リーグ4連覇を目指す鹿島アントラーズは3−1でモンテディオ山形を下し暫定首位に躍り出た。また、今シーズン11季ぶりにJ1に返り咲いた湘南ベルマーレが2−0でアルビレックス新潟を下し今シーズン初勝利を挙げた。
この他、上位同士の対戦となった川崎フローターレ×清水エスパルスは0−0、中村俊輔選手が加入した横浜Fマリノスも試合終了間際に失点し1−1で共に引き分けとなった。
Jリーグ第4節残り1試合、名古屋グランパス×サンフレッチェ広島は4月21日に行われる。
また、日本サッカー協会は29日、4月7日に行われるセルビア戦の代表メンバーを発表し、福岡大の永井選手ら国内組の20名が選出された。
【JリーグJ1第4節結果】
川 崎 0−0 清 水
湘 南 2−0 新 潟
鹿 島 3−1 山 形
神 戸 1−1 横浜FM
磐 田 2−3 京 都
C大阪 2−3 浦 和
大 宮 0−2 FC東京
G大阪 2−2 仙 台
【第4節終了時点順位表(暫定)】
1 鹿 島 10
2 清 水 8
3 横 浜 7(得失点差+6)
4 広 島 7(得失点差+3)
5 仙 台 7(得失点差+2)
(中 略)
15 新 潟 2(得失点差−3)
16 C大阪 2(得失点差−4)
17 山 形 2(得失点差−5)
18 磐 田 1(得失点差−4)
【セルビア戦日本代表メンバー】
◎GK
楢崎正剛(名古屋)、川島永嗣(川崎)
◎DF
中沢佑二、栗原勇蔵(以上横浜M)、駒野友一(磐田)、今野泰幸、徳永悠平、長友佑都(以上FC東京)、内田篤人(鹿島)
◎MF
中村俊輔、山瀬功治(以上横浜M)、稲本潤一(川崎)、遠藤保仁(G大阪)、石川直宏(FC東京)、阿部勇樹(浦和)
◎FW
玉田圭司(名古屋)、矢野貴章(新潟)、岡崎慎司(清水)、興梠慎三(鹿島)、永井謙佑(福岡大)
<コメント>
3月6日に開幕したJリーグJ1は第4節が終了し、早くも全勝のチームがいなくなる等、熾烈な優勝争い、残留争いが展開されようとしている。上位陣の顔触れを見ると4連覇を目指す鹿島アントラーズが順調に勝ち点を加えてトップで序盤戦を終えたのは、戦力の充実ぶりを考えると驚くべき事ではないだろう。2位の清水エスパルス、3位の横浜Fマリノスは小野、中村選手と言ったヨーロッパから戻ってきた選手がチームに良い刺激与えていると言えるだろうか。そのマリノスからは7日に行われるセルビア戦にも多くのメンバーが選ばれた。2人の選出に留まったリーグトップの鹿島サポーターからは、岡田監督だからと言う声も聞こえてきそうだが・・・。
その他、久々にJ1に復帰したベガルタ仙台は、北朝鮮代表候補に名を連ねる梁選手の活躍もあり5位と健闘しているが、勝ち点7には川崎や浦和など多くのクラブがひしめいている。この後、どこまで食い下がる事が出来るだろうか。
JリーグJ1第4節の話はこれくらいにして、上でも少し書いたが7日に行われる国際親善試合、セルビア戦の代表メンバーが発表された。今回はAマッチデーではない為、国内組のみの選出。岡田監督はW杯本大会に向けて代表枠の70%は決めたと語っている事から、残り30%を今回のメンバー或いはこれまで招集した国内組から選ぶ事になるのだろう。それは良いとして、セルビアの代表メンバーも全て国内組、おまけにアンティッチ監督は指揮せずとやはり日本で行われる強化試合には一線級の選手が来ないと言う、今までの現象を踏襲した形で試合が行われる事になりそうだ。国内組とてセルビアは日本よりも強いと思うのだが、代表強化の為にはやはり一線級の選手がいる「セルビア」と対戦して欲しかったような気がする。
もう1つJリーグの話題を。かつて行われていたチャンピオンシップを早ければ来年度のリーグから復活させる動きがあるらしい。現在の1シーズン制を維持したまま、プロ野球のクライマックスシリーズのような方式を検討しているとの事だが、シーズン終盤はACLや天皇杯等、過密日程になる事やリーグ戦終盤の優勝争いが盛り上がらなくなる可能性を考えると、果たして今すぐに行うのが妥当なのかどうか検討の余地があると思う。それともW杯の成績次第でサッカーの人気が下降線を辿る事を見越して、この時期にこのような話を出すのだろうか。
今まで行われて来た日本代表そして日本サッカーの強化策が妥当だったのかどうか。その答えは6月、南アフリカで出る事になる。そしてチャンピオンシップが復活するのかどうかにも注目したい。

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