一方、公営笠松から参戦し注目を集めた2番人気のラブミーチャンは果敢に逃げて見せ場を作ったが、最後の直線で失速し12着に終わり、桜花賞の優先出走権を獲得する事は出来なかった。
3歳牝馬クラシック第1弾、第70回桜花賞は4月11日、阪神競馬場芝1,600mで行われる。
【第44回フィリーズレビュー競走成績】
1着 サウンドバリアー 渡辺薫彦 1分22秒8
2着 ラナンキュラス 四位洋文
3着 レディアルバローザ 和田竜二
ここまでが桜花賞優先出走権獲得
4着 ロジフェローズ 横山典弘
4着 ニシノモレッタ 浜中 俊(同着)
【桜花賞優先出走権獲得馬】
◎チューリップ賞
ショウリュウムーン
アパパネ
エーシンリターンズ
◎フィリーズレビュー
サウンドバリアー
ラナンキュラス
レディアルバローザ
◎アネモネS
ギンザボナンザ
アニメイトバイオ
この他、クイーンCを勝ったアプリコットフィズが注目馬として挙げられる。
<コメント>
このレースの出馬表を見ると、「〜チャン」と言う馬名が目に付いた。カレンチャン、ハニーメロンチャン。昨日のアネモネSにもミオリチャンと言う馬が出走していたが流行だろうか。
そして「〜チャン」と名の付く3歳牝馬と言えば無敗でこのレースにコマを進めて来たラブミーチャン。アイドルホース、オグリキャップやライデンリーダーを輩出した公営笠松の所属、馬主が有名人と言う事もあり早くから注目を集めていた。
無敗とは言えこれまでの勝ち鞍は全てダート戦。4月に仁川の桜を見る為には、賞金で拾われる可能性のある中央所属の馬と違ってこのレースで用意された3枚のチケットの内、1枚を獲得しなければならない。初めての芝、相手は中央で揉まれた馬。厳しい条件が課せられた中でレースは始まった。
スタートダッシュに成功すると、いつものポジションである先頭に立ったが後続馬のマークも厳しかった、最後の直線半ばまで先頭に立ち見せ場を作ったものの、後ろから襲い掛かる他馬にかわされると差し返す脚は残っておらず馬群に飲み込まれた。公営の星として期待が寄せられていたが、桜の舞台は彼女がそこに立つ事を認めなかった。
さて、これで今年の桜の舞台を踏むキャストがほぼ出揃った。昨年暮れに行われた阪神JF(GT)の上位馬がトライアルレースを勝てなかった事から、今年は混戦になる事が予想され「嵐の桜花賞」になる可能性もある。70代目の桜の女王の行方は果たして…。
※今年の本紙競馬予想は、高松宮記念か桜花賞からスタートする予定。

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