【試合結果】
日 本(15) 2−0 バーレーン(12)
(得点者)
前36分 岡 崎
後45分 本 田
カッコ内の数字は勝ち点
<コメント>
昨日(3日)は国際Aマッチデーだった事もあり世界各地で親善試合が行われた。6月にW杯本大会を控えている各国にとっては貴重なシミュレーションの場となる。この間、東アジア選手権で対戦した韓国はナイジェリアを想定しコートジボワールと、中国は仮想北朝鮮の相手としてポルトガルから指名された。それぞれ有益なデータが得られたであろう。
W杯出場国が本番を意識した戦いを繰り広げている中、未だ監督解任話が燻っている岡田ジャパンはバーレーンと対戦した。アジアカップ最終予選と言う、親善試合ではなくれっきとした公式戦ではあるが、お互い本大会への出場を決めており消化試合に過ぎない。バーレーンが決して弱い相手とは思わないが、この時期他国が準備を進めている中、AFCが首を縦に振らなかったとは言え、世界レベルの国と対戦出来ないのは痛い。今更ではあるが前回のアジアカップでシード権を取れなかった事が重くのしかかる。
さて、消化試合のバーレーン戦。日本は2−0で勝利し燻っていた解任話はひとまず収まった。海外組が加わった事で東アジア選手権の時よりは動きが良くなり、シュートを打つと言う意識も見られた。ただ、相手はベストメンバーではないバーレーン。激しいチェックも余りなければ、ゴール前のディフェンスもルーズだった。にも関わらず、決定機を何度も外し、カウンターで裏を突かれるシーンも見られる等、以前からの露呈している課題がまたもや浮き彫りとなった。運動量が落ちた後半は内容も乏しくなり、1−0で終わっていればブーイングが起きた可能性もあったが、終了間際にこの試合でアグレッシブな動きを見せた本田選手がねじ込んだ2点目がその雰囲気を消し、ひとまず解任騒動にピリオドを打つ形となり試合が終わった。
W杯まで100日を切った。2月にモヤモヤ感を嫌と言うほど味わったサポーターの気持ちは、バーレーン戦で勝っても完全には晴れなかったと思う。昨年9月のオランダ遠征以来、W杯に出場するような強国と対戦するシーンを見ていないせいもあるだろう。この後はそれらの国との対戦が続く。
どこかに綻びがありそうで危なっかしいが、ここまで来たら岡田丸の船長はともかく乗組員が上手く操縦してくれると信じて応援するしかない。間もなくJリーグも始まる。残り少ない貴重な時間を選手には有意義に過ごして欲しいと思うと共に、4月に来日するセルビアがW杯に出場する主力選手を揃えてくれる事を切に願いたい。

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