの方がむしろ覇気があり、各選手アグレッシブに動いていたように思う。

   日本主催のテストマッチで、多くの収穫を得たのはセルビアの方だった。国外組がメンバーの大多数を占めるセルビアだが、アンティッチ監督は少し国内の選手にも目を向けてみる気になったのではないだろうか。上のタイトルのような思いを抱いたかどうかは分からないが、さぞかし満足した事だろう。
  Jリーグ等で負傷し、ベストコンディションからは程遠い選手が多く、この試合はスタメンに普段出ていない選手がいた。海外組もいなかった。しかし日本でのテストマッチの為に長時間の長旅を強いられた「セルビア国内組」も条件は同じ。言い訳にはならないだろう。ホームでこの結果は戴けない。

  W杯本大会まで約2ヶ月。「W杯4強」と言う壮大な野望を掲げで旗揚げした岡田ジャパンだが、試合を重ねる毎にその旗は色褪せ、サポーターは失望感を膨らませている。本番直前でなお課題山積の岡田ジャパンに果たして希望の光は差し込むのだろうか。














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posted by スポーツ職人201X at 22:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(21) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする