そこで、今回はヨーロッパ各国のリーグに在籍している日本人選手が所属するクラブの状況や、そのクラブが属するリーグの状況等について紹介したい。
【リーガエスパニョーラ】
◎所属する日本人選手…中村俊輔(エスパニョーラ)
ここは何と言っても世界的にも有名なクラブであるバルセロナとレアル・マドリードがリーグの「2大巨頭」として君臨している。今シーズン、バルセロナはスウェーデン代表イブラヒモビッチ選手、レアルマドリードがポルトガル代表のC・ロナウド選手やブラジル代表カカ選手と大型補強を敢行。今の所、リーグ戦ではこの2つのクラブが他を大きく引き離している。
そんな中、中村選手が所属するエスパニョールは10位以下を低迷しており中村選手自身、出場機会に恵まれておらずW杯南アフリカ大会に向けて試練が続いている。先日、イングランドの2部リーグに所属するミドルスブラが、中村の獲得を打診しているとの事。エスパニョール、中村選手双方とも乗り気ではないようだが果たして…。
【リーガエスパニョーラ順位(30日現在)】
1 バルセロナ 52
2 R・マドリード 47
3 バレンシア 39
【ブンデスリーガ】
◎所属する日本人選手…長谷部誠(ボルフスブルク)
昨シーズン、リーグ戦を制したボルフスブルク。主力として活躍した長谷部選手は今シーズンもクラブの要として試合に出場しているが、クラブは今シーズン10位前後と苦しんでおり、11月7日のホッフェンハイム戦以来、勝利からも見放されている。
ブンデスリーガは現在、首位が名門バイエルン、以下レバークレーゼン、シャルケ04の順となっている。
【ブンデスりリーガ順位(30日現在)】
1 バイエルン 42
2 レバークレーゼン 41
3 シャルケ04 41
【セリエA】
◎所属する日本人選手…森本貴幸(カターニャ)
三浦知良選手など、多くの代表クラスの選手がセリエAの舞台を踏んだが、名を残したのは中田選手くらいだろうか。森本選手はそれ以来の長期の在籍となっている。
森本選手が所属するカターニャは降格圏ギリギリの位置にいる。森本選手もゴールを決めれば賞賛され、決めなければ酷評されと風当たりが強くなっている。(それもFWの宿命と言われればそれまでだが…。) この後、どんな活躍を見せるのか。
リーグ戦の方はインテルがトップ、続いてミラン、ローマと名門が上位を形成している。一方不振を極めているのがユベントス。その責任を取ってフェッラーラ監督が先日解任された。監督が代わって浮上のきっかけを掴む事が出来るか。
【セリエA順位(30日現在)】
1 インテル 49
2 ミラン 40
3 ローマ 38
【スコットランドプレミアリーグ】
◎所属する日本人選手…水野晃樹(セルティック)
水野選手が所属するセルティックはもう1つの名門、レンジャーズと首位争いを演じている。しかしスコットランドに渡って以来、出場機会に恵まれていない水野選手。今は我慢の時か。
中村選手が離れてからはこのリーグに関するニュースも余り聞かない。是非、試合に出場して元気な姿を日本に届けて欲しいが…。
【スコットランドプレミアリーグ順位(30日現在)】
1 レンジャーズ 54
2 セルティック 44
3 ハンバーニアン 42
【リーグ1】
◎所属する日本人選手…松井大輔、伊藤翔(共にグルノーブル)
グルノーブルは現在最下位。その中で松井選手はほぼ毎試合出場している。一方「和製アンリ」と言われ入団当時は話題になった伊藤選手は、未だトップチームでの出場はない。この後、トップチームで出場機会を得る事は出来るのか。
【リーグ1順位(30日現在)】
1 ボルドー 48
2 モンペリエ 42
3 リール 40
【ロシアプレミアリーグ】
◎所属する日本人選手…本田圭祐(CSKAモスクワ)
ロシアプレミアリーグは欧州では珍しくJリーグと同じ春秋制である。(気候を考えれば当然だが…。)オランダリーグで活躍した本田選手が強豪CSKAモスクワでどんな働きをするのか。それが見られるのはもう少し先である。
その他、浦和レッズでアジアチャンピオンズリーグ制覇に貢献した相馬崇人選手はポルトガルに渡った。また大宮アルディージャに在籍しその後、ノルウェーに渡った小林大悟選手はこの冬からギリシャ・スーパーリーグのイラクリス・テッサロニキへ移籍する事になった。
腕を磨くべく、ヨーロッパに渡った日本人選手。この後の活躍に期待したい。
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